メッセージ



 長い雨の季節が終わり、真夏の太陽が照りつけるころとなりました。
日照が少なく、4月5月には無事育つか危ぶまれたニガウリの苗が、一日に10cm単位で成長しているように見えるこの頃です。
 しかし、例年6月の半ばには鳴き始めるセミが今年はさっぱり聞こえません。
7月の10日になってから、ようやくヒグラシの弱々しい声を聞きましたが、たいていヒグラシと前後して最初に出てくるニイニイゼミの声は、今年まだ聞いていません。
冬の寒さが厳しくて越せなかったのか、春からずっと温度が低めだったのでまだ出るのは早いと躊躇しているのか・・・
10年ほど前の冷夏の年に、アブラゼミがほとんど鳴かず、静かな夏だったことを思い出しました。今年は7月になってから温度がけっこう高めなので、関東周辺では冷夏ということはないと思いますが、湿度も高く、去年のように30度以上の日が連日続いたら過ごしにくい夏になるなあと少し心配しています。

 この梅雨には、九州など西日本では連日の大雨で被害も出ているようですし、近頃の季節の変化は例年通りとはゆかず、農業など天候に左右されるお仕事は大変だろうと思います。以前、北海道ではカッコウが鳴いたら豆をまく、という話を聞いたことがあるのですがこうなってくるとそういう生物指標が重要かもしれません。
彼らは別にカレンダーを見て行動している訳ではないので、暖かい年には早く、寒さが残る年にはゆっくりと渡ってくるわけです。



 カエルの産卵も、比較的気候変動の少ない地方でも、年によって1月の初めだったり、3月にずれ込んだり、2ヶ月以上の幅があるのですからカレンダー通りに衣替えする人間のほうがナンセンスかもしれません。
もっとも、人間のそれも最近はあまり明確ではなく、冬にノースリーブの方もいらっしゃいますが。春の早いうちならば、このように2ヶ月の幅があっても何とか取り返しがつくのですが、今年のセミのようにあまり遅れて出て来た日にはたぶん順番がくるって各種一斉に鳴くことになるんでしょう。もしも寒さが早くやってくれば天寿を全う出来ない連中もいるかもしれません。

 さて、今年のニガウリはこれから順調に生長して収穫出来るのでしょうか。
それはまだわかりません。お天道様だけが知っています。

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