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10月, 2007の投稿を表示しています

ヤマガラ

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ヤマガラという野鳥をご存じでしょうか。 シジュウカラやエナガ、コガラなど山地から近頃は市街地にもやって来る、カラ類と呼ばれる小鳥たちの中でもひときわカラフルで愛嬌のある小鳥です。昔は神社のお祭りとか縁日なんかで、おみくじを引いてくる芸をしていたくらい、人に良くなれて好奇心が強く、なおかつとても器用な鳥です。 ヤマガラは、木の実や昆虫を食べるのですが、秋には木の実を食べる他、冬用に蓄えるのか地面や石の隙間、木の幹に出来た隙間なんかに押し込んで隠します。 エゴノキ 注1 の実が大好きで、夏のうちから実りを確かめにやってきて虫を取ったり、実が熟し始めるとペアで毎日やって来て食べたり隠したり、収穫に余念がありません。ときどき、とんでもない所に隠されたエゴノキの実を翌年の春を過ぎて発見したりします。 リスやカケス、ヤマガラやシジュウカラなど、冬のための貯食をする生き物たちは、この季節本当に忙しそうで ごくろうさん! と声をかけたいくらい。 たくさん隠した中には忘れられて春に芽を出す幸運な木の実が少なからずあって、それはどうやら彼らと実をくれる木とのお約束らしい。木の幹に押し込まれて忘れられた実にとっては、はなはだ迷惑でしょうけれど。 注1 エゴノキ ちなみにエゴノキの実は薄緑色の2㎝くらいの楕円形で、その中にある茶色の種をヤマガラは食用にしています。薄緑の表皮と薄い果肉にはサポニンが含まれてかつてはこれをすりつぶし魚毒(しびれてマヒした魚を捕まえるために水中に有毒物質を流す)として使用したらしい代物で、もちろん人は食べられません。下の画像は満開のエゴノキの花です。

季節の便り

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庭とは名ばかりの裏山から続く野山みたいな我が家の庭。 季節のたよりをいくつかご紹介しましょう。 変わったバッタ 始めて見た・・・たぶんツチイナゴ。片足がもげてしまい、葉の上に止まっていたのでじっくり見られた。枯れ葉の上では目立たない彩りなんだろうね。 ヤブマメの花 大きくして見るとやっぱり豆の仲間。白地にほんのり藤色がきれいな1㎝くらいの花が咲き、小さなさやがついて豆がなるんだけれど、お目当てはなぜか地中に出来る7~8ミリの大きな?豆。土の中の小豆という感じのそれはクリーム色に青紫の絞りが入って一つずつ違う模様で、ご飯に炊き込むと美味しい。草取りの際はなるべく残して、晩秋に地面を掘って収穫する。これも立派な山菜なのだ。 シュウメイギク 貴船菊と言われる淡い赤紫、半八重の花と同じ仲間の、秋に咲く背の高いアネモネ。菊に似ている上秋に咲くので菊とついているけれど、花の中央に黄色い芯があるところはまさにアネモネ。派手な半八重ピンクもいいけれど、近頃は一重が流行りで、薄いピンクの種類や、背丈の低い種類もある。わたしはこの白いのが好みだけれど・・・ ホトトギス ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギスとともに、山野に自生するユリ科の植物。種から容易に増えるので、庭のあちこちにある。花びらの模様が「目に青葉・・・」のホトトギスに似ていると言われているが、今時鳥のホトトギスを目にする人は少なく、想像するのは難しいと思うけれど・・・季節を運ぶ鳥だったせいか、昔の人はホトトギスが好きだったんだね。 ヤブガラシの実 ヤブガラシ、とはまたダイレクトな命名で・・・その名のとおり、つるが絡みついて薮を枯らしてしまうという、情緒もへったくれもないお名前のおそろしく生命力の強い蔓草で、根っこは越冬して年々太い蔓となる。でもその花は、花びらもなく、花火のように広がったピンクとオレンジのぽちぽちだけ。なのにアゲハチョウたちはこの花が大好きで(たぶん蜜が美味しいんだね)、花の季節には入れ替わり立ち替わりやって来る。珍しく黒色のつやつやした実がなっていた。ビンボウカズラとも言うんだって・・・なんか気の毒。 赤まんま イヌタデ、ミズヒキなど赤やピンクの粒、粒、粒。少し離れて見るときれいな秋の風景だけれど・・・これが全部種になって落ちたら、来年はまた悲惨なことに。困った雑草の代表みたいな草たちだから、きちんと手入れ

今月のメッセージ

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朝晩冷え込む季節になりました。 そろそろ木枯らしも吹いて、山から落ち葉が降りてきます。今年は栗やドングリなど、野山の実りが去年よりはずっと豊かなようで、風の吹いたあとなどに犬たちの散歩コースで恩恵に与ったりしています。 山の栗の実は市販のものに比べると三分の一くらいしかなく、美味しそうに見えないせいか、最近では落ちていても拾う人は少ないようですが、これが食べてみるととても美味しいのです。 生で食べても甘みがありますが、茹でて皮を剥くところりとした黄色い紛質の実が出てきて、ほくほくと甘く、まずハズレがありません。以前はよく、山歩きのおみやげとして拾ったりしたものですが、近頃はそんな里山も手入れをする人がなく、下草が生い茂って歩く道さえない有様です。 そして、そんな薮の中をイノシシが歩いていたり・・・彼らはそこから出て、人の生活エリアまで足を伸ばしたりするわけです。 我が家の裏山にいたイノシシたちは、去年の夏以降、すっかり「駆除」されたらしく気配がありませんが、人家のない向山にはまだイノシシたちが生活しているようです。先日、山栗の落ちる山の中の散歩コースを久しぶりに歩いたら、あちこちに彼らの痕跡が残されていました。 しかし、雑木が茂り、陽の当たる林は少ししかなくて、急な斜面のほとんどは植林された杉や檜。しかもそれは長年放置されていて立ち枯れも多く、夏の台風の影響か、枯れた下枝がむき出しの茶色い地面に散乱していました。表土が無い地面は、雨が降れば斜面ごと川のようになり、さらに地面を掘り下げて立ち枯れの木をうみます。こんなところにはイノシシは住めないな、と思いました。それどころか、大雨が降れば崩れて災害が起こる、危ない山林が、いま日本中にたくさんあるんだなぁと実感してしまいました。 毎日見ているすぐ裏山の出来事ですが、普段の生活の中では見たり知ったりする機会はほとんどありません。自分の目で見ると、すごい説得力なんですけどね。放置された植林の林が、雑木林になったらいいんですげどね・・・人にもイノシシにも・・・

しまふくろう 販売終了

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みなさん、こんにちは! 本日は、やまね工房 網走店から大変残念なお知らせです。「しまふくろう」の販売を終了することになりました。 販売終了の理由は、しまふくろうを作るために使用している生地が入手出来なくなったためです。代わりの生地を探したりなどもしましたが、作品のクオリティを維持することは困難という判断で販売終了に至りました。ご理解願います。 それから、多くの皆さんに「しまふくろう」を可愛がっていただいたことに深く感謝致します。 しまふくろうのひな は、継続して販売中です。

友人の展覧会

札幌在住の同い年、20年来の友人「小林重予」さんによる展覧会です。 場所は北海道ですが、機会のあるかたはぜひご覧になってください。彼女とは年が同じというだけでなく、知り合った偶然や「自然を題材にものをつくる」、など共感出来るところがたくさんある、大切な友人です。 展覧会のパンフレット(北海道新聞) 植物を題材にした彼女の作品は生命力にあふれ、触れた人たちにエネルギーを与えてくれます。 ご本人もインドネシアに留学されたり、世界各地で個展をしたりとパワフルでエネルギッシュ、わたしもいつもエネルギーをもらっています! 展覧会の詳細情報です。 タイトル: 小林重予展~想いの種を五つの庭に 主催: 北海道新聞室蘭支社 共済: だて噴火湾アートビレッジ実行委員会 協賛: 伊達信用金庫 協力: 伊達市噴火湾文化研究所、感覚ミュージアム(宮城県大崎市岩出山) 伊達信用金庫本店アトリウム 10月6日(土)~14日(日)無休8:00~21:00(月~金)~19:00(土日祝) 膽振山大雄寺 2階広間・10月7日(日)~14日(日)無休 10:00~16:00 詩人岡田哲也との往復書簡画新作・日記画07年「光の種」ボックス作品・立体北見情報誌みんと連載原稿05年から07年までその他 「青葉」お花やさん 10月6日(土)~14日(日)休み10月8日10:00~18:00配達などで不在有り、事前電話を!0142-21-1112 全て今年の新作、有田陶器・平面・お花とのコラボレーション。器&オブジェ・カードやレターセット販売有り クリーニングのサクマ本社 10月6日(土)~14日(日)8:00~18:00 定休:日祝 日記画最新作。プンゴセカンスタイルの平面ポスターの仕事など 道新文化センター1日講座   10月11日(木)10:00~12:00コラージュ技法によるカード作り 定員15名小林の画材使用受講料1050円+教材費1000円 時期を同じく自作についてのスライド&作品発表します。10月6日(土)14:00~15:30無料第3回室蘭工業大学テクノカフェ「芸術と工学」 モルエA棟イベントスペース 室蘭市中島本町1-4-4 TEL.0143-41-7300 主催室蘭工業大学ものづくり基盤センター0143-46-5398北海道新聞室蘭支社営業部0143-