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遅れてやってきた夏。という表現が正しいかどうかはわかりませんが、夏の気候が大好きな南方系の野菜である「にがうり」・・・ちかごろは沖縄名の「ゴーヤ」もなじんできたようですが・・・は確かに生育が大幅に遅れました。 植えたのは5月の終わりごろだったのですが、ちっとも花を付けず、9月に入ってようやくあちこちにぶらぶらと、緑色のいぼいぼだらけの実がぶら下がりだして・・・。今年はもう収穫は無理かな、と思ったら数日のお天気にぐんぐん大きくなって、あっというまに立派な収穫サイズになりました。ほんとうに、気候と植物というのは深い関係なんですね。 ちかごろは品種改良なんかで、あまり気候に左右されない野菜なんかもあるようですが、やっぱり野菜はお日様と雨や風に作られるんだなあと実感出来ます。長い歴史のなかで世界中のいろんな人たちが、それぞれにその場所に適したおいしい野菜や果物を種を播いたり、苗を植えたり、そこから先はお天道様におまかせしながら大切な食物としてずっと伝えてのでしょう。そしてそれが人から人へ伝わって、熱帯植物の夏野菜がすっかり日本の夏になじんでしまったのですね。 でも、やっぱりもとが熱帯植物だから、ちょっとした天候不順なんかにあって、じょうずに実を付けられなかったりするわけです。そういうことがなかったら、なすもキュウリも実は熱帯植物だったなんて、すっかり忘れてしまっていますよね。 暖かいのが好きな昆虫たちも、今年はだいぶ遅れました。いつもなら7月中くらいが出番の「ヒグラシ」というセミが、9月に入ってもまだ鳴いているし、ミンミンゼミやクマゼミも今頃になってようやく元気に鳴いています。一方、秋の兆しは何だか早く、コオロギや秋の虫がいつもより早く鳴き始め、お彼岸ごろに咲く「ヒガンバナ」も、場所によってはもう咲き始めました。早々に葉を落とし始めた「エゴの木」にも、ヤマガラがやってきてせっせと実を収穫してしまいました。今年はたぶん、秋の訪れが早いでしょう。 各地で生育が遅れているという稲の収穫も心配ですが、今年はなぜかさっぱり姿を見せなかったヒキガエルやヘビやトカゲたちは、どこでどうしているのか、ちょっと心配です。