さとやま暮らし

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2005年4月21日木曜日

メッセージ

桜の花が咲く頃、暑くもなく寒すぎもしない、一年で一番いい季節になりました。



今年は寒さが行きつ戻りつで、なかなか花が開きませんでしたが、冬の次には必ず春がやって来るもので、気が付けば周りは花盛りです。

桜の季節はじっくりと待たせて、あっという間に通り過ぎてしまうものですが、植物の中では律儀なほうなのでしょうか、花や野菜の種まきの指標になっていたりします。桜のつぼみがふくらんだら、今年の種まきの準備をして、花が咲いたら種をまく。「何月何日に何をする」という予定ではなくて、季節に合わせてものごとをすすめてゆくというのが、かつての人々の暮らしだったのでしょう。

植物や動物を含め、自然を相手にする暮らしではものごとは予定通りには行きませんが、自然の流れをいつも自分のものとして感じることは出来たはずです。そこには、ちょっとした変化を感じる観察力や、じっくり待つ忍耐力、一気に仕事をする集中力など、いろいろな能力が必要なのだと思います。

一方、現代の人々は、日々日常どんどんそういうものから遠ざかっているような気がします。カレンダーに合わせて、予定の通りにものごとが進んでゆくのは当たり前で、桜の開花予想がはずれたら、いろいろ困ったことになったりするのです。

でも本来、桜は季節に合わせて花を開いているわけで、それが桜の知恵なのです。そうすることによって桜は、いえ植物や動物たちはこの地球上に永く生き続けて来られたのではないでしょうか。

人々は近頃、カレンダーに合わせて花を咲かせたり、野菜を作ったり出来るようにもなりました。だからといって、自然の流れを変えることが出来た訳ではないと思います。

このところ各地で起こる、地震をはじめとする自然災害を見ていると、人間はもう一度、桜の知恵に敬意を払うべきなのではないかと思います。

なにはともあれ、我が家でも山桜や大島桜、コブシや木蓮が咲き、4つの卵塊からヤマアカガエルのおたまじゃくしが泳ぎ出して、小鳥たちのさえずりもにぎやかになってきました。この春が行ってしまわないうちに、たっぷり楽しみたいと思います。