夏の終わり

開店休業のまま、いつのまにか夏が終わってしまいました。


伊豆山の土砂災害があり・・・

中途半端な開発や盛り土、森林荒廃などが加担して自然災害が甚大な被害をもたらす現代。


そんなことに気をとられているうちに、わたし自身、というかやまね工房存続の危機が。


恐れていた事態が起こってしまいました。


それは自然災害でも故意の事件でもなく。


偶然が重なった結果であったのかもしれません。

しかし、世の中起きることはすべて必然、今思うと継続に際して1つの教訓であった、に他ならなかった出来事でした。


しかし、一時、ついに廃業の時かと覚悟する事態でした。


ことは8月の終わり、お客さんから「えぞももんが」の修理をご依頼いただき、郵送してもらいました。


発送のメールをもらって、自宅の郵便受けに入っていたところまでは記憶に残っていたのですが・・・


土砂災害の顛末も一区切り、修理をしようと作業場所を探したのですが、どうしても封筒が見つかりません。


友人や訪問リハビリの時間も使って、複数の目で探しても見つかりませんでした。


かけがえのない、思い出の一品です。

代替で代りにはなりません。

しかし、見つからないものはどうしようもありません・・・


とりあえず紛失のメールを送り、引き続き捜索することにして、網走から1つだけ帰ってきた「えぞももんが」を代替品として送り、本当に廃業しようと決断したその日・・・


いつも本当に困ったときにだけ頼み事をする、80代のご近所さんがリサイクルで分別している「雑紙」の場所にこんなものがあったけど・・・と持ってきてくれたのがその封筒でした。


想像するところ、ポストから出して、雑紙の束の上にのせたのだろうと思います。

コロナウィルス隔離のため、48時間はそのままにしておこうと思ったのは覚えていますが、開封した覚えはありませんでした。

その日は午前中整体とマッサージで外出し、帰宅すると生協の配達品が届くのです。

冷凍・冷蔵品はヘルパーさんが来る時間が遅いので、自分で運んで冷蔵庫に入れます。

物を持って歩けないので、少しずつ何往復かして。


想像でしかありませんが、ヘルパーさんが到着していちばん最初に、郵便物が乗ったままの雑紙を、道路沿いの駐車場まで運んでくれたのでした。


コロナウィルスが心配なので、48時間は触らないつもりだったのですが・・・

それから一度も見てはいないのでした。

後遺症ではなく、覚えが無いのは当然でした。


そして、雑紙として処分されるはずだったそれは、処分してくれる老人会の方にはもってゆかれることなく・・・宛名付きで中身の入っている封筒なので、当然といえば当然ですが・・・

そのままそこに置かれていて・・・わたしのところに届けられた、という結果になりました。

思えば、この35年くらいの間に、何度も廃業の危機はありましたが・・・

そのたびに「奇跡」が起きてやめずに今日まで続いています。


ある時はいつやめようかと考えてながら、ぼーっと見ていたテレビ番組、24時間テレビのドラマ背景にぬいぐるみの「きつねの赤ちゃん」が出ていて・・・

きつねの赤ちゃん

小児がんで亡くなった女の子が絵日記を残していて、家族旅行で網走の店に寄ってくれたのでした。

「きつねの赤ちゃん」は、手術にも立ち合い、最後は棺に入れてもらったそうです。

お母さんが各地で展覧会をされたり、本としいて出版もされました。

「みぽりんのえくぼ」という本です。

もう少し頑張らなくちゃ、とやめるのやめました。


本当にやめるときは、自分で決めるのではなくて出来なくなるんですね、きっと。

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