さとやま暮らし

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2006年7月1日土曜日

庭仕事・庭遊び

 今月は、この季節に開花する花たちを紹介しながら庭のお話しをしましょう。

 梅雨が明け、日射しの強くなるこれからの季節は、植物の生長がもっとも著しい頃ですが、作業としては一休みといったところでしょうか。
これから、伸びた新芽が日に日に緑を濃くし、太陽の光を吸収して蓄え、来年の花や新芽をつくる大切な季節。それをだまって見守るのが仕事みたいなものです。
伸びすぎた枝を少しつまんだり、乾いたら水をかけたり・・・
もっとも晴天が続くと毎日の水やりがかなり重要で骨の折れる仕事になります。水道の水を使うのには抵抗があるので、時々夕立などで一雨降ってくれるととても助かります。


白花ネムのご紹介
 10年くらい前に苗木を購入して、最初は鉢植えだったのだが大きくなりすぎてそのまま地面に根付いてしまったもの。初夏から盛夏まで毎晩6時ごろに、こんぺいとうのようなつぼみから純白の糸のようなおしべが球形に広がって、甘い香りを漂わせ、翌朝にはしぼむ。原産地はどこかわからないが、南方系らしく、冬の寒さで少し痛む。沖縄にたくさんあった銀ネムによく似ている。
 畑に植えた植物たちはそれなり根が深く張るので、一日二日水をかけなくても枯れることはないのですが、これからの季節、鉢に根が回ったもの(鉢いっぱいに成長したもの)はたった一日水を忘れただけでかりかりに乾いてしまい、あわてて水に浸けてもそのまま復活出来ないこともあります。

 一方、一部の球根などは夏の間かりかりに乾かして、一滴の水も与えず放っておいても、秋涼しくなると勝手に発芽して花を咲かせる強者もいます。
それは、はっきりした雨期と乾期がある地域原産の植物で、原種のシクラメンや南アフリカ出身の球根植物などです。これらの植物はこの暑い季節にうっかり水を与えると、球根が腐ってしまいそのまま枯死してしまうこともあります。
特に人が栽培しやすいように改良していない、いわゆる原種の植物には、このように様々な性質があって、それを人々が栽培し続けるうちに、たとえば日本ではこれは春植え球根、とかこれは秋植え球根、春まき一年草などと分類して誰でも栽培出来る方法が普及しているのです。

 そんな球根植物でも、ほとんどの種類は種子を付けるので、じつは種をまいても花を咲かせることが出来ます。たとえばラッパ水仙やグラジオラス、ダリアなどは、球根を植えるのが一般的ですが、私はこれらを種から育てています。




 また、ヘレボラス(クリスマスローズ)やヒューケラ(ツボサンゴ)、ホスタ(ギボウシ)などの宿根草も、花を咲かせるまでに時間はかかり、親株と全く同じものが育たない可能性はありますが、種から立派に花を咲かせられるのです。

それで、私の庭ではこれらはほとんど種から育てたものです。
春に花を咲かせる彼らを種から育てるのには、まず初夏に熟す種を自然にこぼれ落ちてしまう直前に、回収して保管することです。
とくにヘレボラスなどは、種子が完全に乾燥してしまうと休眠したり腐ったりしてしまうので、集めた種子はしばらく地中に埋めておき、夏の終わりに取り出してまく、という管理が必要になります。

 種は地中で湿った状態で暖かい季節を数週間過ごし、それから寒い季節を経て発根、早春に発芽、という生育パターンを持っているので、発芽して伸び始めるのは翌年の春です。秋植えの球根植物なども概ねこのパターンで発芽します。そしてその年は短い春の間にほんの少し成長し、夏は休眠、ないし成長を休むので、初めのうちはちっとも大きくならず、開花までには早くても2~3年、水仙などは5~6年から10年くらいかかるものもあります。
しかし、開花した花は様々なバリエーションがあったり、中には親株より立派な花を咲かせるものもあって、毎年開花の時期はわくわくします。
それで今年も収穫した何種かの種を、夏の終わりには忘れずにまいてみようと思っています。

皆さんも是非、球根や宿根草の種、機会があったらまいてみてください。




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