庭仕事

 青葉に風香る5月、一番いい季節のはずなのに今年はなんだか雨ばかり・・・
植物にとって雨は太陽とともに大切な生長の要素ですが、雨が多い分日照時間は不足して、関東地方では今月の総日照時間は5月半ばの時点で例年の6割程度ということです。その分気温も安定しないので、夏野菜の苗はさっぱり育たず市販の野菜もじわじわ値上がりしているようです。
そして、今年の冬は寒さが続いたためか里芋の種芋が全滅してしまいました。
「太郎」という種類の里芋で親芋を食べるのですが、ほくほくしてとてもおいしく、ここ数年毎年栽培していたのにとても残念です。
 というわけで、今期の畑仕事は出鼻をくじかれた感じです。
庭のほとんどを犬が走り回るので野菜の場所は年々狭くなり、それでもにがうりやきゅうり、トマトなど春になるとせかされるように種まきをしてしまいます。
そんな苗たちが今年はちっとも大きくなりません・・・とほほ。
まあたくましい彼らのこと、充分な日射しと温度が安定してあればあっというまにぐんぐんと大きくなるのですが、果たして今年の夏はどんな夏になるのでしょうか。



 雨の多い季節には、湿度が高いために炭焼きは適さず、どちらかといえば寒中の真冬が最適なのですが、去年切った椿がまだ少し残っていたのでシーズン最後の炭焼きをしました。 
 ゴールデンウイーク中には、この炭焼き窯と隣の煉瓦窯で友人たちとアウトドアクッキング&ガーデンパーティーを楽しみましたが、だんだん窯の使い方に慣れてきて、ピザもパンも上手に焼けるようになってきました。
ピザはオーブンで焼くよりもずっとぱりっと香ばしく、おいしく焼けます。
パンも欲が出て、各種小麦や天然酵母をネットで探す有様。なんだかはまります。
焼きたては説明出来ないくらいおいしいですよ。
それからこの窯で焼く焼き芋は絶品です。もちろんおいしいお芋でないとだめですけど。

 うちの犬たちは薩摩芋(とくに焼き芋)が大好きなので、友人たちとのガーデンパーティーに続き、やまね工房スタッフ一同(3人+3匹)ご近所さんなどと炭焼き&焼き芋?パーティーをしました。
その日、夕方から雨が降り出し、炭焼きはビニールで覆ったもののいまいちで終了、パン、ピザ、焼き芋は好評のうちに完食、ということになりました。
煉瓦で囲った窯で炭や薪を燃やし、微生物の助けを借りておいしいものを作る、
というかなり原始的な作業を通じ、改めて先人の知恵に感服したひとときでした。
パン作りにさらにはまりそう?!

そうそう、今月はパンジー、ビオラ育種にとって大切な種取りの季節、去年からの苦労が実る時!のはずなのに!???この雨め!
せっかく気合いを入れて受粉をしたのに、ほとんどが露地のベランダでは種が未熟のまま腐ったり、カビが生えたり、急に日が差して乾いたため勝手にはじけたり、と散々な結果になりました。
もっとも欲張って親株をたくさん確保しすぎたために、管理しきれなかったというのが一番大きな敗因かも・・・あーあ。今後の教訓です。
採った種を乾燥させて整理し、種まきの季節まで少しお休みです。と言っても種まきまであと3ヶ月程度ですが。

 種採りを終えた株はまだぽつぽつ花を咲かせています。もともとビオラは宿根草で、涼しい原産地では夏を越すのですが、日本の夏は苦手なようで寒地など条件が良いところでない限り、ほとんどが夏には枯死してしまいます。
そんな少しお疲れの株に、どこで越冬したのかあの温暖化の権化「ツマグロヒョウモン」がやって来ました。葉の裏や茎におしりをくっつけて産卵しています。
この冬はあんなに寒かったのに。やっぱりこの夏も暑いのかなー。

なんだか話題がばらばらの今月でした。
ああ、忙しかった。

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