さとやま暮らし

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2006年7月1日土曜日

夏休み企画(イベントのご案内)

   

 夏休みの企画でイベントの会場にちょっとした展示をしたのでお知らせします。
場所は幕張メッセ、期間は7月15日(土)~9月10日(日)「世界の巨大恐竜博2006」といっても恐竜を作ったわけではなく・・・

 この会場の出口の近く、特別協賛の企業ブースとしてTOYOTA「トヨタ白川郷自然學校」のブースがあります。
この中に白川郷の自然を象徴する、秋のミズナラの森と春の芽生え、ギフチョウを展示しました。どういうふうに展示できるか少し悩みましたが、登場するミズナラのドングリ、リス、アカネズミ、ヒメネズミ、カタクリの花、ウスバサイシン、そしてカタクリの実と小さなアリ・・・これらをすべて形にして、スペース一杯に林床の物語を表現することが出来ました。

 たまたまカタクリの花や、リス、ネズミたちが手元にあったので、それらを少しリフォームして、ドングリと芽生え、ギフチョウ、ウスバサイシン、カタクリの実、そして一番苦労した小さなアリ、は今回新たに作りました。
カタクリの実は今まで作った作品?の中で一番小さいもので、じつはその実をアリがくわえて運んでいます。



 これも自然學校さんのリクエストがなかったらたぶん作ることはなかったでしょう。
とてもいい経験でしたが、いやー目が・・・肩こりが・・・

 苦労して作ったので、とても小さいのですが(アリは全長約2センチ)もしも恐竜博に
お出かけの際は是非是非、目をこらして見てやってくださいまし。

庭仕事・庭遊び

 今月は、この季節に開花する花たちを紹介しながら庭のお話しをしましょう。

 梅雨が明け、日射しの強くなるこれからの季節は、植物の生長がもっとも著しい頃ですが、作業としては一休みといったところでしょうか。
これから、伸びた新芽が日に日に緑を濃くし、太陽の光を吸収して蓄え、来年の花や新芽をつくる大切な季節。それをだまって見守るのが仕事みたいなものです。
伸びすぎた枝を少しつまんだり、乾いたら水をかけたり・・・
もっとも晴天が続くと毎日の水やりがかなり重要で骨の折れる仕事になります。水道の水を使うのには抵抗があるので、時々夕立などで一雨降ってくれるととても助かります。


白花ネムのご紹介
 10年くらい前に苗木を購入して、最初は鉢植えだったのだが大きくなりすぎてそのまま地面に根付いてしまったもの。初夏から盛夏まで毎晩6時ごろに、こんぺいとうのようなつぼみから純白の糸のようなおしべが球形に広がって、甘い香りを漂わせ、翌朝にはしぼむ。原産地はどこかわからないが、南方系らしく、冬の寒さで少し痛む。沖縄にたくさんあった銀ネムによく似ている。
 畑に植えた植物たちはそれなり根が深く張るので、一日二日水をかけなくても枯れることはないのですが、これからの季節、鉢に根が回ったもの(鉢いっぱいに成長したもの)はたった一日水を忘れただけでかりかりに乾いてしまい、あわてて水に浸けてもそのまま復活出来ないこともあります。

 一方、一部の球根などは夏の間かりかりに乾かして、一滴の水も与えず放っておいても、秋涼しくなると勝手に発芽して花を咲かせる強者もいます。
それは、はっきりした雨期と乾期がある地域原産の植物で、原種のシクラメンや南アフリカ出身の球根植物などです。これらの植物はこの暑い季節にうっかり水を与えると、球根が腐ってしまいそのまま枯死してしまうこともあります。
特に人が栽培しやすいように改良していない、いわゆる原種の植物には、このように様々な性質があって、それを人々が栽培し続けるうちに、たとえば日本ではこれは春植え球根、とかこれは秋植え球根、春まき一年草などと分類して誰でも栽培出来る方法が普及しているのです。

 そんな球根植物でも、ほとんどの種類は種子を付けるので、じつは種をまいても花を咲かせることが出来ます。たとえばラッパ水仙やグラジオラス、ダリアなどは、球根を植えるのが一般的ですが、私はこれらを種から育てています。




 また、ヘレボラス(クリスマスローズ)やヒューケラ(ツボサンゴ)、ホスタ(ギボウシ)などの宿根草も、花を咲かせるまでに時間はかかり、親株と全く同じものが育たない可能性はありますが、種から立派に花を咲かせられるのです。

それで、私の庭ではこれらはほとんど種から育てたものです。
春に花を咲かせる彼らを種から育てるのには、まず初夏に熟す種を自然にこぼれ落ちてしまう直前に、回収して保管することです。
とくにヘレボラスなどは、種子が完全に乾燥してしまうと休眠したり腐ったりしてしまうので、集めた種子はしばらく地中に埋めておき、夏の終わりに取り出してまく、という管理が必要になります。

 種は地中で湿った状態で暖かい季節を数週間過ごし、それから寒い季節を経て発根、早春に発芽、という生育パターンを持っているので、発芽して伸び始めるのは翌年の春です。秋植えの球根植物なども概ねこのパターンで発芽します。そしてその年は短い春の間にほんの少し成長し、夏は休眠、ないし成長を休むので、初めのうちはちっとも大きくならず、開花までには早くても2~3年、水仙などは5~6年から10年くらいかかるものもあります。
しかし、開花した花は様々なバリエーションがあったり、中には親株より立派な花を咲かせるものもあって、毎年開花の時期はわくわくします。
それで今年も収穫した何種かの種を、夏の終わりには忘れずにまいてみようと思っています。

皆さんも是非、球根や宿根草の種、機会があったらまいてみてください。




メッセージ



 長い雨の季節が終わり、真夏の太陽が照りつけるころとなりました。
日照が少なく、4月5月には無事育つか危ぶまれたニガウリの苗が、一日に10cm単位で成長しているように見えるこの頃です。
 しかし、例年6月の半ばには鳴き始めるセミが今年はさっぱり聞こえません。
7月の10日になってから、ようやくヒグラシの弱々しい声を聞きましたが、たいていヒグラシと前後して最初に出てくるニイニイゼミの声は、今年まだ聞いていません。
冬の寒さが厳しくて越せなかったのか、春からずっと温度が低めだったのでまだ出るのは早いと躊躇しているのか・・・
10年ほど前の冷夏の年に、アブラゼミがほとんど鳴かず、静かな夏だったことを思い出しました。今年は7月になってから温度がけっこう高めなので、関東周辺では冷夏ということはないと思いますが、湿度も高く、去年のように30度以上の日が連日続いたら過ごしにくい夏になるなあと少し心配しています。

 この梅雨には、九州など西日本では連日の大雨で被害も出ているようですし、近頃の季節の変化は例年通りとはゆかず、農業など天候に左右されるお仕事は大変だろうと思います。以前、北海道ではカッコウが鳴いたら豆をまく、という話を聞いたことがあるのですがこうなってくるとそういう生物指標が重要かもしれません。
彼らは別にカレンダーを見て行動している訳ではないので、暖かい年には早く、寒さが残る年にはゆっくりと渡ってくるわけです。



 カエルの産卵も、比較的気候変動の少ない地方でも、年によって1月の初めだったり、3月にずれ込んだり、2ヶ月以上の幅があるのですからカレンダー通りに衣替えする人間のほうがナンセンスかもしれません。
もっとも、人間のそれも最近はあまり明確ではなく、冬にノースリーブの方もいらっしゃいますが。春の早いうちならば、このように2ヶ月の幅があっても何とか取り返しがつくのですが、今年のセミのようにあまり遅れて出て来た日にはたぶん順番がくるって各種一斉に鳴くことになるんでしょう。もしも寒さが早くやってくれば天寿を全う出来ない連中もいるかもしれません。

 さて、今年のニガウリはこれから順調に生長して収穫出来るのでしょうか。
それはまだわかりません。お天道様だけが知っています。