さとやま暮らし

blog

2008年6月24日火曜日

ラブバードテルアキ展・網走

<ラブバードテルアキ展のご案内>

やまね工房網走店より展示会のお知らせです。

ラブバードは、小鳥をモチーフにした木彫、彩色のアクセサリーです。やまね工房でのラブバード展は三回目になります。

新作、新企画の展示を含めて300余種のラブバードをどうぞお楽しみ下さい。

期間:7月15日〜8月25日まで 10時から17時まで

2008年6月19日木曜日

コウノトリ、ローマ法皇に謁見する

六月のある日、午前中のことです。

わたしのところに一本の電話がありました。内容はびっくり仰天の表題そのものです。実は内々にお知らせいただいたので、その事実は承知していたのですが、ご本人からお電話をいただいたのでさらにびっくりです。

事の次第は、「コウノトリのひな」ぬいぐるみを作らせていただいている豊岡市とのご縁からなのですが、そもそもは東京から移住されて「コウノトリの郷公園」を手がけられたIさんとのご縁でした。いきものをめぐるいろいろな方とのご縁を通じて、生き物たちのことをたくさん教えていただいたり、また一緒に考えたりして、いろいろなものを作る。そうして、作ったものがまた様々なご縁を生んでゆく・・・なんだかとっても不思議なことです。


こうのとりのたまご 自分の手でかえすことのできるぬいぐるみです。


今回はその、豊岡市の市長さんとゆかりの方が、ローマにいらして法皇に謁見し「コウノトリのひな」をお渡しした、ということで、法皇も市長もたいそうお喜びになって、そのうちの1羽は近くアフリカに赴任される方に伴って現地に渡る、ということでした。

現地のマスコミなどでも取り上げてくださったそうで、市長さんが是非、わたしにも直接伝えてほしいとおっしゃって、ご本人がお電話を下さったとのこと。

日頃、製作を巡る環境の悪さから地球の未来についてまで、考えると暗い気持ちになるとこが多いのですが、こういうご褒美がときどきあって、もうちょっとがんばろう!という気持ちになります。もちろん、ローマ法皇のお気持ち、はるばるローマまでお届け下さった方のお気持ち、そして市長さんやIさんのお気持ち、みんなありがたいのですが、ひとりの少女が最後まで大切に、一緒に闘病してくださったお話や、いつも大事に遊んでくれる小さなお友達のことも、忘れないように。ときどきそういうことを思い出させる出来事が起こるのはほんとうに不思議です。

そうそう、以前来日されたイギリスのダイアナ妃が軽井沢にいらしたとき、お迎えした方が持っていた「えぞももんが」を差し上げたら受け取ってくださったということもありましたっけ。いただいたお礼状のコピーを販売したお店のかたが送って下さいました。長いことぬいぐるみを作っていると、いいことも悪いこともいろいろあるなぁと思う、今日この頃・・・


2008年6月17日火曜日

今月のメッセージ

気がつけば6月、早めの梅雨入りで雨模様の日が続いています。



今月で今年も半分が過ぎようというところ。12月の終わりに不注意から怪我をして、年度末の仕事を片付けながらの自宅展示とオープンガーデン。後片付けも満足に出来ないうちに花のシーズンがどどっと来て、パンジー、ビオラ、クリスマスローズの交配から種採り・・・その他の野暮用をこなしている内にいつのまにか半年が終わりそうです。

気が多い、というか欲が深い?というか・・・かねてから始めたいと思っていた習い事を、4月から一度に二つ始めてみたり。本当は年始めからの予定だったのですが、怪我により4月からに延期したのでした。というか、もう少し余裕が出来てから始めようと思っていたこれらのこと、去年の体調の悪さやいろいろなことを考えているうちにやろうと思ったときにやっておかないと出来なくなっちゃうかも・・・で、思い切って始めることにしたのでした。



実際には様々な用事と重なったりしてパーフェクトには出来ないけど、とてもいい気分転換になるし、とりあえず始めたことは大きな一歩だったなぁ、という感想。時間をやりくりして続けていけば、きっといずれやっていてよかったと思えるときが来る、とそんな気がします。

そんなこんなで~ほとんど言い訳ですが・・・展示とオープンガーデンのご報告もきちんとしないままずるずると日にちが過ぎてしまったのでした。花たちも開花がベストな状態のときにもっといろいろご紹介しようと思いながら、種採りの記録で手一杯、気がついたら春は通り過ぎて初夏の爽やかさもないままに梅雨入りしていた・・・とほほです。



年々感じることですが、「温暖化」でひとくくりには出来ないものの、今までの四季の移ろいのとおりではない気象状況が、植物と身近にかかわるものにとっては本当に脅威です。今年の夏ははたしてどんな夏になるのやら、全く予測がつかない今日この頃。同じ予測がつかないことでも、期待を含んだものならばわくわくしたりスリルがあったり、それなりに楽しめると思うんですけどね。そんなふうだから、近頃は渡り鳥とか蝶々とか、季節の変わり目に現れるいつもの連中にことさら親しみを感じています。

書きかけの文章を数日放置している間に、東北地方で大きな地震がありました。天災は忘れた頃にやってくる、とよく言いますが、このごろあちこちで洪水や地震などあって忘れる間がないくらいです。とはいえ、日本では近いうちに起きる可能性が高いと言われている場所では沈黙が続き、なぜか過疎が進んでいる地方の山間部に続いて起きているようです。

そういう場所ではお年寄りが多く、先祖代々の田畑をかろうじて維持しているというと言う現状。周りの環境整備も十分に出来ないまま、大きな災害に遭ってはたぶんそれを復興する気力も体力も残ってはおられないだろうと推測できます。人の手が入らない人工林や、自然の流れに逆らったダムや堰、そんなものが山間部の災害に拍車をかけているような・・・そして、かろうじて残っていたお年寄りたちが住めなくなって、残るのは荒れ果てた森や林。川と呼べないような流れ。それは流れ下って海を汚す。

もしかしたら、これはたくさんの時間が解決してくれることかもしれないけれど、たぶん今、ものすごくバランスがくずれているんだと思います。



さて、報告をひとつ。前回の展示のときに、過去の作品サンプルや半端ものを任意の価格で提供させていただき、そのお金をなにか生き物たちに役立てたいな、ということで箱を用意しました。展示が終わって、さあ、これをどうしよう・・・とさんざん悩み(自然保護団体とは色々お付き合いがあるものの、これといって絞れず・・・)、最終的にモデル動物にゆかりがあると思われるNPO法人どうぶつたちの病院に少しだけですが送らせてもらいました。

金額は11785円、これにちょっと足して15000円にしました。ここでは沖縄のヤンバルクイナをはじめとしてツシマヤマネコやアカガシラバトなどのためのプロジェクトを行っています。生き物をめぐるいろいろな環境は、良くなることは少なくて、悪くなることのほうが多いのですが、これらのためにがんばってくれている人々や、アホウドリ、コウノトリ、トキなど、野生復帰の道を歩み始めた明るい兆しもほんの少し見えてきました。

悪いことばかりではなくて、明るい未来にも目を向けていきたいですね。


下の写真は、オープンガーデン後の庭の様子、ダイジェストです。


パンジーたち


植え込み


コンテナガーデン


ピンクスイセン


ニューフェィス

2008年6月7日土曜日

不思議なメッセージ

アサギマダラという蝶がいます。

茶色と黒の縁取りが、大きなうす水色の模様を取り囲むステンドグラスみたいな羽。やや大振りで、ひらひらとした独特の飛翔。長距離を旅することでも知られています。地域によっては比較的よく見られるらしいのですが、当地では割合珍しい蝶です。


アサギマダラ

長距離移動の中休みか、出発する前の鋭気静養中か、とにかく今頃の季節、ここ数年毎年庭を訪れるアサギマダラ。それもたった1羽だけ。決まった場所に数日止まり、近づくと飛び立つもののまた戻ってくる・・・なぜか毎年同じ行動です。最初にそれを見たのは、我が家で生まれ、8ヶ月半の短い命だった犬のテディが天国へ行った翌年。

玄関先で遊ぶ兄弟犬のまわりをひらひら、ひらひら飛ぶので、あ、テディが帰ってきた・・・と思ったものです。以来3年、毎年見かける1羽のアサギマダラ、今年もテディが帰ってきた。しかも、今朝はると庭に出たらそのアサギマダラと1羽のクロアゲハが一緒に飛んで来たのです。去年のはじめ、テディの母であるデイジーも天国へ~今年は一緒に帰って来たのかな?毎年、お盆の頃に家の中に入ってくる大きなオニヤンマ。それはいつからか我が家では亡くなった伯父になぞらえられています。

お盆だねぇ、伯父ちゃんが来たよ、と。不思議とそのころ、一匹の大きなオニヤンマが家に入ってきて、家の中でホバリング(空中で羽ばたきながら停空すること)したあと、すうっと出て行くというのが、一回くらいあるのです。オニヤンマにしてみれば、ハエか何か餌になるものを探してたまたま家に迷い込むだけなのでしょうけれど、ちょうどお盆の頃なのでそんな風に考えちゃうんでしょうね。

けれど、たいていは一度きりのことなのでなかなか不思議な感じがします。

古来、目に見えない自然現象や亡くなった人たちの世界など、人の想像力の中の世界、または人が失ってしまった見えないものを感じる力、を伝える役目を鳥や空を飛ぶ昆虫に託すということは自然なことかもしれません。

どこからともなく、自由にやって来る彼らには、なんの目的も法則もないと思われるのに、じつは人の想像力をはるかに越えた何かの仕組みや、壮大な目的があるのかもしれない。SF小説がひとつ書けそうな感じですね。

昔の人たちも、決まった季節にやってくる彼らとほんのわずか交信して、記憶の中を懐かしむということがあったのだろうなぁと想像すると、人という生き物が少しいとおしく感じます。近頃の日本や世界のニュースを見ていると、「全く、人間ってやつは!」ということが多すぎて・・・ちょっときらいになりそうだったけど。

関連する記事

今月の作品はちょっと個人的なものです

2008年6月6日金曜日

シジュウカラのひな

5月最後の土曜夕方、ご近所の酒屋さんから電話がありました。
「入り口のガラス戸に小鳥が飛び込んで落ちちゃったんだけど・・・」持ってっていい?とのこと。

まもなく、おばさんの手の中に大切に入れられて、小さな白と黒の小鳥がやってきました。それはシジュウカラの巣立ち雛でした。片方の目をつむり、同じ側の足が折れてはいないものの丸まって開きません。

雛と言ってももう羽は伸びきって、十分飛べる体格、親鳥よりも少し小さく、色もくすんでいますが、立派な野鳥です。本来、巣立ち雛は近くに親がいるため、保護せずに猫などが来ない場所にそっとしておくのが一番なのですが・・・あいにく、そのお宅は車道に面していて、しかも冷たい雨の降る夕方のこと、とりあえず一晩お預かりすることにしました。

日のあるうちに青虫を数匹、居残りのブロッコリーから目を皿にして探し捕獲。

小さな段ボール箱にタオル巻きのお湯入りペットボトルで湯たんぽを設置。上に目の粗い布を張って、即席のワンルームホテル完成です。湯たんぽとの隙間にあしが引っかからないような布を敷いてそこに収容しました。すると、夕食後(人間の)には両方の目が開き、近づくと一人前に威嚇をする様子。青虫を見つけてつついたりしています。この分なら明日の朝ベランダから裏庭に放鳥出来そうです。


野鳥は何度か保護しましたが、まず温める、そしてその鳥の好物を与えてみる、体力があればなるべく早く放鳥する、といいようです。逆に元気なら、捕獲しないのが一番いいかもしれません。雛の場合、雨が降って濡れたりすると体力が一気に落ちてしまうので、一晩くらい、温めてあげるだけで翌日元気に飛んでゆきます。

巣立ちの時期は梅雨も重なり、天敵の目をくらませるためにはいいのですけれど、親からはぐれた雛には冷たい雨は命取りです。

そういえば、ちょうど2日くらい前に巣立ち雛を連れたシジュウカラが来ていましたが、このひなは近所で巣立ったそのときの1羽かもしれません。いずれにしても、翼6月1日、雨上がりの朝日の中に、この雛は元気に飛び立ちました。飛び方も、人を威嚇する迫力も、虫をつつく様子も、小さいけれど、もう立派に野鳥です。

今年も夏鳥の季節、裏山にはホトトギス、サンコウチョウの声が聞こえます。それと、今年はガビチョウの声が増えたようです。ここ数年、イソヒヨドリがやたらと増えて100メートルに1羽くらいいるのですが、ガビチョウの声で、イソヒヨドリが目立たなくなりました。

鳥や、昆虫など羽があって移動出来るものたちは環境にあわせて移動、気がつくと今までいた生き物たちに取って代わっていたり、変化の早さに驚きます。温暖化の影響も、ここ数年目に見えるほど顕著に現れているようです。生物の適応など、早いと言ってもいくらかは見えないところで進んでいるもの。実際に目に見える状態は、もしかしたら臨界点を越えている証拠かもしれません。毎日、植物や生き物を見ていると、そんなことがひしひしと感じられとても恐いです。

とはいえ、小さなシジュウカラもがんばって生きていることですし、人間もなんとかしなくちゃね。

ここからは、付録です。

アトムをご紹介します。
コザクラインコの アトムはうちの犬たちのお父さん「ソニー」のお家で去年の秋に生まれた6羽兄弟の1羽です。「挿餌」で育ったのでとても良く慣れて、去年の12月から我が家の一員になりました。性格が犬のはるとよく似ていて、好奇心旺盛、いたずら大好き、転けても落ちても懲りない鳥です。




あくまでもアトム本人の意志による遊びということが、合わせて1と2もご覧いただけるとわかります。