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8月, 2007の投稿を表示しています

8月の庭

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すごーく小さな、ピンク色の花、これは何でしょう? 答えは「コムラサキシキブ」。秋に明るい紫の小粒な実を枝ごとにかためて付ける小型の樹木です。園芸大国、英語圏では、このような小型の植物のことを「シュラブ」とか「ブッシュを作る」なんて言うみたいですが(発音が正しいかどうかは定かではありません)、日本では樹木か草本の区別はあるものの、薮植物と言うような呼び方はないように思います。 要するに草ではないのですが、背が高くなる木とは趣の違う、小型のもので、傾斜地や崖なんかに生えて枝を下方にたらし、八方に広がる感じの植物です。もう少し大型で、余り垂れ下がらない「ムラサキシキブ」というのもあります。 これの実は秋に葉が落ちると枝に固まった紫色が美しく、生け花にも使われますが、秋遅くには小鳥たちがついばんで、いつのまにか枝だけになっています。はじめのうちは他の餌があるのか、ほとんど減らないのに、減り始めると一気になくなるのは小鳥たちが「お取り置き」しているのか、はたまた不味いのか、それはちょっとわかりません。 ほかの実がなる植物は、春遅くとか初夏に咲くのに、これの花はかなり遅く他の花が終わってしまった真夏に咲くので、実のほうは早速大きくなって先に咲いた枝の根元のほうはつぶつぶの明るい緑色をした実がふくらんでいるのがわかります。 メジロたちがたくさん食べて、あちこち種を播くので(う○○)庭じゅうあちこち勝手に生えています。メジロといえば、今年は初夏からさっぱり鳴き声を聞かないので、どこかへ行っちゃったのかな、と思っていたのですが、7月の終わり頃から家の周りでさかんにさえずっています。ちょうど自宅での展示の最中、そのメジロたちがみんなで大騒ぎしていたので、何だろう?と庭に出たら、家のすぐ側にあるエゴの木の幹になにやら長ーいロープのようなものが・・・ 近づくとそれは「アオちゃん」でした。1メートルちょっとのアオダイショウ! 何年も前に、やはり家のすぐそばにあったメジロの巣にアオダイショウが首を突っ込んでいて、思わず棒で引きずり下ろした話を、前日に転じのお客さんとしたばかりだったので、笑ってしまいました。だって、アオダイショウはのろまで逃げるときもうろうろしていて、メジロがとっても勇敢だという話だったのですが、今回もアオちゃんは人に見つかったからか、メジロに大騒ぎされたからか、蔓に化けながら

キーウィとカルガモのぬいぐるみ

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二羽のキーウィ、夜行性で、しかも薮の中に住んでいるので、目は余りよくないらしい。その代わり口の周りに立派なヒゲが。そして、彼らの鼻の穴はなんと、くちばしの先端にあるという。そして、土の中にいる虫などをこの鼻とくちばしで探して食べるらしい。 キーウィの羽はどこにあるのでしょう?飛べないからと言って、羽が無いわけではないのですが、普段は深い羽毛の中に隠れていて見えないのです。羽毛をかき分けると、そこに羽が・・・痕跡程度ですけど・・・これじゃ飛べる訳ないですね。 キーウィの卵とカルガモの卵、こーんなに大きさが違うのです。 キーウィは羽が退化した代わりに足は太くてがっしりしています。体重が重そうなので早く走れるとは思えないけど、地面をほじくったりするのは得意そうですね。 二羽のカルガモ、これは一応♂と♀です。♂の方が少し大きくて重いみたいです。ワシやタカなどの猛禽類は♀のほうがや大きいみたいだけど、カモ類はたいてい♂のほうが大きくてきれいですね。その中で珍しくカルガモは♂も♀も同じような色をしています。 キーウィとカルガモにはどんな関係があるのか? それはだれも知らない・・・ って実は特別な関係は何もないのですが、片方は水鳥でやや大型ながら空を飛べる鳥、もう片方は長い間飛ぶ必要が無くて、翼が退化、飛べなくなった鳥ということで、その体重や卵の比較対象をお見せするために、飛べる鳥代表としてカルガモが選ばれた・・・というだけのことなんでした。しかしカルガモはまあ鳥として妥当な大きさと重さ、そして鶏のと同じくらいの卵も納得のいく大きさなんですが、キーウィときたら!重い!!そして卵が大きい!!自分の体の1/3はありそうで、なおかつ300グラムもあるんだって!実感がわかない方は持ってみて下さい。すごく大きくて重い。ダチョウの卵?ってくらい。小耳にはさんだ話では、お腹の中に卵があるときにレントゲン写真を撮ったら、ほとんどが卵だったという・・・どうやって産むのかな?この卵をキーウィは一個だけ産んで、大切に育てるらしいです。 カルガモはたくさんの卵を産むし、ひなたちが育つまでにはたくさんの天敵がいるから、そういった事情の違いがこの違いになったんだろうと、想像は出来るけど。それにしても極端な選択ですよね。いきものって面白ーい。 で、彼らがどこ

8月のメッセージ

7月の間中、毎日雨降りだったのに、8月になったらとたんに熱風の日々・・・少し雲がかかって、風が吹くからいいようなものの、その風さえエアコンの室外機から吹いているのかと思うような熱い風で、熱帯原産の植物さえもげんなりしているように見えるこの頃です。そのおかげか、ようやくセミたちが元気になって、ヒグラシからニイニイ、ミンミンにアブラゼミ、クマゼミまで、オールキャストでにぎやかに鳴き始めました。暑い日射しの中、やはりセミがこれくらいうるさくないと、夏って感じがしませんね。それにしても、雨が上がってから今までどこに隠れていたのかと思うほど、セミから蝶からトンボから、カナブンまで、一度に出てきて、これもまた、ちょっと変な感じ・・・いきなり暑くてついて行けない、ってこともあるとは思うんですが、去年あたりからなんだか暑さの質が違うような気がします。折しも、近くの海岸では南方系のハンマーヘッド(シュモクザメ)が海水浴場に出現して大騒ぎになっているらしいし、このところ海の中ではずいぶんと南方系の生物が北上しているらしいですね。陸上でも、蝶や鳥みたいに羽があって移動するものはここ数年かなり北上が顕著みたいだし、全部温暖化でくくるのはどうかと思うけど、感覚的にはかなりリアルな変化です。 とはいえもう立秋、というこの頃、この暑さがせいぜい一月で終わってくれることを願う毎日です。

ねことやまねの仲間たち展のひとこま

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新作「デスクトップ・ミユージアム」 の数々 アマゴの「壁掛け・ミュージアム」と上に乗るペルシャ・ホワイト 「いつもの連中」のフロアから一段下がった猫たちのフロアを望む アンティークのテーブルになぜか猫とカルガモ 地元での始めての展示、気がついたらいままで地元で展示をしたことはなかったんですね。 今年の初めに床を張り替え、ついでに仕事場の大掃除をして、何もないさらの空間を見たとき、そうだ、ここでぬいぐるみ展をしてみよう。と、ふとそんな気持ちになったのでした。ふだんの仕事場は、創作、かつ製作の場であって、材料や資料、道具が積みかさなったとてもひとさまにお見せ出来るようなものではないのですけれど・・・しかも、ここ数年はデカイ犬たちの生活の場になっちゃってるし。そこを思い切って、お片付けにつぐお片付け、犬には立ち入り禁止の場所を作り、ワックスをかけそして、まとまった数のねこ達を一匹ずつ製作して今までのやまねの仲間たちを集め、それに新しい作品を少しくわえて、なんとか設定の日にちに間に合いました。 初日はなんと季節はずれの台風がやってきて、交通マヒ。でもね、ほんとのこと言うと、遅れがちだったセッティングがようやく出来上がったのが初日、だったので、本州沖を通り過ぎた台風にはお礼を言わなきゃいけないかも。とはいえ、九州、四国は大きな被害を受けたようで、最近の気候の変化には本当に大きな脅威を感じます。その上、期間中には新潟方面で大きな地震があり、じつはそこは母の出身地なので親類、知人も多くいて、気をもみました。幸い、身内には大事はなかったものの、その地域に住む方々には生活のすべてにかかわる大きな災害、そしてそれは全ての人々にけして無関係ではない「自然の力」を認識する警告、ではないかと思います。大きな嵐や地震を前にして、生物である人は、いかにそれから逃れるかということ意外に方法を持たないのですから。このさい、人類はもっと謙虚にならなくちゃ、と思うのですが・・・ さて、そんなことで始まり、長いようで短い15日間、駅からバスで15分という不便な場所にお客さまをお呼び立てするという展示ではありましたが、自宅にお招きした感覚で、みなさんとゆっくりお話ししたり、かつて巣立ったやまねの仲間に再会させてもらったり、犬たちは似顔絵を描いてもらったり(Rくんありがとう)、とてもすてきな時間でした。