アマゴとヤマメ
これもぬいぐるみ、というのにはちょっと違和感がありますが、先月の昆虫と違って、一応糸と針で縫製して製作してあります。題材は「ヤマメ」とよく似た「アマゴ」。
本来は西日本がアマゴ(降海型といって海へ降りて回遊ののち遡上するものをサツキマスという)、東日本にヤマメ(同サクラマス)という分布の棲み分けがあるのですが、近年人工的な放流で分布はかなりめちゃくちゃらしいです。
見た目の違いは、アマゴのほうの体がいくら赤みを帯び、赤色の斑点がちらばっている、というところで、そのほかはとてもよく似ています。
ともにサケ科の魚で、背中の後方に小さなアブラビレと呼ばれる鰭を持ち、最大で40㎝くらいになります。体側にあるパーマークと呼ばれる模様も、サケ科の魚が幼魚のうちに持っているものです。
先月、「いきものつながりアート展」のDMハガキに、わたしはこのヤマメと、アカネズミ、そしてヤンバルクイナの写真を載せたのですが、一緒に展示をした 仲間と、モチーフが重なっていたため、作品はそれぞれ絵画、カービング、フィギュア、ステンドグラス、ぬいぐるみと、表現方法が異なるのにもかかわらず、 どれが誰の作品か、判断が難しいということもあったようです。
ちょっと不親切かも知れませんが、これをクイズにして当てっこで盛り上がったり、話題の提供になったのはかえって面白かったかな、と思います。
ちなみにステンドグラスのヤマネ、絵画のフクロウひな、ぬいぐるみのヤマメで混乱する方が多かったようです。
さて、魚の製作方法ですが、これは大変手間がかかります。
まず、すべての鰭・・・ヤマメの場合は胸、腹が各1枚、尻、背、尾、アブラが各1枚で、これが裏表2枚ずつ、合計16枚、胴体2枚と頭、腹、口の中、各1 枚、えらぶた内側2枚の7枚を裁断、これを必要なものは裏表縫い合わせてから表に返し、鰭は各平らに伸ばしてステッチをかけ、それから胴体にそれぞれをは さんで縫い合わせます。
これで形になったら表に返し、中心にワイヤーを入れて表面がでこぼこにならないようにウール綿を入れ、最後にえらぶたやつなぎ目の部分に針を入れて塞いだ り、補強したり、縮めたりします。そして、目を取り付け(サケ科の魚ってどれも目の位置がとても前の方についているのですが、これは生きた獲物を捕まえて 食べるせいでしょうか)、ここまでで前半の白い魚が出来上がりです。そのあと、これに立体絵画よろしく着色をします。
ところが素材がシルクで発色は良いものの、水分が多いと滲むし、布自体の吸い込みがいいので乾くと薄くなってしまい、塗っては乾かし・・・をだいたい5回くらい繰り返さないとそれらしい色になりません。
こうやって苦労して出来上がると、シルクの肌に魚の皮膚が再現されて生っぽい魚がほんとうに泳いでいるみたいに見えるのは不思議です(ちょっと手前みそ♪)。
そしていつも思います。神の造型恐るべし、どうしてこんな色、形になったのだろう!
本来は西日本がアマゴ(降海型といって海へ降りて回遊ののち遡上するものをサツキマスという)、東日本にヤマメ(同サクラマス)という分布の棲み分けがあるのですが、近年人工的な放流で分布はかなりめちゃくちゃらしいです。
見た目の違いは、アマゴのほうの体がいくら赤みを帯び、赤色の斑点がちらばっている、というところで、そのほかはとてもよく似ています。
ともにサケ科の魚で、背中の後方に小さなアブラビレと呼ばれる鰭を持ち、最大で40㎝くらいになります。体側にあるパーマークと呼ばれる模様も、サケ科の魚が幼魚のうちに持っているものです。
先月、「いきものつながりアート展」のDMハガキに、わたしはこのヤマメと、アカネズミ、そしてヤンバルクイナの写真を載せたのですが、一緒に展示をした 仲間と、モチーフが重なっていたため、作品はそれぞれ絵画、カービング、フィギュア、ステンドグラス、ぬいぐるみと、表現方法が異なるのにもかかわらず、 どれが誰の作品か、判断が難しいということもあったようです。
ちょっと不親切かも知れませんが、これをクイズにして当てっこで盛り上がったり、話題の提供になったのはかえって面白かったかな、と思います。
ちなみにステンドグラスのヤマネ、絵画のフクロウひな、ぬいぐるみのヤマメで混乱する方が多かったようです。
さて、魚の製作方法ですが、これは大変手間がかかります。
まず、すべての鰭・・・ヤマメの場合は胸、腹が各1枚、尻、背、尾、アブラが各1枚で、これが裏表2枚ずつ、合計16枚、胴体2枚と頭、腹、口の中、各1 枚、えらぶた内側2枚の7枚を裁断、これを必要なものは裏表縫い合わせてから表に返し、鰭は各平らに伸ばしてステッチをかけ、それから胴体にそれぞれをは さんで縫い合わせます。
これで形になったら表に返し、中心にワイヤーを入れて表面がでこぼこにならないようにウール綿を入れ、最後にえらぶたやつなぎ目の部分に針を入れて塞いだ り、補強したり、縮めたりします。そして、目を取り付け(サケ科の魚ってどれも目の位置がとても前の方についているのですが、これは生きた獲物を捕まえて 食べるせいでしょうか)、ここまでで前半の白い魚が出来上がりです。そのあと、これに立体絵画よろしく着色をします。
ところが素材がシルクで発色は良いものの、水分が多いと滲むし、布自体の吸い込みがいいので乾くと薄くなってしまい、塗っては乾かし・・・をだいたい5回くらい繰り返さないとそれらしい色になりません。
こうやって苦労して出来上がると、シルクの肌に魚の皮膚が再現されて生っぽい魚がほんとうに泳いでいるみたいに見えるのは不思議です(ちょっと手前みそ♪)。
そしていつも思います。神の造型恐るべし、どうしてこんな色、形になったのだろう!
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