さとやま暮らし

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2015年12月28日月曜日

お客様からの便り

お客様からいただくメールはいつも嬉しいものばかりでやまね工房の原動力になります。ありがとうございます!
今回は、ぬいぐるみ(やまね冬眠ポーズ限定)の一風変わった身に付け方がありましたのでご紹介したいと思います。やまねのぬいぐるみ作り30年の私でもさすがにこの発想はありませんでした。(笑)

お客様からのメール

今月、山梨県北杜市清里に行きました。
やまねミュージアムでやまねのぬいぐるみを買いました。とてもかわいいです。
愛くるしいし、それこそ愛情を持ってつくられたぬいぐるみだなと感じています。
ミュージアムの係員のおにいさんが「ひもを通して丸めて、首からかけるといいですよ(ふふふ)」と言われ、その時は「そんなアホなやり方って」と思ったのですが、帰宅してからひもでつけてみました。超かわいいです。
あとセーターの網目にひっかけて、体に沿わせて日常生活を遊んでいます。
ミュージアムでは、本物のやまねは冬眠の安定期ではなく、見ることができなかったです。残念。

ちょっと解説します。
画像のようにやまねのぬいぐるみは、内側にホックが付いていてホックを掛けることにより冬眠ポーズにすることができます。そこにヒモを通して首からネックレスのように掛けるのだと思います。やまね一つなのか、それともやまねを数珠繋ぎのようにしているのかまでは分かりません。是非、やまねミュージアムで確認していただければと思います。

メールをいただいたお客様は、やまねミュージアムでヒモを通すことにヒントを得ていろいろとアレンジされているようです。

引き続きお客様からのメール

ヒモを通すアイデアは、やまねミュジアムの方が出されましたが。

やまねはあけびが好物と知り、わたしのやまねの名前は「あけび」にしました。
あと他のやり方としては、部屋と部屋の間にかかる、のれんの「ほつれ」にひっかけて、家族を驚かして喜ばしています。
外出用のかばんの中にそっとしのばせ、携帯を取り出すときに目があって癒されております。
子供のときはお気に入りの大きなぬいぐるみをどこへでも連れて行ったものです。
最初やまねのぬいぐるみたちを見たとき、ものすごく愛情をもって作られたものと拝見しました。家族も同意見です。おめめが違いますね。

ご無理をなさらないで、どうぞお体ご自愛ください。

のれんにひっかけたお写真を添付いたしました。



私からの返信メール

お買い上げ、メール、ありがとうございます。
もうやまねを作り始めて30年になります。
こんなに長く同じものを作り続けて、まだ買ってもらえる幸せ。
思えば、最初に本物に出会ったのは清里の現在の「やまねミュージアム」、当時はログハウスの事務所みたいなところで、建物の中の、引出に入り込んだ一匹でした。
その後、現館長の湊先生が研究のために飼育していたやまねを和歌山の当時のお住まいまでお尋ねして、見せていただいたり、やまねつながりのお付き合いをさせていただいています。

今は製造出来る数に限りがあって、いつまで作れるかわかりませんが、製造スタッフともども出来る間は続けてゆきたいと願っています。

われわれ作り手が、一匹ずつの「その後」を知る機会は多くなく、もちろんたまにはありますが、続ける大きな原動力になります。

以上でした!

2015年12月23日水曜日

年末年始の営業情報

ショップからのお知らせです。

お休み:12月27日(日)~1月4日(月)
ネット通販は常時受付致します。商品発送は5日(火)からになります。


2015年12月16日水曜日

花フェスタ記念公園(岐阜県)でのパンジー・ビオラ展

岐阜県でも展示されます。お近くの人は散歩がてら出掛けてください!

パンフをダウンロード

  • 会期:2016年1月30日(土)~2月28日(日)
  • 会場:岐阜県可児市瀬田1584-1 花フェスタ記念公園 東ゲートが便利です。 花トピア大温室 TEL0574-63-7373(お問い合わせ不可・ナビ検索用) 「パンジー・ビオラの世界展」の中で現代のメーカー品種としてカタログ品種を 展示いたします。

2015年12月4日金曜日

自然界の偽り

「偽もの」はきらいですが・・・

わたしは嘘つきでした。

偽物づくりは人類の専売特許ではありませんでした。
自然界にも「偽」はあったのでした。

それは、最近の映像技術によってお茶の間でも鑑賞できる「熱帯雨林」の中や、世界各地の植物や昆虫たち、魚類の「技」でした。
どちらも人類に比べたら何倍ものキャリアを持つ大先輩ですから、人類の浅知恵ではとてもかないませんね。

これに気付いたきっかけは、一昨日の朝、玄関先で誰かに踏まれた「ナナフシ」。教えてくれたんですね、きっと。

彼らは枝に化けて、生まれたての赤ちゃんでさえ風に揺れている「振り」が出来るのです。タツノオトシゴやヨウジウオ、タコなど、海の生きものやある種の魚も、でした。チョウチンアンコウが自前の疑似餌で「釣り」をするのも。「ハナビラカマキリ」なんて、自分が花に化けて獲物の昆虫を騙すのですからね。たいしたものです。
蘭の一種は♀蜂に似せた花の一部を使って♂蜂に受粉を「手伝わせ」たり。


玄関先で踏まれていたのは「トゲナナフシ」みたいでした。




この前、居間の外に居たのをスマホで撮影したのがありました。普通のナナフシよりごつくて大きいです。

ちなみに、ネットで調べてみたら・・・ナナフシが日本に20種類もいたとは驚きでした。

追加!
先日玄関先で発見した派手な毛虫。
ネットで調べたら「リンゴドクガ」というらしい。派手な色は「毒入り危険 食べられません」と言っているらしいのですが、じつは毒は無いのですって。警告という擬態の一種ですな。

まあ、芸達者なこと。


2015年12月3日木曜日

やまね工房のぬいぐるみ

アメリカ在住の友人から、びっくりの画像をいただきました。
彼女は20年以上前に友人のレストランでアルバイトをしてくれた人です。
英語とケーキ作りがうまくて、そして今は古い着物をドレスに作り直すなど、手仕事もされています。
最近になって再会、ときどきメールのやりとりなどしています。
同じ地域に住んでいる彼女のお友達が、「やまね工房のぬいぐるみ」をお持ちだったとのこと。

実は先週友達のベイビーシャワーでその友達がヤマネ工房のぬいぐるみのファンだということが発覚しました。

ベイビーシャワーは赤ちゃんが生まれる前に友達を集めて、パーティーをしてギフトを頂くのです。写真は紙おむつのタワーのまわりにやまねのぬいぐるみが飾ってあります。

30年続く、ということはこういうこともあるんですね。

じつは、札幌に住む友人や、長野のパンジー農家さんも、お知り合いがお持ちだった、とか。

以前、飼っていた犬を父犬の飼い主さんの紹介で東京の獣医さんに連れて行ったとき、そこでえぞももんがに出会って仰天したこともありました。
その獣医さんとは、件のレストランで、お客さんの友人として会ったことがあったのでした。すっかり忘れていて、その時ご購入いただいた「えぞももんが」のおかげで思い出したのでした。

ちなみに父犬の飼い主さんとの接点は全く別のところでした。

そうそう、故ダイアナ妃が軽井沢にいらした折、お客さんのお店のお客さんが彼女にえぞももんがをプレゼントして、あとから届いたお礼状をお客さんがfaxで送ってくれたこともありました。

たしかコウノトリがらみの方が当時のローマ法王に差し上げた、というのもありました。
やまね研究者の湊先生は、海外で学会があるときにはいつもおみやげとして「やまね」をお持ちくださるそうです。

わたしは国内旅行もままなりませんが、ぬいぐるみたちはけっこう海を渡っているようです。

ちょっと自慢みたいですが・・・

2015年12月2日水曜日

小田原フラワーセンターのパンジー展



小田原駅からは少し離れていますが、小田原市委託の温室や花壇など小型の植物園みたいなところです。
バラの植栽も綺麗らしいです。

毎週日曜日には、下田農園さんが売店で「花絵本」などを販売されています。

個人育種のパンジー・ビオラということで、12月4日発売の「園芸ガイド」にも載るらしい・・・です。
書店で見かけたら、立ち読み(怒られる?)でもしてくださいね。

小田原フラワーガーデンのホームページ




2015年12月1日火曜日

お帰り、ドレスデン

ぬいぐるみの職人としてはなかなか復帰出来ませんが・・・

ずっと種採りしてきたパンジー・ビオラが、一足先にどうやら一人歩きを始めたようです。

品種としても「ミニマンゴー」や「カナリア」など。

親株の選定など、手がけた品種の独り立ちは「働きバチ」としてはうれしいです。

わたしの名前や「花絵本」のラベルが付いたものには、親株の選定、ラベルの作画などで参加させてもらっています。
おかげさまで種子の寿命は冷蔵庫で数年保ち、歩けなくても目は見えるので、何とかこの「パンジー・ビオラネットワーク」の助けを借りて。

この時代なので、ネットでそれを見ることも出来ます。

もちろん、直接品種の特徴をお知らせ出来ないのが残念ですが。

たとえば「カナリア」は、とても素晴らしい香りで、玄関先に一鉢あるだけであたり一面に爽やかで好みにかかわらずいい香りと言ってもらえる品種です。
始めは開花が遅くて寒い時期はお休みしてしまう性質でしたが、10年近くかかって早くなり、冬も休まない個体を選ぶことが出来ました。

これは、たくさん種をまいて、販売しにくい時期からずっと作り続けてくれた「下田農園」さんのおかげです。

パンジー・ビオラはすっかり冬の花になり、一番良い時期の春先にはペチュニアなどとの交換で抜き捨てられる昨今ですが、宮崎の川越さんからいただいた、暑さに強い性質と、イギリスはコーソン氏の宿根ビオラの性質(日本のにおける育種の母ともいえる早野さんを介して)を持つ彼らの美しい時をぜひたくさんの方に知っていただきたいと思います。

そんな、種採りがいらない「メリクロン」で今年市場デビューした「ドレスデン」。
わたしの3坪程度のベランダで、誕生したときには名無しでしたが。

どんなに花が良くても、組織培養出来ないこともあるし、生産して市場に出るまでには数々の試練があるみたいです。

そして、採算が取れるかどうかも定かでなく、いつまで生産してもらえるかは不明ですが・・・

とりあえず日の目を見て良かった。

画像は「ドレスデン」の誕生当時の画像と、兄弟?
2011年の春のものです。













まる4年半、組織培養としてはたぶん最短です。

このパンジー、わたしがこしらえたわけではなく。

あくまで本人の意志で。

もっとも、あったらいいな~、と目指していたのは、花弁が厚くて日に焼けない、グリーンに近いパンジーだったのですが、八重咲きは特に好みではないのです。

色や質感は、わたしの好みを察して出てきてくれた、という感じだけど。

デザインや色など、人の手で作り出せるものではありません。

これは推察ですが、「美しい」ものに対する共通の感性が、生物の間には存在するような気がします。

それはたぶん、生物だけに留まらず、鉱物や岩石の世界にも。
宮澤賢治やヨーガンレールさんも。

この組織培養のパンジーは数年前から販売されていて、以前の品種もいくつかは、わたしがヒラタアブさんと一緒にベランダで取り上げたものです。

最近、それから種取して市販されている品種もあるようですが、「偽もの」はいけませんよ。
ま、種取は大変な作業なので、それをされたということはご苦労さまですが。

わたしは本業でも「似せもの」を作っていますが、「偽りもの」はきらいです。

お客さんのお子さんがももんがのぬいぐるみをとんびにさらわれた、と知り、ああ、猛禽が騙せたとうれしかったのですが、それは似ていたからで、食べられな
いものを食べ物に見せて騙すつもりで作ったわけではないです。

人は騙せますが、他の生きものはたいてい騙されないものです。