さとやま暮らし

blog

2003年5月19日月曜日

メッセージ

今年もうっとうしい梅雨の季節が、そこまでやってきました。



長い日本列島のこととて、沖縄ではもう梅雨の最中、北海道では梅雨知らずと、ずいぶん変化があって当たり前なのでしょうけれど、今年は梅雨の前に台風がやって来たり、春先の気温が乱高下したり、季節の変化についていくのがたいへんです。

そんな中、一年ぶりの顔ぶれに再会できるのはうれしいことです。まずはとても大きな「ヤマカガシ」氏・・・去年の晩秋、だからこれは正確には半年ぶりですが・・・たぶん冬眠直前だった氏は、夕日に首筋の赤をきらめかせ、じつに威風堂々と、私の目の前を横切ったのでした。

それが、5月のある日、庭の端っこでひなたぼっこの最中、少しあわててそれでもゆったりと身を隠したところは彼に違いありません。してみると、庭のどこかで冬眠していたのでしょうか。それにしても大きなヤマカガシです。庭にいる、アカネズミやヒキガエルには大きな脅威でしょう。そのせいか,今年はまだヒキガエルたちに会っていません。去年は確かゴールデンウィーク明けに畑からひょこひょこ出てきて、夏の間のお決まりの宿に納まったのですが、今年はどうしちゃったのでしょうか。

ゴールデンウィークが明けて,少したった頃というのが、そういう再会のピークと言えるのですが、今年は少し遅いのかもしれません。カナヘビもトカゲも、暖かい日に顔を出したものの、その後また寝てしまったのか、5月も末になってからようやくちょろちょろ目立つようになりました。

裏山でモリアオガエル?が鳴き出したのも、サンコウチョウを聞いたのも5月の末になってからです。6月に入って、ホトトギスも聞こえたし、昨日は居間のガラスにオオミズアオという蛾がやってきました.幼虫がクヌギの葉を食べる、大人の手のひらくらいの大きな蛾で、美しい青水色をしています。なんというかとても率直な名前のつけ方ですが、まさにその通りの色で、羽のふちを彩る深いえんじ色がアクセントの、とても美しい昆虫です。これを見るたびに、生き物たちの色や形には彼らの意思による意匠がこらされているのに違いないと,確信します。だって偶然こんなに美しいものが生まれるはずないもの・・・。

かつて、夏の間は窓にびっしり、というのはオーバーでも様々な虫たちが灯りを求めてやってきましたが、この頃は全体が明るくなったせいか、それとも虫が減ったせいか、多分両方だと思うけど、やってくる虫はとても少なくなってしまいました。オオミズアオにしても年に1度見られれば幸運で、ときたまクワガタやカブトムシがやってきた日には小躍りしてしまいます。そればかりか、もし、へんなカブトやクワガタが飛んできたらどうしよう、と少し不安も混じるこの頃。

季節の使者がかろうじて1匹ぐらいしかやってこない世界は、やっぱりとっても淋しいです。