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すずめ

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 いつでも近くにいると思っていた彼らが最近少し減っているらしい。 今年は特に北海道で大量死したことが新聞などで報道されていた。 元々彼らは稲作にとって、稲穂をついばむ敵とも言える存在。それでも人々は彼らをいろいろな方法で追い払いつつ、落ちこぼれる穀物を拾わせて今まで共存してきたのだ。時には簡単な罠で捕まえ、食卓に登ることもあったらしいし。 だから、私たちにはとても身近な鳥なのだが、その割に私たちは本当の彼らの姿をよく知らない。  例えば一年中身近に居着いているかと思えば、けっこう季節で移動していたり、以前は家の周りにけっこう雀の巣があったものだが、最近の家は巣作りしにくい構造になっているのか、かえってシジュウカラや、当地ではイソヒヨドリなんかのほうが家の周りで巣作りをしている。  それから彼らの顔をきちんと思い浮かべられる人はどのくらいいるだろうか。なんとなく茶色の小鳥というイメージはあっても、細かい特徴はなかなか思い出せないもの。そしてよく見ると一口に茶色といっても、背中には黒いうろこ模様があるし、お腹は明るいグレーだし、顔の模様は1羽づつ違うらしい。   そんなわけで、作るのはけっこう難しい鳥です。 やっぱりすずめはいつも群れでいる印象があるので、一羽だけぽつんといるのはちょっとさびしい感じがします。    もちろん一羽で見ても意外ときれいな鳥なんだけど、やっぱり何羽かでおしゃべりしてるのがすずめらしいでしょう。 これは以前、新潟の高柳町で展示をしたときに、さとやまの生き物ということで作ったもので、いまでも何か展示のときに働いてもらうのに、うちの小さな段ボール箱の中で仲間と一緒に眠っています。  さとやまの風景とともに、そこにいた当たり前の生き物がいつのまにか姿を消してしまうこの頃、すずめたちにはそんなことがありませんように。

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 本来ならば初夏のこの季節、夏へ向けての作業がいそがしいはずなのですが、何だか今年は気乗りがいまひとつ。 パンジーの種を整理して冷蔵庫へ入れる作業も、天候のせいで種採りがうまくいかなかったことが影響してまだ終わっていないし、夏野菜の苗は半分がやっぱりうまく育たず枯れてしまいました。 それでも早く植え付けしたほうがいいのはわかっているのですが、なんだか手がつかないこのごろで す。 とはいえ、こんな季節によろこんで花を咲かせてくれる連中もいるもので、眺めていると少しは気が晴れます。  とくにあじさいの仲間、今年小さなポットに入ったたくさんの種類を、ひょんなことからいただきました。小さいポットなので花が咲くとは思わなかったのですが、植え替えをさぼっているうちにそのうちのいくつかにつぼみが現れて、小振りながら花を咲かせました。日本原産の彼らは、山の中などに自生していたのを、趣味家の人などが持ち帰り、挿し芽などで増殖して市場に出回ったものです。 変わった花色や八重咲きなど、いかに目立つとはいえこれを山の中で発見するのはなかなか大変なことです。  あと、バンマツリという植物をご存じの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。 びっしり葉を付ける低木なのですが、初夏から秋ぐらいまでぽつぽつと、薄紫の花を咲かせ、それが日が経つにつれて白く変色してゆくので、まるで2色の花を咲かせているように見えます。冬の間は生長が止まるので、初夏にはいっせいにびっしりと花を咲かせ、それがとても良い香りを放ちます。 我が家ではこれを生け垣のように植えてあるのですが、小さなつぼみが開き始めるといっせいに咲き、突然良い香りのする明るい花園が出現したようで、目を奪われます。もっとも、花のあと、旺盛に伸びる枝はびっしり葉をつけるので、うっかりすると、隙間なく茂ってほかの植物を負かしてしまいます。ですから花のあとは目の敵に刈り込みされる運命なのです。  ああ、さぼっているうちに梅雨になってしまいそうです。 早いとこ植え替えや刈り込みなど、済ませなくっちゃ。もう蚊やブユがうようよいるので、完全武装して。週末のお天気やいかに・・・・

メッセージ

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 5月はほんとうに曇天の多い一ヶ月でした。まるでもう梅雨みたいな・・・ 6月になって、もう梅雨明けかしらと思うような雷が鳴りましたが、じつはこれから梅雨に入るのだとか。ほんとに?  夕方になると少し寒いくらいだし、時々雨があるので植物の水やりなどはかなり楽なのですが、相変わらず植物の元気はいまひとつだし、木に止まった毛虫がそのまま死んでいたり、虫や小鳥のひなたちも大変だろうなーと思うこの頃。5月に一度朝ひなたぼっこをしているヤモリを見ましたが、トカゲやカナヘビはまだ一度も見かけていません。 ホトトギスやサンコウチョウなど、夏鳥の声は相変わらず時々聞こえます。 ウグイスやメジロ、スズメなどもどうやら雛を連れて来ているようです。 この季節はただでさえ雑草がすぐに伸びるのですが、雨のせいかみんなひょろひょろして、丈ばかり高くなっています。 池もどきのヤマアカガエルおたまたちはもう足が生えて、まもなく上陸というところでしょうか。上陸しやすいように、おみやげでもらった陶器の浮きガエルを火鉢の池もどきに入れてみました。  火鉢は縁のところがかなり広いのと、水深が深いのとでカエルは産卵しないのですが、高密度、酸欠を少し解決してやろうと、おたまじゃくしを分散させるときに、今年はここにも少し入れてみました。ヤマアカガエルの子ガエルはかなり跳躍力があるので、いったん上陸する場所があればここから脱出することは可能だと思われます。皮肉なことに、今年は卵塊が一つしかなかったことと、早めに分散させたので、どの容器のおたまもまるまる太ってたくさんの卵が産まれた年より、カエルになる率がいいような感じです。    ときどきヒバカリが運の悪いおたまを捕まえに来ますが、小指ほどの太さしかない小さな蛇のこと、数匹のおたまで満腹することでしょう。 そして健康で元気なおたまたちは蛇に食べられる前にカエルになって飛んでいってしまいます。 一方、アオガエルはといえばしばらく雨がないと沈黙。歌声にさそわれてやって くる♀はいなかったとみえて、今年も産卵はないようです。   今年の冬は寒かったので、早く暖かくならないかと待ちこがれたものですが、も うすでに初夏。年々季節の移ろいがはっきりしない傾向は強くなり、気のせいか 一年が過ぎるのがどんどん早くなるよう