キンカメ当たり年
気がつけばすっかり秋、日暮れはつるべ落としにやって来て夜になればコオロギやカネタタキ、アオマツムシなど風流というよりは大宴会?・・・なこの頃です。 この夏は暑さが長続きせず、割合過ごしやすい夏でしたが、雨が多かったり日照が不足したり、植物やそれを糧とする生き物たちにはどうなのでしょう。早々に月輪グマが人を襲うという事故があったりして、この秋が不安になります。かなり前の冷夏だった年にはブナの実りが豊かだった覚えもあり、冷夏=不作とも限らないのでしょうが、ここ数年特に日本海側ではキクイムシの被害も大きいと聞きます。 冬眠の準備にしては早い時期に木のない高地に現れたクマ、これがクマたちの不幸につながらなければよいのですが。 ところで、例年夏にはセミが出てくる順番を気にしてしまうのですが、今年は特に変でした。一番最初のニイニイゼミはいいとして、次のヒグラシがだらだらと鳴き続けなんとお彼岸になっても夕方弱々しくカナカナカナ・・・クマゼミとアブラゼミはいまひとつ元気がなく、ミンミンはやたら元気でこれまたお彼岸まで鳴いてるし。でしんがりを務めるはずのツクツクホウシはいつもお彼岸頃まで鳴いているのに、今年は梅雨明け早々に早出を決めこみ、いつもならヒグラシとバトンタッチの感じなのが今年は双方同時に出現して張り合っていました。そのせいかお疲れ気味でとうとう彼岸まで保たなかった。つまり、順番はめちゃくちゃですでにアトランダム~。 そして今年はキンカメムシの大当たり! ベランダに転がっていた黒色型・・・羽も赤い 夏の終わりになって、しかしこの美しい昆虫は自然界の贈り物という感じがしてひとつの楽しみでした。本当に次から次へとキンカメムシがやって来る・・・ある日のこと、いつもアカネズミに先を越されて味わったことのないハシバミ(日本原産主・西洋ハシバミはヘーゼルナッツ)の実を拾いながら、混み合った枝を整理していたら未だ青い実に2匹の白黒まだら幼虫がいました。実に取り付いてストローのような口で汁を吸っているのか、しっかりくっついていたのでそのまま枝ごと捕獲。翌日まで観察、撮影したら放そうと思ってミニトマトのパックに収容したのですが・・・翌日もう少し観察して成虫になったらきれいだろうな~と思い直し、実は飼育ケースに収容してそのまま飼育中です。 2匹の幼虫、左が4齢・右が5齢になったばかり 5齢幼虫か...