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今年の春は足踏みばかりで、なかなか暖かくなりませんでしたね。そのせいか、カエルの産卵も、桜の花も少し遅れぎみです。去年があまりにも早く、一気に春めいてしまったので、今年はなんだかじれったい感じです。 暖かい日が1日あると、寒い日が2日帰ってくる・・・、咲いた花は長持ちしますが、セーターを出したりしまったり、いそがしいことです。 そんなある日、花曇りのお昼ごろのことでした。庭仕事をしていると、鳥たちがいっせいに騒ぎだしました。何事かと思って裏山に近づくと、何かが竹やぶで鳴いています。興味半分、気味悪さ半分で見に行ったら、地面にはむしられた鳥の羽が散らばっていました。羽の色などから見ると、どうやらシロハラのようです。毎日のように、庭で落ち葉をひっくり返しては餌を探していた、あのシロハラでしょうか。その後、庭にも羽毛が散らばった場所があり、そこでシロハラはタカに襲われたようでした。 タカといえば食物連鎖の中でピラミッドの頂点に位置する生き物、それがいる、ということはそのような生物層が豊かである証拠です。たぶん、喜ぶべきことなのでしょうが、シロハラのことを思うとなんだかちょっと複雑な気分です。それにしても、以前はいなかったタカがどこかからやって来たのは、よほど住むところがなくなった証拠かも・・・と余計な詮索もしたりして。 それでもときどき、空を見上げてはタカを探してしまう、この頃です。