ツシマヤマネコ

久しぶりに作品の原稿です。

2014年 年末、しばらく前に納品した、「ツシマヤマネコ体重入り」が、修理の依頼、ということで工房に帰ってきました。
教材として製作したもので、対馬で保護された野生個体を資料として製作した、リアルなものです。対馬の野生生物保護センターと、繁殖例のある井の頭動物園に納品しています。



このうち、対馬のセンターから帰ってきたそれは、野生ネコの体重で体表の化繊生地はつぶれ、あちこちほつれてぼろぼろです。

教材という性質上、あまり状態の悪いものは適さない(変色したりはげたりした剥製標本もそうだと思います)という判断で、修理することはお断りさせていただきました。
で、その代わり、最近の例として、小笠原のアホウドリ雛で試した、リアルで重くないぬいぐるみのいわばレプリカと、体重を体感するための重り入りそれ風バッグの組み合わせが出来ないかな~、と考えました。
で、2階のデッドストックの中に、前回試作で作成した、ツシマヤマネコ頭部と子猫のパペット作りかけ、を発見しました。



最近は生産の現場が国内になくなってしまったので、良質の材料が手に入らず、製作そのものがどんどん難しくなっています。
その上、なかなか改善しない自分の体のこと、在庫の中から使えそうな材料を引っ張り出して、新しい型を作り、以前のように彩色で仕上げることも難しい。このデッドストックを何とか生かせないかな~、と考えました。





で、途中、猫好きな比較的近所在住の「助っ人」の力も借りながら、何とか製作して。
「春ごろ」の予定が初夏にずれ込みましたが、何とか納品にこぎつけました。

小学校で、実際に教材として使われいる画像もいただき、掲載の許可をいただいたのでご紹介させていただきます。





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