今年の夏・・・
一言で言えば変な夏。連日の猛暑に乾いた風、場所によってはゲリラ豪雨。 地方によっていくらか状況は違うようですが、わたしのところでは春先の氷雨によって新芽が痛み梅から始まって柑橘や柿など様々な果実がほとんど実らず、この夏の乾きで庭の木や山の樹木までが生気を失ったように見えるこの頃です。 どんぐりのようなハシバミも今年はほとんど実がついておらず、木の実をあてにしている多くの生き物にとっての秋冬が思いやられる今年の夏です。もともと昆虫は年によって見られる種類が違ったり、数が減ったり増えたりは当たり前なんですが、今年は特になんだかいつもと違います。蝉で言えばミンミンゼミとクマゼミが多く、アブラゼミは姿を見るものの鳴く声がいまひとつ。 ここ数年の傾向ですが、♀が多いような気がします。ヒグラシは出遅れて、例年お盆の頃にはほとんど聞こえないのに、まだ鳴いていたり。一方お彼岸まで鳴くツクツクホウシは8月はじめからすでに鳴きだしています。去年アタリだったオオキンカメムシは今年、幼虫すら一匹も見かけないし、その一方でインゲン豆はカメムシだらけです。日照が十分で温度もあるため、夏野菜はぐんぐん育って実を付けるのですが、一方で一日でも水やりをさぼると枯れちゃう!っていうくらいしおしおにしおれてしまいます。 思えば、去年は4月に1ヶ月近く雨が降らなくて、今年は8月、この乾き方はすでに干ばつです。雨水タンクの水ではとても足りず、毎日1時間以上の重労働をしないと実らないばかりか枯れてしまいそうな植物たち。何かのバランスがどこかで崩れてしまった、そんな気がして暑いけど背筋が寒くなりそうな、そんな夏です。とはいえ、天の恵み。夏野菜を美味しくいただきましょう。ゴーヤは生のまま薄く切って塩もみし、ポン酢しょうゆをかけて食べるとさっぱりして美味しいですよ。とっても簡単で、残りは冷蔵庫に入れておくと味がしみてさらに美味しい。夏ばてに効きまっせ。中綿をしっかり掻き出すのがこつです。 そうそう、夕べこの前つばめが落ちてきたローカル線の駅舎で、天井に止まっている「ヤンマ」を見つけました。つい最近ベランダで頭上を飛んでいったやつとよく似ています。わたしの記憶では「ギンヤンマ」その昔、こどもたちのあこがれの的だったトンボの王様です。なんとかして近くで見たい!と思い、持っていた帽子を投げつけるという暴...