巣立ちの季節
連休明け、初夏のこの季節は鳥たちが巣立ちを迎えるシーズンです。
パンジー・ビオラの種採りも終盤を迎え、ベランダの整理をしていると隣の屋根で虫をくわえたイソヒヨドリがヒッヒッと鳴いています。
肩のところがうすくブルーがかって、ほかはオリーブ色に褐色の斑点が入った地味な鳥、これは母鳥でしょう。この間からよく見かけるので近くに巣があるのだろうと思っていたら、こちらの屋根の上、つまりベランダの板と屋根のすきまにひな鳥がいました。大きな目と大きな口、くちばしのはしっこが黄色い、ひな鳥顔の地味色が、手すりの脇から顔を出しました。親鳥はすぐに餌を与えず、虫をくわえたまま飛び歩いてどうやらひなをさそっているようです。
飛行訓練開始、というところでしょうか。
ひな鳥は親鳥に励まされて、隣の屋根に飛び移ったものの羽の使い方はまだぎこちなく・・・これからひとりで採食出来るようになるまで、親鳥には苦労なことでしょう。なにしろ周りには敵がいっぱい、ひな鳥ときたら飛ぶのはへたくそだし、親の言うこと?は聞かないし、ひとりで食事も出来ないんですから。翌朝、同じ場所にまたひな鳥がいたところをみると、巣立ったあとの仮のねぐらにこの隙間を使っているようです。
イソヒヨドリは、もともと磯の近く、海岸ぞいの崖などに住む鳥でしたが、ここ10年くらいで「改修工事」だらけの磯に見切りをつけて、どんどん内陸の鳥に進化?してきています。マンションの換気口は崖の巣穴に似ているのか、ベランダでさえずり換気口にひゅっと入り込む姿をよく見かけます。崖と違って換気口は滑るのか、たまに落っこちるひなもいますが。とにかく、海岸からの垂直標高で150メートルから200メートルのこの地域で、近年やたら増えた鳥のひとつがこのイソヒヨドリです。マンションの屋上やベランダの手すり、家の屋根のてっぺんなんかで、大きくて良く通る声を張り上げてさえずります。
温暖化の影響ばかりではないと思いますが、羽があって移動が自由な彼ら、しかも毎年季節移動を繰り返す鳥たちのこと。短いスパンでこうも変わるのかと思うほど、ここ数年見られる鳥に変化があります。一番目立つのはやはり帰化鳥、ガビチョウやソウシチョウです。
5年くらいの間に、あれ、変わった鳴き声?が、庭で縄張り争いを目撃するまでに分布が広がり?今ではあのヒヨドリすら影が薄い・・・ソウシチョウはこの冬、二十羽くらいの群れをたびたび目撃したので、これもたぶん近くに定着しているのでしょう。イソヒヨドリはがんばっていますが、この頃さえずりではガビチョウにトップを譲った感があります。そのイソヒヨドリも、じつはこんなに増えたのはここ十年くらいです。それから、一時少なくなったと思われたスズメが今年はやけに目立ちます。
今年はまだサンコウチョウを聞いていませんが、近くの人が見かけたらしいので今年はそのまま通過して別の場所に行ってしまったのかもしれませんね。これだけ今までいなかった鳥が増えたのですから、在来の鳥たちに影響がないはずはありません。
確認のしようがないところが痛し痒し。
鳥について、ついでにもうひとつ気になることがあります。それはウグイスの鳴き声です。おととし、庭に来るウグイスの「ホーホケキョ」がなんだか変なのに気がつきました。どう聞いても「ホーホチョピー」なのです。試しに口まねで「ホーホチョピー」と返すと、すぐにまた「ホーホチョピー」。最初はかわいい!と思っていたのですが・・・。去年、ホチョピーの声は庭では聞こえなくて、遠くのほうでたまに聞くとああ生きてるとうれしかったものです。
ところが、今年は庭のウグイスが今度は「ホー、コッチニオイデヨ」と聞こえるではありませんか?!そればかりか反対側の山では明らかに「ホーホチョピー」が鳴いています。「ホーホケキョ」はどうしちゃったの?ウグイスの世界も言語が乱れている?そういえばソウシチョウは中国やアジアのウグイスみたいなものだし、ひょっとして外来語?なんて。
みなさんの地域ではどうでしょう?
パンジー・ビオラの種採りも終盤を迎え、ベランダの整理をしていると隣の屋根で虫をくわえたイソヒヨドリがヒッヒッと鳴いています。
肩のところがうすくブルーがかって、ほかはオリーブ色に褐色の斑点が入った地味な鳥、これは母鳥でしょう。この間からよく見かけるので近くに巣があるのだろうと思っていたら、こちらの屋根の上、つまりベランダの板と屋根のすきまにひな鳥がいました。大きな目と大きな口、くちばしのはしっこが黄色い、ひな鳥顔の地味色が、手すりの脇から顔を出しました。親鳥はすぐに餌を与えず、虫をくわえたまま飛び歩いてどうやらひなをさそっているようです。
飛行訓練開始、というところでしょうか。
ひな鳥は親鳥に励まされて、隣の屋根に飛び移ったものの羽の使い方はまだぎこちなく・・・これからひとりで採食出来るようになるまで、親鳥には苦労なことでしょう。なにしろ周りには敵がいっぱい、ひな鳥ときたら飛ぶのはへたくそだし、親の言うこと?は聞かないし、ひとりで食事も出来ないんですから。翌朝、同じ場所にまたひな鳥がいたところをみると、巣立ったあとの仮のねぐらにこの隙間を使っているようです。
イソヒヨドリは、もともと磯の近く、海岸ぞいの崖などに住む鳥でしたが、ここ10年くらいで「改修工事」だらけの磯に見切りをつけて、どんどん内陸の鳥に進化?してきています。マンションの換気口は崖の巣穴に似ているのか、ベランダでさえずり換気口にひゅっと入り込む姿をよく見かけます。崖と違って換気口は滑るのか、たまに落っこちるひなもいますが。とにかく、海岸からの垂直標高で150メートルから200メートルのこの地域で、近年やたら増えた鳥のひとつがこのイソヒヨドリです。マンションの屋上やベランダの手すり、家の屋根のてっぺんなんかで、大きくて良く通る声を張り上げてさえずります。
温暖化の影響ばかりではないと思いますが、羽があって移動が自由な彼ら、しかも毎年季節移動を繰り返す鳥たちのこと。短いスパンでこうも変わるのかと思うほど、ここ数年見られる鳥に変化があります。一番目立つのはやはり帰化鳥、ガビチョウやソウシチョウです。
5年くらいの間に、あれ、変わった鳴き声?が、庭で縄張り争いを目撃するまでに分布が広がり?今ではあのヒヨドリすら影が薄い・・・ソウシチョウはこの冬、二十羽くらいの群れをたびたび目撃したので、これもたぶん近くに定着しているのでしょう。イソヒヨドリはがんばっていますが、この頃さえずりではガビチョウにトップを譲った感があります。そのイソヒヨドリも、じつはこんなに増えたのはここ十年くらいです。それから、一時少なくなったと思われたスズメが今年はやけに目立ちます。
今年はまだサンコウチョウを聞いていませんが、近くの人が見かけたらしいので今年はそのまま通過して別の場所に行ってしまったのかもしれませんね。これだけ今までいなかった鳥が増えたのですから、在来の鳥たちに影響がないはずはありません。
確認のしようがないところが痛し痒し。
鳥について、ついでにもうひとつ気になることがあります。それはウグイスの鳴き声です。おととし、庭に来るウグイスの「ホーホケキョ」がなんだか変なのに気がつきました。どう聞いても「ホーホチョピー」なのです。試しに口まねで「ホーホチョピー」と返すと、すぐにまた「ホーホチョピー」。最初はかわいい!と思っていたのですが・・・。去年、ホチョピーの声は庭では聞こえなくて、遠くのほうでたまに聞くとああ生きてるとうれしかったものです。
ところが、今年は庭のウグイスが今度は「ホー、コッチニオイデヨ」と聞こえるではありませんか?!そればかりか反対側の山では明らかに「ホーホチョピー」が鳴いています。「ホーホケキョ」はどうしちゃったの?ウグイスの世界も言語が乱れている?そういえばソウシチョウは中国やアジアのウグイスみたいなものだし、ひょっとして外来語?なんて。
みなさんの地域ではどうでしょう?
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