さとやま暮らし

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2006年4月1日土曜日

落合けいこの庭


 今年の4月は庭仕事が格別忙しく、これを書くのもすっかり遅くなってしまいました。
今年は寒さがゆるんだかと思えばまた霜が降りたり、1日だけやけに暖かい日がやってきたり、雷や雹が降ったり・・・・
おまけに4月は雨が多くて、3日とお天気が続きません。
そんなこんなで、パンジーの交配はなかなか進まないわ、植え替えや剪定も思うようにゆかず、あげくに雨のせいで病気も出てしまいました。

 裏山ではいつもは4月の初めからたけのこが出るのですが、今年は4月半ばを過ぎてもさっぱり収穫がないようでした(私は掘りませんが)。
その上、去年まではそんなに目立たなかったいのししが、すぐ裏の山にまで出てくるようになり、踏み荒らしたあとや糞が見つかるなど
すっかりいのししの縄張りになってしまったようです。
たぶん今年は、暖かくなるのが遅いのでいのししの食べ物も少ないのでしょう。

 小鳥は庭のまわりでたくさんさえずり、いつもうるさいひよどりの姿は少ないようですが、(その代わり?かどうかわかりませんが、イソヒヨドリはこのごろたくさん見かけます)植物の葉を食べる虫の姿も、どうやら少ないようです。
庭仕事には、虫はあまりうれしいものではないのですが、これから鳥たちが子育てをする季節に、雛の食べ物がなかったら困りますよね。
どうなっちゃうのでしょう。

 そんなわけで、庭の収穫物は何だか少なめの春ですが、季節を追って様々な芽や花が目を楽しませてくれます。
早春の花はゆっくり芽を出して少しづつ花を開くので、ゆっくり待ちながら花見が出来るのですが、この季節は一度にいろいろなものが出てくるので、うっかりするともう花がしぼんでいたり、写真を撮るタイミングも難しいのです。
山野草や低木など開花期の短いものは、桜と同じでまさにあっという間に見頃を過ぎてしまいます。ああ、一年間待ったのに・・・
とはいえ、彼らは別に人に見せるためではなく、1年のサイクルの中で一番都合のいい季節に花を咲かせ、実を結んで翌年の花のための栄養を蓄え、暑い夏や、寒い冬を眠ってやり過ごすだけです。
それでも、季節ごとの彼らとの出会いは、心躍る毎年のお約束です。
今はもう出かけることは出来ませんが、山菜採りの季節にはじっとしていられないうちの老母のように、それはきっと祖先から受け継がれた生き物のの性なのかもしれませんね。

 そんな春の庭から、なんとか捕まえられた旬の花たちを少し、紹介したいと思います。

ミケーリア・・・常緑の木蓮の一種、とても大きな香りの良い花を、これは年内から花を咲かせて、春を通して半年ぐらい咲き続く。中国南部の産らしい。
なんだかこの世のものとは思えない、という感じがする東洋的な花。

クマガイソウ・・・アツモリソウと並んで、人名が付けられた蘭の仲間。
美しい、というよりは奇妙な、大きくて変わった花を咲かせる。
アツモリソウはどちらかといえば高山や北の方に分布し、数も少ない貴重な花だが、クマガイソウのほうは以前は近所の竹薮でも見かけたほど里山に普通にある植物だった。が、近年はやはりどちらかといえば希少な植物。

イカリソウ・・・これもちょっと変わった花だが、小さくてガラス細工のような繊細なイメージを持っている。横から見た花の形が船の碇を逆さまにしたものに似ているのでそう名付けられたらしい。
花色や形の異なるいくつかの種類があって、中国産のある種は薬草として有名。
スノーフレーク・・・早春に咲くスノードロップと、仲春に咲くスノーフレーク、どちらもヒガンバナ科の、広くは水仙の仲間だが、スノーフレークは大型で小さなベルをいくつか、竿の先にぶら下げたような花が咲く。
どちらも花弁にあるグリーンの模様がチャームポイント。だれがデザインしたのかしら。

ラグラス・・・英名はヘアーズテイル、つまり野うさぎの尾でまさに形から名前がついたとわかる花穂を付ける。これはこのまま種になるのだが、ドライフラワーにするといつまでもふわふわの尻尾が楽しめる。
ちょっとねこじゃらしに似ていますね。
これは、尻尾もかわいいんだけど、花が咲く前の草全体が柔らかいビロードみたいな手触りで、それがけっこう好き。

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