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年々、1年が早くなる感じがしますが、今年はなんだかいろいろなことがあってとても長かったような、あっという間だったような、へんな感じです。いまとなっては春の記憶は曖昧で、暑くて長かった夏もおぼろげに、地面は落ち葉で覆われいる・・・。 しかし今年は12月になってから台風のようなものがやって来たり、ひんぱんに地震があったりして、自然の力の偉大さ、人類の無力さを認識する機会が多くありました。 気候の変動や地殻の変動など、人の歴史とは別に地球自体のサイクルがあるのでしょうけれど、普通の生き物の寿命の中でそれを体験することは不可能だし、他の生き物たちがそれを認識しているかどうかは不明です。けれども、地震の前に異常行動をしたり、遠い祖先の記憶を持ち、何かの時には事前に察知する生き物も多いのだろうと思います。そうして激動?の地球をいままで生きてきたのですから。残念ながら人類は、過去の遺物のなかにその痕跡を学ぶことに長けてはいても、それを察知して行動する能力はどこかへ置いてきてしまったようです。そればかりか、もしかしたら過剰な経済活動などによってそのような変動を促進している可能性もあるかもしれません。 先日、所用で富士山の見えるところへ出かけたのですけれど、冠雪はほんのわずか、山頂にうっすらと乗っていただけでした。やっぱり富士山には雪が似合いますね。雪のない冬の富士山はなんだか変です。今年は秋も遅くなってから春の花が咲いたり、冬眠前の月輪ぐまが山から下りてきたり、いつもと違う季節の巡りが多いことは確かです。 一年の区切りは四季の移ろいという意味では一巡りですが、地球の歴史から言えば一年の単位などないに等しい短い時間です。来年になったらなんとかなるだろう、なんて思わずに植物や自然の変化に注意して、私たち人類も過去のDNAからメッセージを受け取りたいものです。この地球上でもうしばらく共存してゆくために。 とはいえ、来年は悪いことよりもいいことがあってほしいですね。 みなさま良い年をお迎えくださいますように。

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台風が来て、地震が来て、雨ばかりだった10月が終わりました。 それにしても、いろんなことがいっぺんに起こった10月でしたね。過去に例のない水害や、大きく地形の変わってしまった地震災害、いまだに続く余震、被災地のみなさまにはほんとうにお気の毒で、なんとか落ち着いて生活出来る状態になればと願うばかりです。 長引く不況や、お年寄りの多い過疎の地域をおそったこれらの災害は、単なる地域の問題ではなく、いまの日本の未来に暗い影を落としているようで、とても気がかりです。お年寄りばかりになった山間地の農村では、ただでさえあと何年田んぼや畑が出来るだろうか、というところだったのに家やこれらの農地がかなりのダメージを受けて、はたして続けられるのだろうか。地方の所々閉店している商店街にも同じことが言えるでしょう。それは、現在の被災地ばかりではなく、自分が住んでいる地域にも少なからず当てはまります。 この機会に、私たちは自然の持つ力や災害の脅威、自分たちの暮らしにもう一度きちんと目を向けて、何かを変えなくてはいけないのでは、と感じます。被災地の状況を自分のものとして、当初ばかりでなく、長い目でみて自分になにが出来るかを考えてみたいと思っています。 さて、冬の到来を前にして、庭で一羽のウグイスと接近遭遇しました。先日、何かの用事で庭のミカンの木の脇を通り過ぎたところ、何か変わった鳴き方をする小鳥がいるのに気づきました。なんだろう、と思ってじっとしているとそれは目の前に自分から姿を表したのですが、一羽のウグイスでした。この季節、いつも藪の中で「笹鳴き」といわれる「チャッチャッ」という声で鳴くのを聞くのですが、それとはちょっと違う鳴き方でした。それから、そのウグイス君はわざわざ姿を見せつつ、その隣にあるムベ(アケビの仲間で、鳥などが好んで食べる実がなる)の蔓の中へ入っていきました。 先日来、たくさん実ったその実の大きくていいところは、あらかた収穫してしまったのですが、ウグイス君はまるで「あとはもうとらないで残しといてね」と言っているようでした。 【クリスマス講習会のお知らせ】 1.イングリッシュローズのスワッグ シルクで出来たイングリッシュローズやソフトピンクのポインセチアの花などをアレンジして、ちょっと大人っぽくておしゃれなクリスマスのスワッグ(壁やドアなどに下げ

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暑い暑い季節が終わり、さわやかな秋を心待ちにしていたのですが、期待は見事にうらぎられて、10月に入ってから雨ばかりです。 秋晴れが一日あったかな、と思ったら、なんだか初冬のような冷たい雨の日が続いて、次にはとうとう「非常に強い」台風が「直撃」してきました。今年は各地で台風や地震、火山の噴火など、いわゆる天災が相次いでいます。当たり前のことですが、久しぶりに自然界のエネルギーに直面して、人の力の小ささや、普段の生活の安定が、じつはそういうものがたまたま起きていないというだけのことである、という認識を新たにしました。 今年は、春先から妙にいつもと違う・・・という感じがして、季節を重ねるごとにそれが大きくなっています。台風の数も多いし、その大きさや強さもいままでと違います。もっとも、過去にはそんな大きな台風がいくつもやって来た年があったわけで、たまたまここ数十年大きな台風や地震などが「少ない」だけだったのかもしれません。ひょっとしたら今年のようなのが「普通」で、いままでが静か過ぎたのかも・・・なんて考えたりして。しかし、今生きている生き物たちは、太古の昔から自然界の様々な脅威にさらされながら、それをくぐり抜けて種として生きてきた訳です。それってすごいことだよね。 遺伝子の中のどこかにそんな強さが隠されているのだろうか。けれど、今年のように各地からの便りでクマが殺されたり、野生動物の繁殖がうまくいかなかったようだ、という情報を耳にするとほんとうに彼らは生き残れるのだろうか、と心配になったりします。まあ、生き物たちの歴史のなかで、そんなことは今まで何度もあったのかもしれないし、よけいなお世話かもしれないけど・・・。 山から降りてきて人里でお年寄りを襲うクマたちを見ていると、クマもお年寄りも気の毒で、やりきれない気持ちになります。一見強そうなクマたちではありますが、どうしようもないくらいお腹が空いて、行くところもなくて、食べ物を求めて里に降りれば必ず殺される。そして、そのような里山で、田んぼや畑を守っているのは、いまではたいていお年寄りばかりなのです。当然人手は足りなくて、里山もそれに続く山林も荒れています。クマと人のトラブルの原因はそこにある、という見方もあります。 自然の中の生き物たちの関係を見ていると、小さな微生物から大きなクマまで、いろいろなものたちが食べ

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暑い暑いと言っているうちに、とうとう9月に突入。 天気予報の長期予報は、暑さが長引いて残暑が続くというものでしたが、私の生き物予報では、なんだか今年も秋が早そうな感じです。と言っても生き物たちの様子はいつもとちょっと違うようにaも見えますが。 たとえば今年もセミの順番は相当変でした。しんがりを務めるはずのツクツクホウシがなぜか7月から鳴いていたり、アブラゼミは少し遅れ気味でしたが、9月になってもヒグラシが聞こえたり・・・・。ハチが多い地方もあるようですが、私のところではスズメバチやアシナガバチがとても少ないです。代わりにコアシナガバチが目立ち、割合低いところに巣があります。(刺されることが多いので注意・母が2回刺されました)ハチが少ないのは去年の夏涼しくて雨が多かったせいかもしれませんね。 カマキリも生まれたばかりの頃はかなりいたような気がしたのですが、育ったものはあまり見あたりません。網走ではセミがとても少なかったようです。アゲハも、ナミアゲハが極端に少なく、ほとんど見かけませんでした。代わりに、ナガサキアゲハやアサギマダラなど普段見かけない南方系のものを見かけたり、見たことがないようなバッタがいたり。一方赤トンボは比較的早く降りてきて、もうちらほら飛んでいるし、彼岸花はいつも9月の後半になるのに、今年はいまにも咲きそうでお彼岸の前に終わってしまいそうです。ときどき極端に涼しい日があるせいか、8月の後半にはいつもより少し早く秋の虫たちがにぎやかに鳴きはじめ、暑いのが好きなニガウリは勢いがすでに少し衰えてきました。メジロやエナガももう混群を作って秋の準備を始めたようです。 昼間の日差しが強いとまるで真夏、ときには熱帯夜の夜もあるのだけれど、虫の音を聞くとすっかり秋・・・・というへんてこなこのごろです。 台風も毎週のように新しいのが近づいてきますが、今年の雨の降り方はほんとうに熱帯地方のそれです。突然スコールのように降って、あっというまに水たまりが出来てしまいます。雷も多いし・・・・。子供のころ、セミの鳴く夏休みには真っ青な空の端からむくむくと入道雲が出て、夕立があったものです。このごろ、夕立ってあまりないなあ、と思っていたのですが、なんだか今年の雨は、以前の夕立とはちょっと違う気がします。昼間の暑さも、なんだかちょっと違う。どちらもかなり極端な感じで。

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6月の半ばから始まった真夏のお天気が、いっこうに衰えることなく今も続く今年の夏。というか、まだ8月になったばかりですから例年通りならば9月半ばくらいまで、あと一月以上は真夏のお天気が続くわけです。 何年か前に、一ヶ月以上雨がなくて、日照りの夏がありましたが、そのときに比べれば適当に雨がある今年は、植物には少しはましなのかもしれません。それにしても、気温が高いです。 日向に置いた水槽用温度計は、とうとう壊れてしまい、暑さの苦手な植物たちは青菜に塩、という感じでしおれています。近所の、長いこといろいろな作物を作ってきたお年寄りは、今年は畑の作物までが枯れてきたといい、なんだかおかしいねえと話していました。うちでも、にがうりとモロヘイヤは絶好調ですが、中にはこの暑さに耐えきれず枯れてしまったものもあります。 去年の夏は雨が多く、むしろ冷夏でカナヘビやトカゲを見かけませんでしたが、今年は暑すぎて日向であまり見かけません。とくにカナヘビを全然見ないので心配していたら、畑のズッキーニの葉っぱの上に、生まれたばかりの赤ちゃんを見つけました。いつも、カナヘビの赤ちゃんは夏の終わりに見るような気がするのですが、今年は早く暑くなったので、卵が早く孵ったのでしょう。それとも、もうそろそろ夏は終わりで、秋が早く来るのでしょうか。そういえばいつもはしんがりのセミ、ツクツクホウシが7月のうちから鳴いていました。 今年は台風も早くからたくさん来て、雷や雨も多いせいか、カエルたちは元気なようです。ヤマアカガエルは庭で見かけませんが、3年越しで謎だったアオガエルの正体を先日、ついに確認しました。隣の空き地から救出した卵の親である、シュレーゲルアオガエルです。野菜作り仲間の家の窓ガラスに張り付いていたそうです。よく観察させてもらったあと、また庭に放しました。近くにはその子供たち、ちいさなちいさなアオガエルが、ぷっくり太って葉陰に身を潜めています。庭の一角の小さなスペースにもこの季節はたくさんのドラマがあるのでしょうね。 みなさんもこの熱帯的夏、どうかお元気でお過ごしくださいませ。

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うっとうしい季節、と言いたいところですが、7月に入ってからの連日にわたる猛暑、時折訪れる突風や雷雨は、熱帯雨林を思わせるこの頃です。うっとうしいを通り越して、びっくりするやら夏ばてするやら・・・ 庭の植物たちはしおしおと萎び、元気がいいのは熱帯生まれの蘭たちや夏野菜のモロヘイヤ、ハイビスカスなど。ニガウリも元気で、この分だとたちまち庭にジャングルが出現しそうです。今年は例年になく台風が早いせいか、それとも温暖化が進んでいるのか、いつもあまり見かけない蝶もときどき目にします。先日は久しぶりにアサギマダラがいたし、一週間くらい前にはたぶんナガサキアゲハと思われる大きなアゲハが、スダチの木に来ていました。 7月のはじめからニイニイゼミやヒグラシが盛んに鳴き、今年は蝉の当たり年?という予感もします。一方数日前からアキアカネの群れも飛んでいて、なんだか今年は秋も早そう、なんて、勝手な予報をしてみたりしています。去年は夏が涼しくて、私たちは楽でしたが、トカゲやカナヘビなど、暑いのが好きな連中を夏のうちほとんど見かけなかったのですが、今年はどうでしょう。 5月の終わりに預かった「アオガエル」の卵は、順調に猛スピードで育ち、7月になって、すでに数匹がちいさな緑色のカエルとして水槽から旅立ちました。ここ数年、ヤマアカガエルのオタマジャクシは何度もカエルになるまでを見ているのですが、同じカエルでもアオガエルとはかなり違うのが面白かったです。何が違うって、アオガエルの変態は、とても早くて劇的なのです。 だって、足がすっかりカエルになったなあ、と思うとその日のうちに手が生えてしっぽが短くなって、体は褐色から緑色に、目は飛び出して口はおちょぼ口から耳までさけたカエル口に・・・おたまじゃくしはどこへいった?という変身ぶり。でもよ~く観察したら、足がカエルになる頃のおたまをお腹がわから見ると、渦巻きの内蔵の上に立派な吸盤がついた「手」がしっかり透けて見えるのです。 2本の手の間には赤い心臓も見えて、おたまの体はかなり「スケルトン」なのです。そうして、よく見るとそういうおたまはかなりカエル顔。おちょぼ口の横にはカエル口の切り取り?線が。そして足も背中もうっすら緑色です。う~ん恐るべしおたま。すでにおたまのうちからほとんどカエルなのでした。一度これがカエルになる瞬間を目撃したい、と密か

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雨のなか、どこかでカエルが鳴いている、と思ったら仕事場のすぐ前にあるヒメシャラの木の上でした。4月の終わりのことです。 ここ3年、以前は聞こえなかったアオガエルの鳴き声が、梅雨どきを前後して庭で聞かれるようになり、正体を確かめたいとずっと思っていたのですが、緑生い茂る季節、樹幹の中から声はすれども姿はなかなか見つからず「まぼろし」、いまだ「まぼろし」。 それが今年5月の終わりごろ、ようやく彼女が見つかったらしく、はじめて卵を産みました。たったひとつ生まれた泡の中の卵は(卵は泡の中にかたまってけっこうたくさん入っているが、泡の塊はひとつだけ)数日中にクリーム色の黄身?をお腹にたくわえたひょろひょろの小さなおたまじゃくしになりました。正確にはこの卵は我が家で生まれたわけではなくて、話せばなが~いいきさつがあるのですが、とにかくいまこの卵たちは、うちの軒下の水槽の中で先住のヤゴに多少食われたものの、ぷっくり太ったころころのおたまに成長しています。 そもそも今年は、いつも1月か2月にうちの池もどきに産卵にやってくるヤマアカガエルが、今年は来ないのかな、と思うぐらい遅く、しかもいつもは2つ生まれるのに1卵塊しか産卵しなかったのです。そして、5月のある日、うちと地続きの「トナリの空き地」で野菜などを育てているご近所さんが「おたまじゃくしいらない?」と言ってくれて、???と思ったら、どうも今年はヤマアカガエルがもうひとつの卵をその空き地の、水がたまった発泡スチロール箱の中に産んだようで・・・・。 結局、水を捨てて中になにか植えるというご近所さんから、ヤゴが何匹かと大きく育ったおたま数十匹を引き取って、今年は密度の少ないうちの池もどきに放したのでした。  それから数日後、ご近所さんはゴム手袋の手に今度は泡の塊を乗せて、これもカエルの卵だよね~、と持ってきてくれたのでした。私はそれを軒下のいつのまにかヤゴが数匹いるほぼ空家の水槽の、炭を入れた袋の上にそっと載せました。水面すれすれのところで、中身の卵の中にはクリーム色のしっぽがひらひら動いていました。 この卵は、なんでも例の発泡スチロール箱のわきにあった、あじさいの鉢の土に半ば埋もれて、乗っかっていたとのこと。すでに発泡スチロールはそこに無く、もし見つけてもらえなければ、小さいクリーム色のおたまじゃくしは水中を泳ぐことなく

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卯の花の頃、木々は若葉萌え、小鳥たちはさえずり、雛を孵し、森や野山はにぎやかな季節になりました。 この季節は、夜になってもなにかとにぎやかです。わたしのところでは道路に面しているため、夜になっても車の音にさえぎられて、気がつかないことも多いのですが、なんとなく耳に入ると、ちょっと山際によって耳を澄ませてみます。すると「ホーホー」・・・「ゴロスケホーホー」とか、なんだかわけのわからない「ぎゃおぎゃお」だとか、たまには上空からピィオピィオ」とか、夜中なのに「ぐわっぐわっ」とか聞こえてきます。今ごろからは昼間もたまに鳴きますが、夜にテレビの音に混じってアオガエルの声が聞こえてくることもあります。 残念ながら近頃は、静かな時間というのはあまりなくて、深夜でも灯りは煌煌とあたりを照らすので、それらを静かに楽しむのは難しくなりました。でも、案外身近に意外な野生の生き物はいるもので、そんな環境にも慣れっこになっているのでしょうか。たくましく生活しています。そして、1度耳を澄ませてきちんと聞けば、次からは雑音の中でもちゃんと耳が「見つけて」くれたりします。そういう自然の音には、遥かなご先祖の時代から聞いてきた懐かしさがあるのでしょうね。 そんなことを考えていたら、網走の暗闇で出会ったきつねの家族を思い出してしまいました。もう20年以上前、どさんこ馬を飼っているお宅にお世話になっていたときのことです。ある日、もう雪がとけて水芭蕉も大きな葉が出るころ、夕闇・・・というか街燈などないのでもう真っ暗な中、小さな草地にヤギをつないであって、その近くにぼんやり腰を下ろしていました。 すると、どこからかその「けはい」はやってきて、ヤギと私の周りを行ったり来り、軽やかにぴょんぴょん、ざざざっという音がします。まるで子犬が駆け回って遊んでいるようです。どちらが先だったかの記憶はないのですが、近くの谷地で山菜採りをしたとき、小さな子狐を見かけました。たぶんそれに違いないのですが、全く姿が見えなくても、実に楽しそうに遊んでいるらしいのが感じられました。 こちらの存在に気づかないわけではないと思うのですが、きっと夜の闇が彼らを大胆にさせたのでしょう。貴重な体験でした。いまでも目に浮かぶ(見てないのに)楽しい思い出です。 「フリースのぬいぐるみ作り」講習会 網走にすむ羊たちからとれた「羊

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桜の花びらがはらはらとこぼれ、暖かい日差しの中を小鳥たちがさえずる季節になりました。冬の間、何種類かが一緒に群れていた小鳥たちも、気がつけばカップルで巣箱をのぞいたりしています。 新芽の明るい緑色や、淡いピンクの桃の花の間からにぎやかなさえずりが聞こえて、なんだか鳥たちも春を喜んでいるようです。まだ少し寒い日が交互にやってきますが、植物はどれも新芽を伸ばし、つぼみをふくらませ、眠っていたエネルギーを一気に放っているようです。こんな季節、かつて狩猟採集生活をしていたご先祖の記憶が、ふとよみがえったりします。 枯れたように見える茎から、とてもやわらかく「美味しそう」な緑が芽吹いていると、ついつい摘み取っていただきたくなってしまう・・・。栄養もありそうだし。ちょっと「アク」はありそうだけど。もちろんどれでも食べられるわけではないけれど、うちで毎年この時期にいただくのは「アケビ」の新芽、エゾウコギの新芽、「木の芽」といわれるサンショ、などなど。母は土手の上のゼンマイが気になるし、てんぷらならウドやハナイカダ、ハルジョオンや畑ワサビの葉とか、庭を一周すればけっこう集まるものです。アケビの新芽は毎年おとうふで「白和え」にします。 そんな山菜は、一番最初に出てくるやわらかい新芽を少しだけ摘み取っていただくもので、植物はちゃんと次の芽を用意していると、かつての人々は知っていたのでしょう。だから山菜は1番芽を摘み取られても、かえって丈夫な新芽をたくさん出して、来年もまた同じように収穫できるのです。 そんなことを考えていたら、かつて網走で「こごみ」を採りながら子狐たちに会ったのを思い出しました。巣から出てきたばかりであろう数匹の子狐が、山菜採りの私のわきを「がさがさ、ぴょんぴょん」と通りすぎていったというだけの出会いでしたが、野生の生き物と人との自然な出合いを体験できたひとときでした。 この季節ならではの貴重な味、少しだけ大事に摘んでいただきましょう。

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三寒四温といいますが、まさに春を越えて初夏のような暖かい日と、真冬の寒さが交互にやってくるこの頃、雨のあとにはいくらか例年より遅かったマンサクやトサミズキの花がほころびていて、楽しいことです。 さて、ヤマアカガエル産卵異変か?ということで、みなさまにはご心配をおかけいたしましたが、2月中にどうやらカエルは産卵いたしました。2月は比較的暖かかったのですが、雨が少なかったので、早いうちに産卵していたらたぶん水が減って卵は干からびていたでしょう。いつもはたいてい2つの卵塊を、いくつかある池もどきのどれかにひとつづつ産むのですが、今年は3月12日現在卵塊はひとつのままです。 例年、産卵は暖かい小雨などの晩に行われ、その晩はカエルの声がにぎやかですが、寒い日や風の吹く日はカエルたちは鳴きません。ところが、今年は卵の数はひとつだけなのに、雨模様の日は昼間から、寒い晩にも夜になるとしょっちゅうカエルの声が聞こえてきて、ちょっとうるさいくらいです。まとまった雨がなかなか降らないので、カエルたちはあせっているのでしょうか。それとも雨乞いでもしているのかな。 一方、生まれた卵たちは、暖かい日差しに急き立てられるように発生が進み、この2日の4月なみの陽気で一気におたまじゃくしとなりました。戻ってきた寒さに表面の卵たちは凍りながらも、その日のうちに氷がとけてしまえば、なにごともなかったように発生を続けます。全くたくましいものです。今年はもう産卵はないか・・・とまで考えた私の考えは浅かったようです。おそるべし「カエル」。今年のお天気をきっちり予測していたのですね。 暖かいわりに雨のとても少ない2月は、ヒヨドリたちを「畑荒し」のギャングに変えてしまい、ブロッコリーの葉っぱも菜っ葉も、ほとんど葉柄だけになってしまいましたが、3月の声を聞いてから少しづつ湿気が戻ってきて、菜っ葉も芽をふいてきました。ブロッコリーのほうはネットで覆ったので、なんとか少し収穫できて、一緒に植えたソラマメにはもう花が咲いています。 寒さの戻りには足踏みをして、一気に暖かくなれば1日でびっくりするくらい成長して、春は植物も動物たちも大いそがし。もうすぐ桜も花を咲かせることでしょう。庭の見まわりもいそがしいことです。

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二月はいちばん寒い月、とはいえ日一日と日暮れは遅くなり、どことなく日差しも強く感じるこのごろです。 例年、庭の「池もどき」ではこの季節、ヤマアカガエルの産卵が始まるのですが、今年はなんだか少し変です。寒さの中、ふっと緩んだ寒気と湿った空気が帯のように漂って来る、そんな晩にはたいてい少しくぐもったカエルの鳴き声がお約束のように聞こえてきます。そして翌朝、池もどきの中に私はたいていゼリーに覆われた黒いつぶつぶを発見するのです。 翌日か翌々日には薄氷が張る寒気が戻ってきたとしても、やがてはあたたかい、湿った空気のほうが常駐し、寒気はときどき戻ってくるだけになると、カエルたちは知っているのですね。 ところが今年は、何度も鳴き声を聞くのに、朝「池もどき」の中はかき回された浮き草がただよっているだけで、卵の姿はないのです。なにが起こったのだろうか。気候の変動が激しくて、カエルはちょっと迷っているだけ、もう少したったらなにごともなく、いつものように黒いつぶつぶが見つかるさ。という考えが半分、いや、今年はこのまま産卵しないで終わってしまう。もともと数が多くなかったカエルのこと、メスがいなくなってしまったか?それとも気候変動に関わる自然界の異変か?とか。 たかがカエルの卵ひとつのことですが、なんだか毎日落ち着きません。今年は去年の秋から冬にかけての雨の多さや暖かさで、植物も早く芽を出しすぎて枯れてしまったり、やたらに早く花が咲いたり、花の数が少なかったり、ちょっといつもと違います。植物や動物は、今起きていることよりも原因が前年に起因することも多く、今年もいろいろなものが順調に育つスタートとは言えない感じがします。どうか今年の春、夏が順調で、去年の不調をとりもどしますように。 今年やって来た美しいルリビタキのオスに願いをかけたい気分です。彼らは冬の終わりに庭にやってくるのですが、たいてい1羽きりで年によっては尻尾が青いだけのメスや若鳥で、背中が青いきれいなオスが来ることはめずらしいのです。 そろそろふきのとうや早咲きのオオイヌノフグリ、つくしが待ち遠しいこのごろ、気を取り直して日溜りで探してみましょうか。

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みなさま、明けましておめでとうございます。 去年はなんだか陽気が不安定で、世の中もいろいろなことがあって、なんとなく暗い年末だったようですが、今年のはじめにかけて、お天気だけはいい毎日が続いています。雨や曇天が多いと、気分が暗くなるばかりか、植物や動物も育ちが悪いものです。こういうときは、普段なにも感じないお日さまのありがたさがよくわかります。 一年の一番はじめに昇る太陽を「初日の出」として迎えるのは、もちろん心機一転、あらたな気持ちに切りかえるという意味もあるのでしょうが、古来、太陽を頼りに農耕をしてきたご先祖の血筋というものもあるのでしょう。この地球上のちっぽけな出来事なんて、太陽や月や星や、宇宙の営みのほんの一部分でしかないのに、なんだってこんなにややこしいのかと考えてしまいます。今年は、地球上の出来事が平穏でありますように、と願いたいものです。 さて、そんな年明けとともに、干支を一年先取りしたある生き物が我が家にやってきました。といっても自分で歩いて来たわけではなく、11月に一緒に「3人展」をした、陶芸作家の松尾さんが、奥様とご一緒に伊豆へ初日の出を見がてら持ってきてくださったのでした。 その生き物とは・・・・「3羽の烏骨鶏」。 秋にうさぎの「チョコ」が7歳で天国に行ってから、畑の肥料係が空席だったのですが、これで見事に埋まりました。しかも、もう少し馴れたら庭に放し飼いにして草むしりなども手伝ってもらい、そのうち卵なんかも産んでくれたら言うことはありません。かなり楽しみです。