さとやま暮らし

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2020年1月15日水曜日

出て来たもの アデリーペンギン

20年以上前?

友人のグリンピース・スタッフによる「南極展」を新宿駅マイシティの連絡通路脇でやることになり、アデリーペンギン、ヒョウアザラシの頭、シャチの背びれなどいくつか作ったときの試作品が出て来て。

お風呂に入ってもらいました。



体は綺麗になりましたが、足のフェルトがくたびれているので靴下をはいてもらおうと思います。

修理の順番待ち・・・


修理プランが固まって→素材を見つけ→取り替えるところをカットするなりして取り除き→新しい素材で部品の足・・・靴下を製作して→かぶせて縫い付ける+追加で加える何か
=生まれ変わったアデリーペンギン

が完成するまで、どのくらいかかるかわかりませんが、近くに置いていつも考えます。
すると、いつか頭の中で組み立てが完成するので。
そしたら作業にかかれます。

考えたら以前から新しいものを作る時はこんな感じ。

よく1つ作るのにどのくらいかかりますか?
とよく聞かれるのですが・・・

型紙が整って、材料がそろって、裁断して縫製して綿を詰めて(リアルタイプでは立姿勢のためワイヤーなど芯を入れることもあり)・・・最後に目を付けて糸であちこち引きを入れて骨格と筋肉を整える感じ。

なので、定番の量産品とは作り方が全く違うのです。

定番の量産品は、たくさん作ることを前提に金型を作ってプレス機で裁断し、ミシンで縫製して棉詰めも場合によっては機械を使い、やまね工房では綿の量や詰め方にこだわりがあったので、最後は人の手で微調整をしてもらい、詰め口を糸綴じしてから目を付けるのですが、同時に目の下にフェルトをはさんだり、目玉をくるみボタンのように加工したりして、プリントではない表情を作ることにこだわりをもっていました。

30年お付き合いいただいた3軒めの製作所がなかったら、たぶん量産品は製造できなかったと思います。

量産品ではわたしの仕事はいくつも試作して一番良い形、素材を選ぶこと。

試作は10回に及ぶこともあり、どのくらい時間がかかるかは一定しません。
一発で決まることはほぼなく、素材の平面である生地の毛足2㎜は仕上がりの立体では二乗になっちゃうので・・・すでに別モノ・・・でもそれを想像することは難しいので、作ってみてから細かい修正をして、また作ってみる・・・の繰り返し∞

で試作品を捨てなかったので・・・出てくるわけです。

それは、量産品としての、または作品としてのベストではないものの・・・

スケッチしたときの最初の作画に味があるように完成してはいないもののなんだか味があるのです。

これから、それを素材に与えられた執行猶予期間のお仕事としてそれを仕上げようと思います。

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