園芸師匠の教え

師匠の教えをひとつ。

すぐれた園芸植物とは、少しだけ手間がかかる気候に適応して丈夫な植物である、と。
たとえば「日本桜草」のように、毎年「芽分け」をして植え替えるだけで、江戸時代からずっと続く品種を維持できる。もちろん気候に合っていることも大切。
やたら丈夫で放任で増殖してしまうようなものは、園芸の世界から逃げ出して在来の生態系を脅かす「脅威」になってしまうし、手間がかかりすぎるものは普及しない。
というもの。これは現在でもわたしの園芸指南です。

本当にその通り!
わかっていたつもりだったのですが、欲には勝てず・・・手を広げて集めた植物の中には半年の不在で枯死したものもあり、これまで種子を播いたり購入したりして、手掛けた植物の中で失ったものは数知れず・・・もちろん、栽培してみないとわからない・・・というのもありますが。
先生の教えの中には枯らすことを恐れずに栽培してみる、というのもあった気がします。栽培してみなければわからないことはたくさんあります。
植物さんたち、ごめんなさい・・・合掌。
生き残ったものを大切にしようと思います。

画像NO14とNO11は、たぶん平尾氏の交配したネリネ・サルニエンシスの交配種、もう10年くらい前に、生産農家の横山園芸さんから入手したもの。
平尾氏ゆかりの会で園の見学をさせていただいたときに。横山さんはクリスマスローズも育種・生産されていて、原種シクラメンもいろいろ生産されている。
わたしも最近、原種シクラメンと少し仲良く出来るようになってきた。
やっぱり砂漠出身なので、水管理が大切。

画像1

画像2

画像3

画像1は、画像2と画像3をかけた実生で我が家で生まれたもの。
見た目は画像2にそっくりだが、花弁の波が少ない。でも、初めて咲いた初花なので、今後多少は変化する可能性もある。たぶん、5年くらいは経っていると思うが、6センチのポットに植えてぎゅうぎゅうになっている。彼らにとっては良い環境だったのだろう、かなり早い開花だと思われる。ほかの兄弟はまだ咲かないから。
そのうち、もう少し動けるようになったら、兄弟たちも小さいポットに植え替えてやろうと思う。

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