さとやま暮らし

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2008年2月1日金曜日

オリジナルパンジー、ビオラのご紹介

オリジナルパンジー、ビオラの品種と開花状況など、それぞれについて少しずつ紹介しようと思います。

一口にパンジー、ビオラと言っても最近はわたしのように日本で育種をしてそれを販売していらっしゃる方もいるので、新しい品種も多く、バリエーションもたくさんあって想像するのも難しいかも・・・それで固定(親株と同じ花が次世代も咲く、品種として確定したもの)しつつあるものを画像などでご紹介します。

固定するのは例えば色ならば濃い色、模様なら単色は比較的固定しやすいとか、花のかたちや模様によって次の世代に現れにくいもの・・・メンデルの法則・・・でいろいろあります。ですから種類によっては固定に何年もかかったりします。

もっとも、ちょっと難しい話ですが種苗会社などたくさん販売するところでは、このメンデルの法則を使って性質の丈夫な、花色の揃いやすいいわゆる「一代雑種」F1を作ることが多いのです。それで、花色が微妙な中間色とか、株がふわりと広がるみたいな「ばらつき」は今まで排除されてきたのでした。そういう「おもしろい個体」を拾い上げてより個性を強調したのがオリジナル・・・育種したパンジー、ビオラたちです。

このきっかけになる最初の種を宮崎の川越さんにいただいてから、かれこれ10年。わたしらしい個性的なパンジー、ビオラたちがどんどん増えて一昨年あたりはもう管理不能になり・・・絞り込んでなんとか。しかしどれも捨てがたくてこれが至難の業なのです。それで毎年今年こそ減らそうと思うのですが、開いた個性的で本当に美しい花たちを見ると・・・やっぱりやめられない今日この頃。本家の川越さんは咲いた花の特徴を捉えてすぐに命名されるようで、詩的な名前の花たちがすでに市場にいくつも出ていますが、どうもわたしはこれがあまり得意ではなく、いままでは番号で管理していました。

しかし、番号では他の人には花のイメージが伝わらないし、やっぱり名前をつけなくちゃ。、というわけで

  • 「さくらカーペット」とか
  • 「レッドフラッシュ」とか
  • 「碧いひとみ」とか知恵を絞ってはいるのですが。
これらの名前をどこかで見つけたらどうぞよろしく。というわけで、トップバッターはかなり地味なこの花で。このように花の縁に色が入るものは比較的固定が難しく、個体によってばらつきは出るものの、ようやくまとまってきたのは去年ぐらいからです。色は白地に淡いブルーパープルがちょんちょんと入るブルーチップタイプと、



中央に白っぽい部分を残して回りが全部深いブルーパープルになるもの、


両者の中間型もあってブルーパープルの割合は様々です。




ブルーパープルが淡い縁取りになるタイプもあります。



いずれもブロッチと呼ばれる黒っぽい模様が中央に入ります。そして花弁は少しひらひらして透明感のあるビオラとしては中輪で花径3~4㎝、いずれも株が低い位置で茂り、横に広がってやや長めの茎を出したくさんの花を一度に咲かせるのが特徴です。茎が立ち上がらないので姿が乱れにくく、鉢植えにしても鉢一杯にこんもり広がって花をたくさん咲かせます。

そして早咲きという特徴もあるので、秋の早いうちから花を咲かせます。これの名前候補はいまのところ「紺がすり」。なんとなく和風の名前が合いそうで。

ちなみに同じ性質で色が淡いピンク系のものもあり、こちらは今年、種を播きませんでした。そうそう、パンジーとビオラはどう違うの?っていう質問もあると思います。もともとパンジーは野生種のビオラを育種改良して大輪にしたもので、種としては学名はすべてビオラ・・・なので厳密にそれを分けることは出来ません。とくに日本では原種だけをビオラと呼ぶわけでもなく、いまのところ小さいのをビオラ、大きいのをパンジーと呼んでいるようです。あと、感覚的には花弁が丸いもの、はっきりした顔模様のあるものはパンジーっぽく、細長かったりヒゲ模様だったりするとビオラっぽいとか・・・小輪パンジーとか大輪ビオラってのもあって、なんだかよくわかんないけど、とにかく厳密な境目はないみたいです。


【写真の解説】

ご紹介の中でビオラ仮称「紺がすり」は今年の花で下の3枚になります。



今年は夏の暑さでちょっと苗が遅れたのでつぼみはたくさん付いていますがまだ花はたくさん咲いていません。下の写真は去年の春の状態。親子というのがわかります。去年は秋から春まで長い間たくさんの花を咲かせました。

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