友人からの写真 続き

前回の続きです。

シラー・カンパニュラータ、スキラと発音する場合もあり、ヒアキントイデスという名も持っています。また、英名で言うとスパニッシュブルーベルの桃色変種、つまりピンクタイプとなるのかな。なにしろ学名は時間経過とともに属名が変更になったり遺伝子の解明や化学の進歩で系統分別が変わったり・・・
和名を積極的に付けなかったりで、ややこしいことになっているわけです。
要はユリ科、ヒアシンスの仲間であることは姿から想像できますね。ヨーロッパから北アフリカの原産みたいです。


遠景、後ろに見えるのは日本ミツバチの巣箱です。残念ながら空き家。時々見かけるので、果樹のためにも定着してもらおうと、網走の養蜂家(冬の間は伊豆のいちご農家に避寒遠征するみたいで)にご紹介いただいて、一昨年購入したのですが・・・日本ミツバチは野生なのでなかなか気難しい上に待っているだけなので、宝くじに当たるよりたぶん難しいかも。

この群生は植えたわけではなく、たぶん種がこぼれたのでしょう、いつの間にか出現しました。この種はたくさんの実を結び、こぼれ種であちこち広がっています。うちではピンクが多いのですが、薄紫や白も混じっています。



ユリ科、トリリウム属、延齢草(エンレイソウ)の仲間で、たぶんこれは北米原産のトリリウム・グランディフローラム。学名を直訳すると花が大きいエンレイソウという意味です。北海道にはオオバナエンレイソウという白い花の自生があって、春の終わりというか夏の始まりに工房の周りにもたくさん咲きます。余談ですが、道東地方にはエンレイソウの自生が何種類かあって、それぞれの自然交雑種もあるようなので、いつか訪ねてみたいと思っています。



これは同じく外国産のエンレイソウでトリリウム・エレクタム。エンレイソウの仲間は成長が遅くてなかなか増えませんが、毎年きっちり花を咲かせてくれます。そして、足元には特徴的な、小さい3枚の葉が・・・種がこぼれたのかな?    エンレイソウは葉を3枚しか持っていません。そして、成長するとその中央に1個の花を咲かせます…


アップの写真。花なのに表情があるみたい。↑は特に、緑と光の陰影が絶妙です。同じ花でも撮り方によってずいぶん違って見えるものですね。新鮮な空気や、温かい光もちゃんと写っています。



これは撮影中、周りで騒いでいた「ソウシチョウ・・・想思鳥?」帰化鳥です。いわゆる篭脱けで、輸入されたものが逃げたか放鳥されたかしたもの。
侵入者で外来鳥です。インドから中国南部の鳥(だと思う、違っていたらごめんなさい)で、さえずりがきれいなのでずいぶん前から輸入されていたのですが、箱根方面を通って数年前からガビチョウとともに庭に住んでいます。数年前の冬、庭と裏山の境目で地鳴きをする群れを発見して仰天しました。だって、双眼鏡で見たら胸が真っ黄色でくちばしが赤かったから。日本にこんな鳥いたっけか?
最近はすっかり入り込んで、我が家の庭はガビチョウとともに毎日南アジアの夜明けとなっています。そのせいか最近のウグイスは鳴き声がおかしいし、生活環境が近い、ウグイスやメジロが追い出されないか心配です。窓の外ではウグイスが谷渡り・・・警戒音・・・縄張り侵入に対しての威嚇や危険を知らせるための音・・・今年は例年に増して多く聞こえるような気がします。ウグイスの抵抗か、もしかしたら反撃してるのかも。がんばれ!ウグイス。



スイカズラ科 ガマズミ属?  オオデマリ
やや日陰のこの空間に、ずいぶん前に植えた記憶が久しぶりにここを通って、よみがえりました。木洩れ日が当たって、純白の花びらの重なりは息をのむほど美しかった・・・というのが写っている、と感じたのはわたしだけでしょうか?
この花には木洩れ日が似合います。



キク科 ディモルフォセカ、アフリカキンセンカという和名もあるのですが、一年草タイプと宿根草タイプがあり、近ごろは両者の交配種も出来ています。ディモルフォセカは長いこと和名で呼ばれず、花屋さんはデモセンカと呼んでいた記憶があります。宿根草のディモルフォセカは濃いピンクなので、長いこと仏様の花だったキンセンカのイメージはないですものね。
南アフリカ出身のこの花は、大好きなリビングストンデイジーとともにお日様が当たると開いて光に輝き、陰ると閉じます。雨季と乾季がはっきりした地方の、晴れた、つかの間に実を結ばなければならない彼らが獲得した生活の知恵でしょう。


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