彼岸花(ヒガンバナ)

ふと気が付くと庭の隅にヒガンバナのつぼみが出ていました。



誰が名付けたのか彼岸花・・・秋のお彼岸のころに、葉に先駆けてにょっきりとつぼみを出し、一斉に開花してあっというまに終わってしまう、あの赤い花です。

もともと日本に在来のものではなかったらしく、しかも種が出来ない種類の植物なので大陸からやって来た人々が、天候不順などで食物が乏しいときのための言わば「非常食」として携えて来たと言う説があります。

この球根をすり下ろし、有毒成分を水で洗い流してからデンプンを漉して食用にしたらしいです。人類の歴史の中にも、はっきりと記録が残っていない、そんな様々な物語が眠っているんですね。ひっそりと咲いているヒガンバナに、聞いてみたい気がします。

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