さとやま暮らし

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2008年1月27日日曜日

友人の展覧会

以前にも一度ご紹介した、札幌在住の同い年、20年来の友人「小林重予」さんによる作品展があります。場所は網走のすぐ近く、常呂町です。今回は短時間ですが、お近くのかたはぜひお出かけください。

  • 「16時間の展覧会」-眼差しを浴びて芽吹く庭
  • 日時:2月9日(土)・10日(日)9: 00~17:00
  • 講演:2月10日(日)13:00~15:00
  • 場所:常呂中央公民会大講堂 北見市常呂町323(↓に地図有)
  • 主催:常呂町文化連盟 0901524-6098(猪股)
  • 後援:北見市教育委員会
  • 共催:中央公民館あったかギャラリー展
  • 協力:どうしん情報誌みんと
  • 入場無料
  • 内容:日記画約2000枚、「光の種」ボックス作品45点、詩人岡田哲也氏との往復書簡詩画約53点、立体を暗幕の内側に白い蚊帳を張りインスタレーション、どうしん情報誌みんとのコラム30回分のエッセイと絵。講演は写真を見ながら10年間の制作活動記録と自作について。他


作品展会場の地図


リーフレット


2008年1月25日金曜日

整理整頓!

去年のはじめ、身の回りの整理整頓をする、というのをテーマに仕事場の床を張り替え、同時に書類整理や製作材料の整理など、仕事を始めた頃の初心にもどりもう一度原点から考えようと「お片付け」に手を付けたところ・・・これが途中夏の暑さやらで中断したものの、止まらなくなり、自分の身の回りから庭の端まで、片付けるところが山のよう。で、庭については仕事を始めたときに建ててもらった六畳ワンルームのプレハブ小屋が、あちこち場所を変えながら物置兼冬場の寒がり植物のための保護室となっていたのをこの夏とうとう撤去しました。

それで、温室が必要なほどの植物は手に入れないことにしているわたしですが、霜に当たると傷むような、冬場にちょっと保護が必要な植物たちのために簡単なビニールハウスを作る計画を立てました。予算とのかねあいでそれは年末の12月、ようやく完成となりまして、中には南アフリカ出身の球根たちや、休眠中のブーゲンビレア、シンビジュームなどの寒さに強い蘭たち、そして一部にはレタスやルッコラ(ロケットともいうハーブ野菜)の種も播いてみました。プレハブ小屋の撤去にともない、雨水タンクとこの簡易ビニールハウスのための基礎(約30㎝掘り下げてもらった)、そしてこの掘った土を盛り上げて、その場所は菜園に。

簡易ビニールハウス・金属パイプとビニールトタン、農業用ビニールの二重張りで作りました

ビニールハウスの住人、ラケナリア・ヴィリディフロラ・・・透明感のあるブルーグリーンが好き

ヒヤシンスの仲間で真冬に咲き、とても良い香りを持つ・・・この手のマイナーな球根類は和名が付いていなくて、たいてい学名のカタカナ読み、なのでこの頃すぐ忘れてしまう。ちなみに学名は発見した人の名前とか、その植物の色やかたちにちなむことが多く、ヴィリディフロラは「緑色の花の、という意味らしい」

新しく植えた銘柄イチゴとまわりにあるのはオキザリス・セルヌア・・・カタバミの仲間で、園芸植物として植えたが、勝手に好きなところに広がっている。この手の植物は帰化植物としてはびこる危険があり。

夏にはニガウリを育て、ふちのところには前からあったイチゴの苗に加えて、銘柄イチゴの苗を追加して植えて見ました。去年のイチゴはほとんどナメクジに食べられてしまい、残念だったのですが、今年はなんとかナメクジに負けないように収穫したいと思います。去年は冬が暖かかったせいか、真冬のうちからパンジーの花びらをナメクジが食べ、異常にナメクジの多い年でした。これも温暖化かなぁ。

菜園本体には、今年はいつものブロッコリーではなく、枝別れする「ステッィクセニョール」という種類を、ニガウリのあったところにはスナックエンドウの種を播いてみました。

だいぶ大きくなった売れ残りのブロッコリー「スティックセニョール」

庭、といっても夏の間草むしりをさぼり、段差があって裏山と崖でつながっている原っぱみたいな我が家の空き地。オープンガーデンに向けて、踏み石を配置したり、大きな枝をおろして日当たりを良くしたり、夏の間から職人さんに手伝ってもらって少しずつ手を入れ、この頃は少しだけ庭っぽくなってきました。

いままでに種を播いたり球根を植えたり、鳥がやって来て種蒔きをしてくれたり・・・で植物の種類は増え続け、数えたことはないけれどたくさんの種類の植物が毎年花を咲かせてくれます。一番早いのはロウバイや椿で、年内からお正月、椿は春ーまで様々な種類が咲き、花木ではマンサクや沈丁花、木蓮やこぶし、梅やスモモがこれに続き、地面には節分草や雪割草、スノードロップやヒヤシンス、そして様々な種類のスイセンやクリスマスローズ、チューリップやアイリスの原種たち。エンレイソウやイカリソウなどなど・・・これからの季節はそれらの芽が地面からのぞいたり、気がついたらもう花を開いていたり、楽しみの多いときです。寒さの中、日射しも少しだけ伸びて暖かな光の中、みなさんにも少しだけおすそ分け出来たらいいな、とオープンガーデンに向けて、さらにお片付け、整理整頓の毎日です。

雪の庭

一月も半ばを過ぎて、突然二日続きで夕方から雪降りのお天気。整備中の庭があっというまに「雪国」雪が積もると美しくないものでも美しく見えたりして・・・この地方ではめったに積もらない雪の庭あれこれをどうぞ。


2008年1月24日木曜日

庭の柑橘類

ほんとうは去年12月、冬至の話題で書こうと思っていた柚の画像、今年は柑橘類も豊作でした。

我が家にはなぜか普通の温州ミカンはなくて、柚(一才柚とか花柚と言われる小振りのもの)、セミノールオレンジ、スダチ、名前を忘れてしまった新種の晩性柑橘、まだ実の成らないデコポンとキンカン、実が酸っぱくないレモンの仲間数種、それから確か前にも紹介した本体が柚かキンカンで、それにニューサマーオレンジ(日向夏柑)、セミノール、三宝柑、レモンを接ぎ木した五色みかんの木、など10本以上の柑橘類の木があります。

彼らは常緑の上にこの辺りの気候に合うらしく、どんどん葉を伸ばすので、日当たりの確保や場所の配分のために、年に一度は剪定が必要です。本来の時期をしっかり把握しているわけではないのですが、我が家では収穫のときについでに重なった枝を切り取って剪定もしてしまいます。

その枝を今年は苗を買って植えてみた空豆の、霜よけに使ってみました。


去年、自分で播けなかった沖縄空豆をお隣さんに播いてもらい、少しだけ収穫出来たもののさらに一部をおすそ分けしてもらったのですが、それをご飯に炊き込んでみたら、すごーく美味しかったので・・・やっぱり新鮮なものは味が違う!と。

今年はホームセンターで見つけた苗を植えてみることにしたのでした。ほんの10本くらいなので、やっぱり1~2回ご飯に入れてお終いってとこかな。五色みかんも今年は豊作。スダチも1本だけですが、秋の初めに焼き魚や酢の物、炊きたてのご飯に絞ったり、ご近所の少しおすそ分けしたり・・・柚はたくさん成るので、北海道に送ったり、シフォンケーキに入れたり、お風呂に入れたり、もちろん鍋物のむポン酢に使ったり、おすそ分けにも大活躍。


セミノールは、本来3月に収穫して少し保存すると甘みが出ておいしいらしいのですが、3月にとりたてを食べると香りはとてもいいのですがすごーく酸っぱい!で貯蔵しているうちにしなびてしまい、あまり食べないでお終いということが多かったのですが、あるとき、収穫をさぼってそのまま4月過ぎまで木に成らせておいたところ、とても甘くなって美味しかったので、収穫を急がず甘くなるまで木に成っていてもらうことにしました。


そうすると見違えるように実が大きくなり、色はあせてしまってかえって淡くなるのですが、とても美味しくなります。たぶん、毎年たくさん成らせる営利栽培ではそんなことは出来ないのでしょうが、それが家庭栽培の気楽なところです。

2008年1月23日水曜日

昨年末の大ヘマ

人生何が起きるかわからないもので、というか単なる不注意というか・・・暮れにかつてない大ヘマをしまして、傷を縫うやら骨折するやらという怪我をしました。

夜、普段利用しない駅で、電車の待ち時間にコンビニへ寄ろうとして、駆けだしたのが原因です。駅のロータリーを突っ切って駆けだしたとたん、足下低くに車止めロープ・・・しかも暗い色だった・・・があって、何が起こったかわからないうちに両足をすくわれ、空中へ・・・であろうことかあごから着地。救急病院のお世話になり、年末年始は悲惨なことに・・・しかし、奇跡的に手足はほぼ無傷でして、骨折もずれていなかったので今のところ手術は必要ないらしい。

そのかわり一年くらい様子を見て、途中でくっつかなかったら手術ってこともあるらしい・・・とほほです。いくつものありえそうもないことが重なって、事故って起きるんだなぁと。まあ要するに不注意なんですけど、とにかく気をつけろ!ということで。この程度で済んでよかったです。奇しくもその日は兄の命日でした。

そんなこんなで、年末の話題が今頃になってしまいました。

今年こそ、たくさんあるクリスマスローズのシーズンにお客さまをお招きしてオープンガーデンをやろう!と去年の夏の展示を終えてからずっと考えていたのでした。それで、ねずみたちの製作が一段落ついたら、庭の手入れをするぞーと張り切っていたのですが、年末のそんなことで結局ぼちぼちやることに・・・。


それでも年末のうちに大きな木の枝おろしや、通路の敷石など、職人さんに手伝ってもらって始めていたのです。そんな中、柿の木の下に卵を発見!ウズラの卵より少し大きくて白いやつ。



なんでこんなところに?とかなり疑問。この大きさだったらたぶんキジバトだよね~、彼らは真冬も繁殖するし・・・巣から落ちたのかな?と思って上の方を見たけど見あたらないし・・・予測出来る結論としては、
  1. 孵らなかった卵を親鳥がここに捨てた
  2. 巣に帰る時間がなくてここで卵を産んだ
  3. 親鳥でない何者かが食べようと思って卵を盗んだが、ここで落としてしまった、などなど。
しかし、真相はだれにもわからない・・・

一方、庭の片付けをしていて、ちょうどハシバミの木の下に積んであった材木をどかしたところ、その隙間から大量のハシバミの殻が・・・いつも収穫しようと思っているうちにみんな落っこちてしまい、気がつくと実の入っているのはたいていこのように別の誰かが収穫して、おいしくいただいてしまったあとです。

ハシバミは西洋ハシバミをヘーゼルナッツといって、もう少し大粒ですがお菓子の材料なんかによく使われるナッツです。うちにも大粒の西洋ハシバミを植えたのですが、そちらは枯れてしまって在来種だけが残りました。

ちなみに、この残骸を作ったのはたぶんアカネズミ。



毎日収穫しているのは感知していたので、一度観察してやろうと思っていたのですが、とうとう姿は確認しませんでした。ひょっとするとこのねずみをねらって、ときどきは裏山からフクロウも来ていたかもしれません。そして、夕暮れ時、炭焼き窯の横からちょろちょろと出て来た小さくて黒い影・・・おっアカネズミ、と思ったらそいつはひらひらと舞い上がって裏山へ飛んで行ってしまい、久しぶりに庭にやってきたミソサザイだと判明。ミソサザイは日本の鳥の中でももっとも小さく、春には大きないい声でさえずる地味な小鳥ですが、この頃あまり姿を見かけなくなり、久しぶりに会えてとてもうれしい夕暮れでした。

2008年1月12日土曜日

日本に住むヤマネコ

西表島のイリオモテヤマネコと、長崎県は対馬のツシマヤマネコ。
地図で説明すると上のマーカーが対馬で下が 西表島です。


よほどの猫好きでない限り、えっ日本に野生の猫なんているの?という感じでしょうけれど、イリオモテヤマネコが地元以外で学術的に発見されたのは比較的最近のことで、かなり話題になったので名前だけはご存じの方が多いでしょう。わたしは西表島にも一度行きましたが、野生のイリオモテヤマネコにはまだお目にかかったことはないです。

一方ツシマヤマネコは、対馬がずーっと昔朝鮮半島の一部だったということの生証人みたいなもので、ずっと以前から生息は知られていましたが、大陸に住むベンガルヤマネコの亜種ということで分類上は朝鮮半島やアジアに広く住むベンガルヤマネコと同じものというふうに考えられてきました。対馬には他にもツシマテン、とか固有のほ乳類、両生類などがいて、それらも本州にいるものとは異なり、朝鮮半島、ひいては大陸のものが島によって分離されたことの生証人です。


遙か昔に、言わば島に閉じこめられたかたちの彼らは、たぶん遺伝学的にも貴重な存在と思われるのですが、島故の事情によってあるものは生き残り、数も増え、またあるものは絶滅する、という歴史をもっています。

そんなツシマヤマネコ、近年は島でもいわゆる里山的な山間部の農地が減ったり、開発による生息環境の悪化、また交通事故や飼い猫からの伝染病によって数が激減してしまいました。イリオモテヤマネコが「発見」されてその希少性や保護が論じられている間に、ツシマヤマネコはいなくなってしまうのではないか?そんなことが気になっていたころ、当時の環境庁と長崎県は、地元対馬に保護センターを作り、彼らの調査や保護活動を行う計画を立てていました。そして、まだ保護センターが出来る前のこと、地元にそれをアピールするイベントがあって、わたしも対馬に行ってきたのです。

それから10年近くの日々が過ぎ、数年前のこと、今度は保護センターの依頼で、ツシマヤマネコのぬいぐるみを作ることになり、再び対馬へ行く機会がありました。ちょうど九州では桜が開花する3月のことでした。対馬の島内は、少なくなったとはいえかつての里山的風景が広がり、帰りそびれた鶴の姿や、本州では見られない渡り鳥のミヤマガラスなど、大陸の香りもただよう不思議な光景でした。早咲きのスミレや、たくさんのヤブツバキなど早春の花たちが保護区の公園に咲いていました。ここは渡り鳥の中継地としても重要らしく、それをねらってかハヤブサやオオタカなど猛禽の姿も目立ちました。そして、野外では「糞」しか見られなかったものの、事故などで保護されたツシマヤマネコたちの資料と、病気のために野生復帰が不可能になった「ゴエモン」君にも会うことができました。「ゴエモン」君はそのとき、ケージの中で終始うなり続け、まるっきり野生の、猫というより猛獣といった感じの生き物でした。きっと、木も草も土もなく、消毒液のにおいのする環境で恐怖にかられていたのでしょうね。その後、上野動物園で見せてもらった目の前の鉄柵に頭をすりすりするトラ・・・まるっきり飼い猫のような、との対比が鮮やかでした。

そして、対馬の野生生物保護センターで、たくさんの人たちにツシマヤマネコを知ってもらい、ヤマネコたちの未来を一緒に考えてもらうために、と作ったのが、「ツシマヤマネコの開き」・・・保護されて麻酔がかかった状態のヤマネコの体をリアルに製作したもの・・・大きさや重さ、体の特徴などを体感してもらうために。




他に剥製でないジオラマ製作のために、動きのあるリアルなヤマネコと、主食であるアカネズミ、カヤネズミのリアルなもの。でした。たった一泊でしたが、対馬に行って現地で保護にかかわるスタッフの方たちに会い、地元の方たちも様々な事情の中でヤマネコも自分たちも、気持ちよく住める未来を模索している様子が伝わってくる確かな時間でした。


そして、2007年秋のこと、そのツシマヤマネコが福岡の動物園などで順調に数を増やし、横浜のズーラシアと、井の頭自然文化園分散飼育、公開されるという報道がありました。このうち、井の頭の自然文化園からの依頼で、再びツシマヤマネコの開きと、リアルタイプの「デスクトップミュージアム」を製作することになったのです。考えてみれば不思議な縁ですね。そういえば「やまねこ」と「やまね」はちょっと似ていて、たまに間違えちゃう人もいるけど・・・いずれにしても、ツシマヤマネコや日本の自然環境の明るい未来について、一緒に考えてくれる人が一人でも増えますように、役に立ったらうれしいなぁと、そんなことを考えながら作りました。ちなみに、主食は今年の干支なので、そちらのほうも6種類ほど、一緒に納めさせていただきました。機会がありましたら是非、ほんもののツシマヤマネコとともに、そんな「もどき」たちにも会ってやってください。

2008年1月4日金曜日

あけましておめでとうございます



なんだか世の中も自分も、いろいろなことがあった2007年でした。
旧暦ではまだ年が改まっていませんが、冬至も過ぎてこれからは少しずつ日照時間も長くなります。園芸家にとっては、春を待つすばらしい季節。今年はいろいろなことがバランスを取り戻して、気持ちのいい一年になるといいな。結局なにかを変えようと思っても、地道に石を一つずつ積み重ねるような毎日を繰り返すことでしか変えられないのかもしれません。

気を取り直して、地道に育てたオリジナルのパンジー、ビオラたち、そしてクリスマスローズのいろいろ、ちょうど花時を迎えた彼らを、庭というのにはちょっと恥ずかしい工房裏のスペースにたくさん並べ・・・みなさんをお招きしようかと考えています。パンジー、ビオラは、九州の園芸家・川越氏よりいただいた品種をもとに、自分で交配したオリジナル。



市販の品種にはない花色やかたちで、中間色や豪華なセミダブルなど、みなさんにご覧頂きたいものばかりです。クリスマスローズも、様々な花色の原種からハイブリッドまで、我が家で生まれたこどもたちもたくさん育っています。



それから、今年の干支、ねずみをはじめとしたデスクトップミュージアムの作品、やまね工房・いつもの仲間も。それぞれ販売もいたします。
まだちょっと寒い季節ですが、花の色も鮮やかに、気の早い春をお目にかけたいと思っています。うるさい2頭(はる・ガイ・フラッティーズ)もお待ちしています。