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暑い暑い季節が終わり、さわやかな秋を心待ちにしていたのですが、期待は見事にうらぎられて、10月に入ってから雨ばかりです。 秋晴れが一日あったかな、と思ったら、なんだか初冬のような冷たい雨の日が続いて、次にはとうとう「非常に強い」台風が「直撃」してきました。今年は各地で台風や地震、火山の噴火など、いわゆる天災が相次いでいます。当たり前のことですが、久しぶりに自然界のエネルギーに直面して、人の力の小ささや、普段の生活の安定が、じつはそういうものがたまたま起きていないというだけのことである、という認識を新たにしました。 今年は、春先から妙にいつもと違う・・・という感じがして、季節を重ねるごとにそれが大きくなっています。台風の数も多いし、その大きさや強さもいままでと違います。もっとも、過去にはそんな大きな台風がいくつもやって来た年があったわけで、たまたまここ数十年大きな台風や地震などが「少ない」だけだったのかもしれません。ひょっとしたら今年のようなのが「普通」で、いままでが静か過ぎたのかも・・・なんて考えたりして。しかし、今生きている生き物たちは、太古の昔から自然界の様々な脅威にさらされながら、それをくぐり抜けて種として生きてきた訳です。それってすごいことだよね。 遺伝子の中のどこかにそんな強さが隠されているのだろうか。けれど、今年のように各地からの便りでクマが殺されたり、野生動物の繁殖がうまくいかなかったようだ、という情報を耳にするとほんとうに彼らは生き残れるのだろうか、と心配になったりします。まあ、生き物たちの歴史のなかで、そんなことは今まで何度もあったのかもしれないし、よけいなお世話かもしれないけど・・・。 山から降りてきて人里でお年寄りを襲うクマたちを見ていると、クマもお年寄りも気の毒で、やりきれない気持ちになります。一見強そうなクマたちではありますが、どうしようもないくらいお腹が空いて、行くところもなくて、食べ物を求めて里に降りれば必ず殺される。そして、そのような里山で、田んぼや畑を守っているのは、いまではたいていお年寄りばかりなのです。当然人手は足りなくて、里山もそれに続く山林も荒れています。クマと人のトラブルの原因はそこにある、という見方もあります。 自然の中の生き物たちの関係を見ていると、小さな微生物から大きなクマまで、いろいろなものたちが食べたり食べられた