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5月, 2009の投稿を表示しています

巣立ちの季節

連休明け、初夏のこの季節は鳥たちが巣立ちを迎えるシーズンです。 パンジー・ビオラの種採りも終盤を迎え、ベランダの整理をしていると隣の屋根で虫をくわえたイソヒヨドリがヒッヒッと鳴いています。 肩のところがうすくブルーがかって、ほかはオリーブ色に褐色の斑点が入った地味な鳥、これは母鳥でしょう。この間からよく見かけるので近くに巣があるのだろうと思っていたら、こちらの屋根の上、つまりベランダの板と屋根のすきまにひな鳥がいました。大きな目と大きな口、くちばしのはしっこが黄色い、ひな鳥顔の地味色が、手すりの脇から顔を出しました。親鳥はすぐに餌を与えず、虫をくわえたまま飛び歩いてどうやらひなをさそっているようです。 飛行訓練開始、というところでしょうか。 ひな鳥は親鳥に励まされて、隣の屋根に飛び移ったものの羽の使い方はまだぎこちなく・・・これからひとりで採食出来るようになるまで、親鳥には苦労なことでしょう。なにしろ周りには敵がいっぱい、ひな鳥ときたら飛ぶのはへたくそだし、親の言うこと?は聞かないし、ひとりで食事も出来ないんですから。翌朝、同じ場所にまたひな鳥がいたところをみると、巣立ったあとの仮のねぐらにこの隙間を使っているようです。 イソヒヨドリは、もともと磯の近く、海岸ぞいの崖などに住む鳥でしたが、ここ10年くらいで「改修工事」だらけの磯に見切りをつけて、どんどん内陸の鳥に進化?してきています。マンションの換気口は崖の巣穴に似ているのか、ベランダでさえずり換気口にひゅっと入り込む姿をよく見かけます。崖と違って換気口は滑るのか、たまに落っこちるひなもいますが。とにかく、海岸からの垂直標高で150メートルから200メートルのこの地域で、近年やたら増えた鳥のひとつがこのイソヒヨドリです。マンションの屋上やベランダの手すり、家の屋根のてっぺんなんかで、大きくて良く通る声を張り上げてさえずります。 温暖化の影響ばかりではないと思いますが、羽があって移動が自由な彼ら、しかも毎年季節移動を繰り返す鳥たちのこと。短いスパンでこうも変わるのかと思うほど、ここ数年見られる鳥に変化があります。一番目立つのはやはり帰化鳥、ガビチョウやソウシチョウです。 5年くらいの間に、あれ、変わった鳴き声?が、庭で縄張り争いを目撃するまでに分布が広がり?今ではあのヒヨドリすら影が薄い・・・ソウシチョウはこの冬、二

最近のいろいろ

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【動画】 ベランダでの水やり用にバケツの水を置きっぱなしにしておいたら、ある朝ミツバチがおぼれていました。手ですくい上げたところ、さかんに身繕いを始め、その姿があまりにかわいいので動画に撮ってみました。あと少しというところでカメラの電池が切れ、入れ替えをする間にハチは飛び立ってしまいました。 【写真】 伊東での作陶展無事終了、一年でこれだけ作品が出来ました。 すでに草ぼうぼうの庭、今年はいろいろあって農園休業ですが草の中からいちごを収穫。草の中で鳥は気づかずですが、最近やたら増えたナメクジと取り合い。 今年もびっしり咲いたエゴノキ。それにしても咲きすぎだと思いませんか?今年は花の割にハチが少なく、どの程度結実するかわかりませんが、咲き方になんだか焦りのようなものを感じました。枯れなきゃいいんですけど。 久しぶりにパンジー、ビオラ。これは花径4cmほどの今年一番のお気に入り。パンジーでもビオラでもない感じの、色もかわいい小輪花です。よく見ると、種の脇からもう一度つぼみを出して咲いています。これは一種の奇形なので、交配によって遺伝子的には弱っているのかもしれません。しかし株は元気で種子も付けました。こういうところにも植物の焦りを感じるのですが・・・気のせいだといいんですけどね。

ムササビ・たぬきの親子

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3月に製作した教材用の作品。 以前から使用中のものが老朽化したため、再制作です。かれこれ10年くらいご使用いただき、前任はびよ~んと伸びて尻尾が折れたり・・・満身創痍の状態。 間が空いた分、使い勝手の修正とか、細かい部分の見落としを追加したりするので前のより進化しちゃったりします。でも以前の型があるのでそれを下敷きに製作。しかし、近頃数ヶ月前のでも使用生地とか部品とか忘れていたりするので・・・簡単にはいきません。 前の資料とにらめっこしながらもう一度いちからやり直し、って感じになります。資料を開き直すと、不思議なことに前には見逃していた新たな発見がたいていひとつやふたつあるんですね、これが。よく知っているなじみのいきものほどこの傾向があります。たぷん自分で勝手にイメージをまとめているんでしょうね。それで見るから本当のそれがちゃんと見えなかったりするわけです。今回ももう一度資料とにらめっこして製作しました。 【ムササビ】 ひとつはむささび。これはもう生地の生産がなくなってしまって、このような後継者製作用にわずかな残りを保存している中から、足りない部品を代用したりして製作します。白や黒、単色の1色だと似た生地が探せたりするのですが、微妙なミックス糸のフェイクファー風のものは今はもうほとんど日本では製造されていません。 石油製品の化学繊維ですが、加工に技術がいるのである意味職人技だったんですね。同じ材料で作っても、全盛期の加工量がなく、加工工場が廃業したりで今では同じ風合いのものは出来なくなってしまいました。 残念ですが、これも時代の流れ、大量の石油製品を消費してフェイクファーを作るのもどうかというものなので、着色やカットなど、製作者の技術でカバー出来るところはしようと思っています。それにしても、皮肉なことにそのような日本の職人技は一種の文化だったな~と、あらためて感じます。 【タヌキの親子】 もうひとつはたぬきの赤ちゃん。生まれたばかりのたぬきの赤ちゃんは真っ黒で、親のたぬきに似ていないので熊の子と間違えられることもあるらしいです。 以前、家の隣を仕事場にしていたおじさんが、革手袋の手にまっくろけでぴーぴー鳴く目が開いたばかりのそ・れ・を「これなに?」と持参されたことがありましたっけ。材料置き場の隅に隠したつもりか置き忘れた?か、

庭仕事の楽しみ

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本日は、短めの記事ということで、画像とキャプションでお楽しみ下さい。 満開のモッコウバラ、一重咲きがシンプルで気に入っています 青空をバックに、花房が短いタイプの白花藤がたくさん咲きました。じつはろくな実がならない梨の木にからんでいて、梨のほうはきゅうくつそうですが、これのおかげで伐採を免れました。日陰になるので少しだけ切ろうかどうしようか思案中 藤の花にやってきたクマバチ、真ん中に飛んでます ハチつながりで・・・たぶん日本ミツバチ?頭にかんざし付けてます。これはランの花粉塊です たぶんエビネのもの粘着物質でハチの頭に張り付き他の花に運んでもらいます こんなに良く撮れてると思わなかったのでびっくり 種を採るパンジー・ビオラは、後から咲く花を摘んでしまうのですが、これをたくさん切り花にして毎日飾ったり、差し上げたり・・・あまりたくさんで楽しみが苦しみに~ 虫つながり・・・大型のキンカメムシ(だったと思う)赤と緑のやつ、たぶんあれの幼虫 幼虫は鳥のフン模様・・・ お気に入りのカップにアレンジメントしてみました ビオラの種・・・花色にもよるのですが、鞘の中に並んだ種はまるで真珠のようでしょう

裏山が大変?

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オープンガーデンが無事終了し、そのあと寒さが戻ったり初夏の陽射しがやって来たり~行きつ戻りつのこの頃です。 あいにくオープンガーデンにはふさわしくない悪天候の一週間でしたが、遠くからお出かけいただいた方もあり、去年よりは開花も進んでいてお見えになった方にはゆっくりご覧いただけたのではと思います。 新緑をバックにハナズオウの花/葉にさきがけ枝に直接花が着く豆科低木 そのあと、庭の様子もご紹介しつつ、春の陽気もお伝えしたいと考えておりましたが、今年はそんな初夏の陽射しに焼かれてスイセンは開花と同時に花びらがちりちりに~ビオラたちもどんどん咲いてしまって、早く交配・種採りをしないと株が保たない~~~というわけで作業に追われておりました。 あっというまに草が生 えた植え込み/すでに スイセンと原種チュー リップ は終わってしまった とくに4月になってからは雨が10日近く降らず、砂漠?の風を感じる始末・・・そうこうするうちに今年始めごろから兆しが見えていたとんでもない事態が、裏山に起こったのです。 1月ごろから測量が入って、境界線の確認を求められたので何かまたはじまるのかな、と思ってはいました。しかし、測量会社の方に聞いてもはっきりせず、いずれ地主さんがみえるだろうからとのことでした。 しかしその後先方からは一切連絡もなく、4月初旬になっていきなり町内の集会所で説明会をするという連絡が、町内会を通じてありました。。 鉢植えのブラックビオ ラ/間から見えるのは 球根植物イキシオリリ オンの 葉っぱ 4月10日、説明会・・・時間は1時間で、設計会社が窓口、事業主など関係出席者の紹介と事業についての簡単な説明のあと、工事を6月初旬に始めるとのことでその説明に入り、最後に質疑応答が少し。渡された資料は表紙に出席者と概要(介護付有料老人施設らしい)、簡単な平面図の全体と部分が2枚、そしてあと一枚は全部が工事に関するお願いでした。 大好きなブルーのネメ シア/今年はネメシア も良く育ちました 事業計画の中身も、設計の中身もほとんど説明がないのにです。なにせ1時間という短時間です。質疑応答の時間がありましたが、ご近所の方から日照や工事騒音についての質問があり、わたしもとりあえず不明な点をいろいろ聞いてみたのですが・・・要領を得ず・・・後日各戸訪問ということになってしまいました。 じつはこの