
最近経験した不思議な偶然のお話をひとつ・・・
先日、去年の展示にいらして下さったお客さまからメールをいただきました。
それは新刊の怪談専門誌にやまね工房のやまねが載っている・・・というものでした。その方が見つけて下さってお知らせいただいたのです。それは、こういうお話でした。
「山の怪談」特集の中で、作家の安曇潤平さんという方の対談でのお話。その作家さんはやまねのぬいぐるみを山行きのパートナーとして(名前も付けていただいているらしい)、甲斐駒ヶ岳に連れて行かれたらしいのですが、どうもそこで落としてしまったみたいなのです。ちなみにやまねやももんがはご購入いただいてすぐに連れ歩き、逃がしてしまわれる方はときどきいらっしゃるようで、ご帰宅ののち再度ご購入いただくことがたまにあります。で、見つからないまま帰宅されたのですが、その後会社帰りに近所のスーパー銭湯駐車場に落ちていた・・・というもの。
このお話だけでも偶然なのですが、それから一週間くらいの間に網走に見えたお客さんからこんなお話しを聞きました。
その方は子供たちを野外に連れて行く自然観察のお手伝いをされているらしいのですが、そういうとき、やはりやまねのぬいぐるみをいつも連れて行ってくれているそうです。そしてあるとき、やはり野外でそれを落としてしまい相当探して下さったらしいのですがそのときは見つからず、あきらめて帰ってきたとのこと。
そして後日、また同じ場所に行く機会があって、そのときに連れて行った子供たちのうちのだれかが「これな~に」と拾ってきたのがなくしたやまねだったと。それはまあ、同じ場所だしありえる話ではあるのですが、時間の経過やいろいろな条件を考えると同じ人のところに戻ってくるというのは不思議~。
そもそもやまねは背中の筋のせいか、落ち葉の中に置くとたちまち同化して見えなくなってしまうのです。

ほんもののやまねとかなり近い色、形をしているので当たり前かもしれませんが、いつか型録絵本の裏表紙になっている写真を清里で撮ってもらったとき、何気なく落ち葉の中に置いたらすぐに見えなくなってしまいあわてた覚えがあります。何か印を置かないと見失ってしまうのです。保護色ってすごいなあ、とつくづく思いました。
だから、山道で落としたら探すのは至難の業です。山に連れて行って下さる方は、派手な色の「印」をつけられることをおすすめします。そうしないと、彼らはすぐに逃げちゃいますからね。でも、そうしていったんは山に帰ったやまねが、またもとの持ち主のところに自分で帰る、ということもあるわけです?彼らはその間に何を見て、どんな経験をしたのでしょう・・・「怪談」のネタになるくらい、考えたらちょっと「恐い」お話かもしれませんが、なんだかかわいい感じもしますよね、「座敷童」みたいで。
ほとんど同時にやってきた、やまねが帰ってきた2つのお話、偶然にしては出来すぎているようでちょっと恐い、夏の夜にふさわしい話題かもしれません。

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