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出張プレ展示に行ってきました

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前回お知らせした、「地球博物館」での「いきものつながりアート展」出張プレ展示、セッティングに行ってまいりました。 当日は前日の降雨が残るすっきりしないお天気でしたが、箱根の足下、入生田にある博物館は、連休の間の月曜日ということもあって開館日、お客さんも子供連れ中心にけっこう多かったです。 展示場所は2階のロビーといった感じの場所にしつらえた4メートル幅のガラスケース。高さが1.5メートルで、奥行きは50センチ。幅はけっこうあるのだけれど、奥行きがあまりないので、これをどうやって立体的に展示するかが難しいところですね。 まずは後ろにおなじみの立木タペストリーを張って、前回コラボレーションのテーマだった大田黒さんの 「雑木林の収穫祭」 をイーゼルに立てました。おお、いい感じ!このスペースの中に、前回のコラボレーション作品を中心にしたいきものつながり~の雰囲気が出るような世界と、今回11月の本展示をアピールする世界を同時に作らなくちゃ・・・ということで、雑木林の反対側には大きく伸ばしていただいたポスターを貼りました。 そして、地球博物館でも評判のマツムラ氏のフィギュア、鈴木さんの精巧なカービングをアピール。山村さん作品、バックライトのステンドグラスは光線が十分でないこのスペースの中で、とてもいい味を出してくれました。そして、 ちいさな雑木林の中には中川さんの、和紙にプリントされたいろいろな鳥やけもの、植物たちが登場しています。林床には落ち葉やきのこ、アカネズミたちのお囃子も聞こえるかも。 かくして、いきもの有志5名と博物館の学芸員O氏協力のもと、いきものつながりのみんなの作品って、やっぱりこんなふうにしっくり合うんだな~と実感出来る展示が出来上がったのでした。さすが博物館、備品や道具もぴったりのものをお借り出来、ゆったり和やかに作業が進められたので、とても楽しい一日でした。有志のみなさん、Oさん、どうもありがとうございました。 展示の画像は中川雄三さんにご提供いただきました。お近くのかた、ぜひ現物をご覧下さいませ!展示は2階の無料ゾーンにあって、10月19日まで。ちなみに神奈川県立 生命の星・地球博物館では、11月9日まで箱根火山の特別展を開催中です。箱根旅行のついで?にぜひどうぞ♪ 博物館のサイトでも詳しくご紹介いただいています。 「いきものつながりアート展/出張プレ展

「いきものつながりアート展/出張プレ展示」のお知らせ

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この出張プレ展示は、11/13(木)~22(土)に ミツムラ・アート・プラザ(東京都品川区大崎) にて開催の 「第2回 いきものつながりアート展」 のご紹介を兼ねた出張プレ展示となります。 一昨年に好評をいただいた初回開催の絵画・陶板画、ぬいぐるみ、 バードカービング、フィギュアに加えて写真のメンバーも参加します。乞うご期待! 「いきものつながりアート展/出張プレ展示」 神奈川県立生命の星・地球博物館 2Fミニ企画展示コーナー 神奈川県小田原市入生田499(箱根登山鉄道「入生田駅」から徒歩3分) 展示は無料ゾーンにあります。  日時:9/23(火・祝日)~10/19(日)午前9時~ 午後4時30分。月曜休館。9/24水は休館。

みなさまへ - 価格改定に関するお願い -

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いつもやまね工房を応援してくださってありがとうございます。 やまね工房は、1985年に「日本の野生」シリーズのぬいぐるみを作り始め、それ以来20年余国内生産にこだわって製造、販売をして参りました。 その間、バブルの崩壊、また類似商品の氾濫、そして製造の現場が海外に・・・など様々な困難がありました。 そんな中、賛同してくれる工場、応援して下さるファンのみなさまを得てここまでやってこられたのは、もはや奇蹟とも言える今日この頃です。 しかし、製造をめぐる環境は悪化の一途で、もはや同様に国内生産しているところはほとんどありません。なぜかと言えば成り立たないからです。 手作り、という言葉。手で作る・・・と言ってもやまね工房のぬいぐるみたちはひとつひとつ手裁断、手縫いで作っているわけではありません。製作工程にあるように、生地をカットするときや、綿つめなど器械を使って一度に作る部分もあります。そして、縫製は主にミシンです。 けれど、材料の見極めや、裁断する生地の方向、製作工程のあらゆる部分には熟練した人の目や手が十分かけられています。そして仕上げについてはぬいぐるみのモデルたちのことも理解し、この仕事が好きで誇りを持っているひとたちの手で、一つずつ向き合いながら表情を付け、カットをし、色付けをします。 例えば海外で製造するとしても、工程としては大差ないと思います。そして、毎日その仕事をしているひとたちは熟練し、短時間で同一レベルのものを作る技術をもっていることでしょう。 でも、たぶんわたしたちの「やまね」や「ももんが」は、外国の工場では作れないと思います。 そんなふうに、毎日使う身近な道具や農産物まで、外国に作ってもらっていいのか?と思います。わたしたちの文化はどこに行っちゃうの?というかなり強い疑問です。 だから、いままで続けてきたのです。 しかし、残念ながら企業としては成り立っていないのが現状なので、ここへきての原材料や製造、販売にかかわるすべての費用に関わる値上がりを吸収して、価格を据え置くことは「不可能」という結論が出てしまいました。 もはや続けることは意地、のようなものですが、やめてしまえばぬいぐるみ「日本の野生」はなくなってしまうので、出来ることがあるうちは続けたいと思うのです。 そして、「出来ること」は不本意ながら価格の改定です。 そんなわけで、勝手ながら来る200

コツメカワウソの親子

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カワウソ・・・日本ではかつてカッパのモデルであるとも言われた、水陸両用生活をするイタチの仲間。 全国に分布してかつては民話にも登場したこの動物はしかし、日本ではもう幻となってしまった・・・絶滅した、とは言われないものの、生きた姿はおろか死体や痕跡さえもここ10年ほど途絶えたままである。 こんなわけで、かつての日本人はともかく現代の日本ではカワウソに会いたければ、動物園か水族館に行くしかないのです。そういうところで飼われているカワウソはおおむねカナダカワウソかコツメカワウソで、コツメカワウソはその名前の通り足の爪がとても小さく、指の先にちょこんと付いている、カワウソの仲間では小形の種類です。 南米にいるオオカワウソが最大で、北米のカナダカワウソ、ヨーロッパや、ニホンカワウソと同じ仲間のユーラシアカワウソ(朝鮮半島、かつての北方領土にはまだいるらしい)は、残念ながらどれも数を減らしていて絶滅が心配されているものもいます。 それは、良質な毛皮のために狩られたこともひとつですが、彼らが魚を主食にしていること、そしてとてもたくさんの食料を必要とすることによるものが大きいと思われます。 そのことは同時に世界中の川が人に利用され、形を変え、かつては豊富にいた魚も減って川自体の健康を損なっているということに他ならないとわたしは思います。考えてみてください。かつて海を回遊してきた魚が川をさかのぼって産卵にやってくる季節、川に石を投げたら魚に当たる、といわれた北海道の川もしかり。 初夏にはたくさんの稚魚が湧いたかつての浅瀬や川縁のワンド(雨が多い季節には川になり、減って取り残された水たまり状の池)も、今はコンクリートで固められたりしています。 今は昔、川が豊かに生きていた頃は大食漢のカワウソも、狩りがへたくそなシマフクロウも、当たり前にその辺にいたのです。 人が魚を捕ってしまった?そういうところもあるかもしれませんが、川のカタチが変わり、魚も水も自由に行き来出来なくなって川が死んでしまったのです。 川が死んでしまえばカワウソは生きられない・・・考え方によっては、日本の川漁師もカワウソと同じようなものです。川とともに生きてきて、川が死んだら生きられない・・・もっとも人は漁師をやめても別の職業につくことが出来るかもしれませんが。いま、世界中で食料や