さとやま暮らし

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2018年1月17日水曜日

小田原フラワーガーデン 展示と講演

一週間のパンジー・ビオラ展、おかげさまで無事に終了しました。

関係者のご尽力で、屋外の展示や室内での展示、苗の販売ともに好評のうちに終了したようで、ほっとしています。

講演には、飛び入りで趣味の園芸講師、金子先生にもご参加いただきました。

金子先生

小田原パンジー展 設置・下田さん作品

小田原パンジー展

2018、小田原フラワーガーデン


わたしは最終日に自分の役割をこなせただけで御の字の状態。
ドタキャンもせず、参加のみなさんにお目にかかれて良かったです。
まだ、予定の仕事は自己管理が完璧じゃないので、どきどきです。
一人で行けないから誰かのお世話にならなくちゃだし。

当日のレジュメです。下記のようなことをお話しさせていただきました。

個人育種ビオラとは

一般の方が手に入れる「植物の種」は、最近では主に種苗会社が絵袋(写真)に入れて園芸店やホームセンターで販売しています。

そのほか、野菜や花きの生産農家向けにも大量に販売していますが、それらはご多聞にもれず最近はほとんど輸入です。

F1と言われる一代雑種は雑種強勢でばらつきがなく、誰が作っても良くできる上にそれから種を採るとF2は遺伝の法則でバラバラになるので、種屋さんから種を買わなければならないので恒久的に種が売れる、というわけです。

しかし、F1を作るためには交配、種の収穫とも手間がかかり、日本人の人件費では賄えないというのがげんじょうのようです。種袋の裏に、たいてい採種地が載っていますが、びっくりするような世界の国々てす。個人育種の種は、そんな商業ベースの種ではなくて、純粋に植物とそれに惚れちゃった人々とのコラボレーションだと、わたしは思います。

お金儲けにはならないし、半端ない手間と労力、そしてそのためにお金がかかったりもします。しかし、植物とのコラボレーションで生まれた「世界にひとつだけの花」は、それでも続けちゃうくらいの魅力があります。これは、もしかしたら「病気」かもしれません。

新しい「世界にひとつだけの花」に出会えるまでの、種を蒔いて芽が出る神秘は生命力の「目に見える形」であり、地球上の生命が太陽と月の織り成す環境に、人類よりずっと前から適応してきた大先輩の生きざまでもあるわけです。それは、エネルギーを与えてくれるし、未来を示唆するものでもあります。

育種を10年くらい続けてみて、思ったことは植物に意思があるということです。そして、関わる人々はみなさん、花たちがこちらの好みを察して出てきている?とおっしゃいます。
わたしはまるで女王蜂のお世話をする働き蜂。細かく観察して水を切らさないことや、病気にならないよう風通し良く並べ替えたり。そして何より適当な時期を見計らって、より美しくなるような組み合わせを予測して。

風で飛ばされたり雨に打たれたり(花粉は水に弱く、水分に触れると死んでしまいます)しないように軒下に移動させたり。パンジー・ビオラはしかし、太陽の子なので、3日室内に置いたら次の蕾は育ちません。

そんな苦労をしても、毎年、新しい花に出会う度、「あーかわいい! キャー綺麗」それだけで、わたしや下田農園さん、そしてバックアップしてくださる人々を動かしているのはたぶんパンジーたち自身なのだろうと思います。

日本では、江戸時代に「変化アサガオ」などの遺伝の法則を知らなければ出来ないような高度の育種を、個人でしていた歴史があります。
趣味としての園芸や種まきは、欧米に比較したら後発かもしれませんが、玄関先やベランダで種を蒔き、苗を育てて足りないものはホームセンターで購入したとしても。

植物を育てて共に暮らすことをお勧めしたいと思います。
「生物としての」人間を楽しむために。

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