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1月, 2011の投稿を表示しています

ネイチャー&サイエンスカフェVol.27

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『潜って海道3万キロ?』 2000年から10年計画で行われた海洋生物の世界的な調査、「海洋生物のセンサス(人口調査)」( The Census of Marine Life: CoML )によると、日本周辺の海で確認された生き物の種類は、バクテリアから哺乳類まで3万3629種が確認され、世界最多のレベルであることがわかりました。 ヒトスジギンポ 実に世界の海にすむ生物の14.6%の種が日本近海に分布しているわけですが、これは南北に広い気候条件と、何よりも日本の海の地形が複雑であることによるもののようです。火山列島であり、親潮・黒潮が流れ、磯に浜辺に干潟にサンゴ礁、遠浅にリアス式に三角州と中学生程度の地理の知識でも容易に想像がつきますし、釣りやダイビングに親しまれている方なら、海や生き物の多様性をまさに実感されていると思いますが、今回は、キャンピングカーを仕立てて日本の海岸線を巡る旅を始められた、 海の写真家吉野雄輔さんをお迎えして、日本各地の海の様相、生き物達の姿について、ダイビングスポットのみならず様々な海に潜っていらっしゃる、吉野さんならではの視点からのお話をじっくりうかがいたいと思います。 【講師】  吉野雄輔氏 【日時】  2011年2月4日(金)19:00~20:30(18:30開場) 【場所】   モンベルクラブ渋谷店5Fサロン (03-5784-4005) 【参加費】 1500円(1ドリンク付)/モンベルクラブ会員1200円(1ドリンク付) 【お問合せ】 ネイチャー&サイエンカフェ *吉野雄輔(よしの・ゆうすけ )さんプロフィール  1954年、東京生まれ。海と海の生物すべてをこよなく愛する海洋写真家。年間半分は海に潜り、30数年スチール写真を専門とする。NHK「海のシルク ロード」の水中スチール班としてシリアへ遠征するなど訪れた国は80か国ほど。 《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。ストック数20万点。広く大きな海の写真から、マクロの世界まで、幅広く撮影。日本写真家協会会員。HPは「ゆうすけの海底探検」http://www5.ocn.ne.jp/~yusukeda/ Webマガジンに「ゆうすけの豪海倶楽部」http://www.gokaiclub.com/ 『地球 2/3 海』(マリン企画)、『日本の海水魚』

ヒナカマキリとやぶまめごはん

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去年の11月・・・ いろいろなことがありすぎて、ちょっと記憶も飛んでしまっているのですが。 これはどうしても書いておきたいと思って・・・ 11月のある日、庭先に何か小さな動くものを発見! あれ?こんなに寒い時期なのにカマキリの幼虫が居る?今年は暖かいから間違っちゃってたのかな?それにしてもやけにすばしこいやつだな・・・しかもずいぶん黒っぽいし???てことで、そいつをしばし捕獲してよ~く見ると・・・目つきがどう見ても赤ちゃんじゃないし。 なんだこいつ~?大人か??? それで試しにネットでヒメカマキリ/ヒナカマキリと検索してみたら・・・ いた!ヒナカマキリ!そんなに珍しくないみたいだけど、何しろ小さいし、照葉樹の林床で生活しているみたいでなかなか見つけられないようで。そんなに見た人は多くないようです。 つい最近まで♀ばかりで単為生殖していると思われていたみたいですが、最近♂も発見されたとのこと。とにかくすばしこくてたくましい、極小のカマキリ。こんな生きものが身近にいたなんて、今まで知らなかった!まだまだ発見がありますね! それから、おまけでやぶまめご飯。 今年はわたしは時間がなくて、母は足腰が痛くて~ご近所さんが代わりに掘ってくれた大粒のやぶまめ・・・ 暑さのせいか収穫は少なめでしたが、しっかり小豆味のご飯を何度か楽しみました。 その辺に生えて薮にからまり、厄介しごくな植物だけど・・・秋が深くなると掘り出して食べたくなる元祖地中の豆!でした。

12月の出来事

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去年は前半が製作物、後半が展示に追われて、とにかく走り続けた1年でした。 展示が全て終了し、最後のしめくくりに 女子美術大学の特別講義 をさせていただきました。 講義の様子を伝える女子美術大学様のサイト 縁あって、アート・デザイン学科、ヒーリング表現領域のぬいぐるみについて、講師をさせていただくことに。2010年に立ち上がった新しい学科で、今回の特別講義は「ぬいぐるみに出来ること」と題して、いままでわたしがしてきた仕事の総括みたいなお話をさせていただきました。 たくさんの学生さんたちを前に、こういうのは初めてなので、何を話してよいやら・・・と最初はどきどきでしたが、奇しくもぬいぐるみの仕事をはじめてから四半世紀を迎えた昨年の暮れに、このような機会をいただいたのも何かの縁。 今まで自分のやってきたことを丁寧に振り返るひまもなかったので、これはとてもよい機会でした。 同時に、これから何かを始めようという人たちに、自分の経験が少しでも役立てば、これまでお世話になったたくさんの方々にも少しは恩返しが出来るかな、と。 講義でもお話ししたのですが、仕事を始めるときにある方から言われた、20年やってみなさい・・・20年やってだめだったらそれまでのものだし、もし続いたらそれはきっと何かの形になるから。という言葉がこの頃少しわかった気がします。 3年とか5年とかでなく20年。その間には何度も危機があり、そこを乗り越えて続いたのはひとえに応援してくださるみなさんのおかげだということ。 身の回りの人たちや、友人・知人、そしてぬいぐるみをかわいがってくださるたくさんのお客さん。その関係が出来て続く、というのは、利益の問題などではなく大きな財産です。 去年の展示でも、仲間とやりきったことや、たくさんのご来場をお迎えして本当に幸せだという思いをかみしめることが できました。振り返ってみれば、最高の四半世紀を迎えられたということだと思います。 つぎのステージに向かって、今年も気合いを入れなくちゃ、です。 ということで、女子美術大学のサイトでご紹介いただきましたのでちょっとはずかしいのですが紹介させていただきました。

ネイチャー&サイエンスカフェに行ってきました

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12月のネイチャー&サイエンスカフェに行ってきました。 茨城県自然博物館の山崎晃司さんによる、ツキノワグマのお話。 クマについてはかねてから、里に出て大量に有害駆除ということで殺処分される現状を気にしていたところ。日本のクマ研究者としては第一線の山崎さんのお話が直接聞けるとあって、万障繰り合わせ出かけてきました。 で、研究者からみたクマたちの現状は・・・というと。 その生態については、まだまだわからないことが多く、実際の生息数についてもカウントすることは難しいのでかなり幅のある予測数でしか出せない。日本全国のツキノワクマのうち、九州のもの、四国、西日本のものと関東・東北のものは遺伝的にいくらか違いがあって、同一のものではないこと。また近年衛星による追跡調査で、ようやく季節や食物によって行動パターンが異なることがわかってきたこと。 そして山崎さんの想像では、戦後、狩猟圧が減少して森林が回復することによって一時的にクマの生息数はそれ以前よりいくらか増えたのだろうということでした。 わたしが考えても近年の森林や山間地の状況、気候変動などによってその数が同じ場所で生活出来なくなることは容易に予測できます。また、近年一部の地域では実際に分布域を少し広げているようにみえる場所もあるそうです。 つまり、クマの問題と言っても、全国一律同じではないこと。 またその生態はまだわからないことが多くて、生息数についても正確な数は不明であること。つまり人類はクマについて(たぶん地球上のあらゆる出来事についても)そんなに詳しくない、ということがよくわかりました。 そのようなクマを、人里に出てきて「危険」だからといって、とりあえず殺しておくというのでいいのだろうか。よくないとは思うけど、山崎さんがおっしゃるように、地元で生活している人たちにとってはそれはやはり脅威であるし、抜本的な対策も、それを実行する予算もない地域社会にとって、やはりある種苦渋の選択ではあるのでしょう。 お話を聞いてわたしが学んだこと。 日本のツキノワグマがおかれている状況は、かなり厳しい状態ではあるが、全国一律ではないこと。 クマ大量出没の問題は、日本の山野の荒廃・・・単一植林や放置林、山村の高齢化による耕作放棄・・・はたまた大気汚染や気象の変化、といった、まさに日本が直面している

あけましておめでとうございます

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2011年、卯の年 全国で雪の天候の中、伊豆方面では太陽も顔を出してまずまずの年明けとなりました。 2010年は、前半が締め切り仕事、後半は展示に追われ、あっという間に?終わってしまい・・・気がつけば年末、そして季節の変化もはっきりしないまま秋なんだか冬なんだか春なんだか、という感じで新春を迎えることに。 ベランダではビオラがすでに満開、梅や当地の熱海桜もすでにほころんで、いきなりやってきたクリスマス・正月寒波にびっくり!というところでしょうか。 それでもようやくやってきた冬らしい寒さに遭って、球根たちがきちんと芽を覚ましてくれればありがたいのですが、さて今年の陽気はどんなふうになりますことやら・・・ 四季が滞りなくやって来る、というのは期待できないとしても、それなりの季節変化と適度なお湿りにまんべんなく恵まれますように。お祈りいたします。