シジュウカラ1

はじまりはある春の日、というか、3月23日でした。

退院してからもうまる2年が過ぎ、その年の初夏から通っている通所施設(わたしが密かに「老人ジム」と呼んでいる半日の体力維持に特化したデイサービス)の送迎の朝のことでした。
門の近くに2羽のシジュウカラが居て、近づいても遠くに逃げません。


で、その日の帰り(半日なので昼食後に帰宅)、郵便ポストをチェックしたら、中に苔がぱらっと入っていました。

???



いたずらかしら?

しかし、そこで朝のシジュウカラを思い出し、えっ巣作り?

どうしよう?

現役のポストは新聞も入るし郵便物も。
物忘れ女王のとしちゃん(母です)はポストチェックが大好きで毎日何度でも開けてみたいし、新聞屋さんは朝早くていつ来るかわからないし。
で、貼り紙をしたり母を説得したり、代わりの巣箱を用意(下の写真2つは代わりに用意した巣箱です)したり・・・



しかし、何度か運んだ苔を捨てられても、シジュウカラさんはあきらめませんでした。

「オトナの務めはあきらめないこと」と思ったのかどうかはわかりませんが。

そして、窓にやってきてはコンコンとつつき、何か言いたいようですが・・・
わたしやスタッフが見える窓辺や入り口のドアにだけ何度も来て中を覗くので、あきらかに人が居ることを前提にポストに巣を作ることに決めた?らしく。


そしてとうとうわたしは絶対ポストとして使ってもらえるような「代わりのポスト」をホームセンターまでスタッフ同行で買いにゆき、今までのポストより道路から近くに(新聞屋さんがへそを曲げないで入れてくれるように)セットしてもらいました。
それでもしつこく窓を覗くので、羊毛の綿も用意させていただきました。


以前、同じように工房角にあるヒメシャラの木に、キジバトが巣作りをし、直径2メートルくらいの範囲にメジロとヒヨドリが巣作りした年がありました。
それは「春はどこから」(ダウンロードページあります)にも描いたのですが、あの年はヘビが異様に多かったので。
今年もヘビが多いのかな?とか。

犬たちが居なくなってから、わたしも自由な歩行がほとんど出来ないので庭を歩かないし、野良猫みたいなのが3匹くらい、我が家のように昼寝していたりするせいかもしれません。近ごろカラスも多いし。

そんなこんなでシジュウカラさんを店子に迎えました。

彼らは子育てのとき、夥しい数の虫をとりわけわたしが一番苦手な「やわらかい虫」を捕まえてくれるので、庭の虫取りを雇ったようなものです。
家賃は肉体労働で、といったところでしょうか。

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