さとやま暮らし

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2011年8月30日火曜日

アブラゼミの羽化


8月初旬のある日、雨が降ってきそうな夕方のことでした。
アブラゼミの羽化がピークを迎えたころで、その日のお天気に影響されてか午後5時前という早い時間にもかかわらず、中身の入った(抜け殻ではない)セミの幼虫を見つけました。
すでに殻の背中が割れていて、1匹は小形のアシナガバチに食べられかけていました。
明るいうちに羽化が見られるかと期待したのですが、その1匹は残念ながら力尽き、周囲を探したらいましたいました、活きの良いのが1匹。

それで止まっていたフユイチゴの茎を丁寧にカットして、割り箸の先に粘着テープで留め、中身の入ったワインの瓶に割り箸を粘着テープで貼り付けて台所のテーブルに置き、たっぷり羽化を眺めました。


本当は羽が透明な「ミンミンゼミ」とか大きな「クマゼミ」とかがよかったんだけど、なかなか見つからなくて。庭に豊産のアブラゼミ。
その場で観察するのがセミにとっては一番親切なんだけど、暗くて写真が撮れないし、蚊に刺されてかゆいし。



羽化を観察するのにはいくつかポイントがあります。
幼虫が羽化のポジションをとってから、絶対に幼虫に触らないこと。
今回のように固定するときは、半回転する幼虫の身体が触れないように十分空間をとって固定すること。



つまり、余り柔らかい茎やとまっている場所によっては連れて来られない場合もあります。
それから、翌朝飛び立つまで強風や捕食者に捕まらないような屋外に置くこと。
これで、羽化に失敗して羽がくしゃくしゃになったセミを見るという罪悪感なしに、すばらしく美しい「羽化」というショーを楽しむことが出来ます。最後に、元気に羽化したセミが飛んでゆくのはうれしいことですが、今回、羽化が早かったのでセミは早朝に姿を消し、天気が悪く屋内に置いていたので結局行方不明となってしまいました。
開いた窓から外に出てくれたのならよいのですが、室内のどこかで干物になっている可能性も無くはなく・・・



そんな反省を込めて、夜のうちに屋外へ出しておいたほうがよいかと。
ちなみに普通のお天気ならば、たいてい午後8時前後に羽化し、羽化したセミは翌朝までそこにとどまって日が高くなったころに飛び立ちます。

今年は気候変動のせいか、セミの順番もめちゃくちゃでした。
一番先に出るはずのニイニイゼミやヒグラシが遅れ、いつもなら8月には減るのにお盆の頃まで賑やかだったり、お盆過ぎには聞こえないはずのヒグラシがいまだに鳴いていた・・・。ツクツクホウシは妙に早くて、7月から鳴いたり。

ツクツクボウシの抜け殻

ニイニイゼミの抜け殻

もう初夏なんだか初秋なんだか、わけわからん。
で、8月も終わりの今、蝉たちは何だか必死に鳴きまくっていて、どんな秋がやって来るのか少し不安な今日この頃。