ヒグマ

わたしがぬいぐるみ・・・当時世間で言う・・・キャラクターなどのとはちょっと違った・・・を作り始めてから、あっという間のかれこれ30年余。

網走との少なからぬ縁・・・

ヒグマに会いたくて知床で小さな漁舟に乗ったり、札幌の動物園に行ったりしまたが、幸か不幸か、野生のヒグマにはとうとう会えませんでした。

ヒグマをディスプレイ中 網走店にて

大雪山を一人で歩いた時、真新しい蕗の食痕と糞を見ましたけれど。

賢いヒグマはきっと近くに居たのでしょうが姿は現しませんでした。
下手したら殺されちゃうからね。

ずっと以前から北海道はヒグマやエゾシカ、アイヌの人々の生活の場でした。

いまさら、特にわたしみたいな一個人が、それについて何か言う権利はないけれど。

地球上のすべての物質はみんな地球という生命体の細胞のようなものだと、最近は思います。

生きている一つ一つの生命体(物質)は、どれも美しく存在を否定されるべきものでは無いとわたしは思います。

人類もその一つだし。

生命体として森を歩き、風を感じ、季節を愛でることが地球上で生きることだと伝えたくて、これを職としたのですが。

様々な事情で、続けることが出来なくなりました。

しかし、「ものはこころ」と考えて続けてきたことはたぶん間違いじゃなかったと、ここへきて作った「もの」たちに教えられました。

まるで「もの」たちが行先を選んだかのように。

ふさわしい場所にそれそれ行くことになり。

網走店の看板ヒグマ

思うように作ることはもうほとんど出来ませんが、今まで作った「もの」たちは「生きた本物」ではないけれど、廃棄物になることなく「生命体のすばらしさを感じてもらう」という別の役割を帯びてそれぞれふさわしい場所に旅立ちました。
そこで、天寿を全うしてくれたら、と作者としては願います。

「似せもの」として。

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