梅雨の主役・アジサイ

梅雨と言えば紫陽花。


姫アジサイ・ライトブルー

漢字で書くとお日さまが入っていて、雨に関係するとは思えないけど、彼らは「ユキノシタ科」の水が大好きな植物です。

下の方は木質化して木みたいだけど、今年伸びた枝は水っぽく、中はすかすかでやっぱり草だなって感じ。親戚筋にはもう少し木らしいノリウツギやバイカウツギなんかもあって、ウツギの名前は空木すなわち中が空(空っぽ)ってことだから、いずれにしても大木にはなれないわけ。


昔からうちにある赤紫


ピンクのつぼみ


藤ピンク満開


濃色ガクアジサイ・じつは内側がホントの花

せいぜい薮っていうところでしょうか。

それでもよく育つと2メートルくらいにはなるけれど。園芸植物のジャンルでは、木でも草でもなく、日本では専用の言葉がないけれど(耳慣れないが植物の種類としては亜低木とか半低木とかいうらしい)、いわゆるガーデン用語ではシュラブというくくりになるみたいです。

日本庭園ではあまりスポットが当たらないけど、西洋庭園では花木と宿根草の間に、きちんと存在を主張するキャラクターです。もっとも、紫陽花は日本が原産国だけあってこれだけでたくさんの種類があるし、開花期間も長くて紫陽花コレクションだけでも十分見応えがありますけれど。他の花たちが一休みする、梅雨時っていうのもなんだか日本らしい。もっとも、そんな詫び寂びっぽい品種の他に、最近はカラフルで派手な西洋品種もたくさん出てきましたけどね。


濃いブルーのガクアジサイ


白くて大きいガクアジサイ

アジサイの育種もこの頃は日本でずいぶん盛んみたいで、毎年新しい品種が見られます。古い品種には山中で発見された野生種に名前を付けたものもたくさんあって、それらには産地の名前がついていたりします。彼らは挿し木などの栄養繁殖で簡単に増やせるので、江戸の昔から身近に植えられてきたのだろうな~と思いながら、古風な名前(ミカタヤエとかイヨシボリとか漢字で書かないと意味不明なやつ・・・美方八重・伊予絞り)を覚えきれないでいます。

数年前にひょんなことからたくさんの苗をいただいて、庭に植えきれず鉢植えになったまま・・・手入れ不十分で花付きいまいちの上に今年は花が早くてすでに終わりそうです。一回り大きい鉢に植え替えなくちゃ。そのほかにも前からあるのやいただきものや、母の日に買った鉢植え、勝手に生えた実生まで雨に濡れるとさらに美しい、日本の花です。

引き続き、アジサイをお楽しみ下さい。


今年のニューフェイス「宴」(ちょっと病気)


不規則な縁取りの八重咲き・品種名失念


小輪白八重


洋種の大輪・アナベル


雨の「城ヶ崎」


白で花心がライトブルーのお気に入り


同じく雨中の紫陽花


同じく雨中の紫陽花


足下はドクダミの群生、これもこの季節のもの なかなか美しい


近頃おなじみの八重咲き・柏葉アジサイ

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